さて、総合計画を意識した業務遂行ってしているのでしょうか?

 

 あるいは議会も総合計画を意識した議決や質問をしているのでしょうか?

 

 以前は、地方自治法の定めによって、策定をしなければなりませんでした。しかし、現在は「地方分権」を意識した国の方針がありますから、地方の自主性に委ねている形です。従って、総合計画は、船橋市のように3層構造もあれば2層構造のもののもあるようです。そこにはこだわりませんが、やると言うからには、その意味や意義をしっかり市民の皆様に周知をしながら、進めなければなりません。

 

 さらに申し上げれば、市民の皆さんが「あれも欲しいこれも欲しい」とならないようなプレゼンテーションが必要だと思います。

 

 総合計画策定のための24地区市民会議が行われています。前回も別のタイトルのブログで書きましたが、若手の職員諸氏が一生懸命やってくださっています。

 

 さて、このチラシ2種類をご覧ください。

 

 

 

 

 で、実際の会場でのプレゼンもよく練った原稿なんでしょう。聞く相手が私たち当選回数を重ねて、ある程度行政の仕事を知っている議員レベルや職員にプレゼンテーションするとしたら非常に優れたプレゼンテーションだと思います。

 

 まず、プレゼンの前提に、市民の方々の意識、認識って千差万別であるという意識があるのだろうか?と疑問が浮かぶような進め方でした。日本語はいくらなんでも解しますから、「わかった」というでしょう。でもそうでしょうか?

 

 古くから「T・P・O」なる言葉があります。TPOとは、「時(time)」「所(place)」「場合(occasion)」に応じた服装の使い分けのことを指します。まあ、単純に字義通りで行けばドレスコードを自ら判断して、服装に気を配る話に近いのですが、ビジネスの世界ではそれを広義に捉え話す方もいると思います。

 

 私は、ここでは広義の意味で表現したいと思います。

 

 ビジネスの世界で相手に話をするときのことです。

 

 「時(time)」「所(place)」「場合(occasion)」ですが、この24地区市民会議だと「時(time)」って何でしょう?その地区その地区の市民の皆様が住んでいるまさにその「時」です。その地区では住民の共有しているどういう課題があり、各世代においてはどういう問題意識を持っているのか?など、そのときの「社会現象」みたいなものを意識できていることではないかと思います。

 

 「所(place)」は何でしょう?プレゼンをする相手の性質を意識する部分ではないですか?この場所に今来ている方々は、どういう年齢で、どういう属性で、なぜここにいるのか?こういう方々の集まった空間であるということを意識できるのでしょうか?話す相手の、簡単にいうと「性質」を見極めなければ、プレゼン内容は全く響きませんよね。

 

 「場合(occasion)」は、何でしょう?まさに会場にお越しになった方々の、あのチラシをみたり、誰かの勧めや問い合わせをした結果の来場だと思いますが、来場の理由も様々です。

 

 さて、そんな中、定型の自分たちで練りに練り上げた、原稿を読み上げることで受け手に響くのか?受け手が理解するのか?ということです。

 

 極論を申し上げましょう。

 

 もし、24地区市民会議の会場に、多くの幼児を連れたママたちが来場した場合と、後期高齢者と思われる方々が大挙して参加した場合とで、プレゼン内容は一緒ですか?一緒ですよね。若手職員みんなで一生懸命話し合って練り上げて、これなら万人に共通で理解されるよね。って結論だもんね。

 

 でもそうかなあ~。っていうのが私の感想。

 

 今日はここまでね。