心がざわざわする事案です。

 

 天安門事件から随分と時間の経過がありますが、あの天安門事件の「中華人民共和国」政府。が今回の主人公。

 

 いくら一国二制度といっても、1997年の香港返還から一つ一つ、中華人民共和国化してきた政府。まさに今回の香港特別行政区立法会のいわゆる議会構成だって、中華人民共和国政府寄りになっていくような選挙制度にじわりじわり変更を加え、今の議員構成も完全になった段階で、ある程度覚悟はしたのですが、こうも早く、このような条例(日本語訳)改正が行われるというのは、残念な気がします。

 

 上記までを騒動の最中にブログを書きかけたのですが、途中で止まっていました。

 

 さて、撤回っぽい報道がなされていますが、そうでしょうか?

 

 私が1985年頃から中華人民共和国で、ホテルを建設する事業に携わってから、その仕事を離れても、頭のどこかで中国という国が気になり、香港という地域が気になっています。

 

 最近は、中華人民共和国も世界におけるその地位も確立をし、すっかりと大国の振る舞いをしつつも、その経済力による自身なのか、かねてからの中華思想ゆえなのかわかりませんが、随分と、めきめきとあちこちで頑張っていますね。

 

 しかし、今回の騒動でもわかるように、自分たちが世界の中心であって、その考え方も、意識も私たち中心でいいのよ。という感じ。

 

 Carrie Lam行政長官が、まさにCarrie Lamさんとして、まだ香港の50年間変わらぬ制度の象徴しての振る舞いをしてくれればなあ~と思っていたのですが、最初の日本のニュースで記者会見の時の服装を見て残念に思いました。

 

 中国服カラーのワンピースにジャケット。

 

 立法会(議会)の構成も、完全に大陸寄りですし、行政長官ももちろん大陸寄りですから仕方がないのですが、なんともやるせない気持ちですね。

 

 日本人の少しだけ事情がわかる私がやるせないのですから、香港の若い人たちは、胸が張り裂ける思いではないでしょうかね?

 

 友人に大丈夫か?ってメッセージを送ったら「大丈夫よ~」って返って来ましたので安心はしていますが、香港を行き来していた時代の友人、ジミーなんかはどうしているのかなって思います。ジミーさんは、とっくにアメリカに移住しましたが、子供たちも純粋の香港人で、アメリカの教育を受けさせていましたから、もうしっかりアメリカに根付いているものと思いますが、根っこが中国人である香港人は、どう考え、どう行動をしていくのでしょうかね?これから。