さて、問題の児相設置ですが、南船橋駅前開発の公共公益施設部分が最有力であるようですが、ある議員からの話では、「児相が駅前で人目につく状況で良いのだろうか?」です。

 

 児相の役割は予てから書かせていただいておりますが、虐待事案を扱うだけの施設ではありません。

 

 障害児の手帳関係や人に会いたくないなと思う保護者も行く施設でもあるのです。

 

 そこで議員サイドから出ている話は、医療センター移転後の既存施設の有効活用案です。これは金沢市児相の発想ですが、既存施設の有効活用、人目などは問題ありません。金沢市は、教育委員会各施設との複合施設領域でした。低層建物がいくつかあって、という感じです。

 

 船橋市で言えば、総合教育センターの発達支援関係、青少年センター、子育て支援部の家庭児童相談室や発達支援、療育支援などが総合的に一堂に集まった施設です。そういう状況であれば、情報共有や様々なケースワークがしやすく、さらに、良い効果が期待できるのではないでしょうかね。

 

 さらには、建物有効活用面ではベストではないかと思います。

 

 そもそも。我々が聞かされている情報では、設置に2~30億円、下手すりゃ50億円って話も。そして運営では毎年5億円という話。

 

 それは、以前にも書いたように、虐待事案だけとっても一時保護施設を設けるだけで、児童養護施設の空きがなければ、一時保護部分が空かなくなってしまう。

 

 国の方針はこれからどうなるかわかりませんが、現状では児童養護施設という箱物推奨ではなく、里親制度の普及啓発。それが船橋市ではどうなの?って感じ。里親制度の市単独拡充の話など聞いたこともないし、裸の王様はこの辺をどう考えているのだろうか?

 

 何れにしても、人材育成、ケースワークの蓄積、児童擁護施設の問題解消、里親制度の普及啓発の船橋市部分の拡張性、毎年の運営費用の負担など、議会において十分に責任の持てる議論が必要です。

 

 それを、本会議で質問をすることが重要と考えているアホ議員が複数いることも問題です。

 

 これは健康福祉委員会でエンドレスで徹底議論すべきマターなのです。

 

 熊本視察で当時の健康福祉常任委員会の委員がいわれたことをしっかりと思い返して考えるべきです。「人の命がかかる重い決断をする覚悟を持っていますか?」ということです。

 

 議会の責任は、あんな軽い気持ちの裸の王様が提案する事案を、受けることではありません。真剣に本気で子供の幸せを考えて議論しなければいけません。あの軽さだけはしっかりと止めなければ。と思います。