給与等に関係する時は、都合よく国公準拠、人勧準拠とか言っちゃって、国家公務員の制度に準拠していると言ったり、国の人事院勧告に準拠していると言ってみたり「ご都合主義の極み。」じゃないのかなあ~。って思う、船橋市の職員の待遇です。

 

 その中でも、目立たない形で大胆なことをやっているのがこれです。前回は一覧表を掲載しましたが見えにくい図でしたので、テキストで書き出します。

 

国家公務員一般職

事由 夏季における心身の健康の維持・増進等の場合

期間 一の年の7月から9月までの期間内における原則として連続する3日の範囲内の期間

 

船橋市

事由 夏季における心身の健康の維持・増進等の場合

期間 7月から9月までの期間(任命権者が特に必要があると認めるときは、任命権者が定める期間)内に7日以内

 

 です。で、前回の通知文を組み合わせるわけですよ。わかりますか?まず取得単位。通知文には「・取得単位 1日または半日」とあります。一方で、「できる限り連続取得を図ってください。」と。さらには「・夏季休暇取得期間内に、既に付与されている年次有給休暇のうち3日を計画的に取得することにより、連続した休暇の実現を図るものです。」と。こういうのを絵空事ともいうんですよ。

 

 で、簡単にいうと仕事しないで良い環境を整えているんですよね。

 

 特別休暇でもある夏休みは、本来与えなくても良い休暇に近いものだと思います。ことさら「職員の心身の健康の維持及び増進」を強調するならば、国家公務員のように、「連続」しか認めなくて良いのではないでしょうかね。

 

 もうみてると完全に趣旨を逸脱して、半日休暇の悪用かと思われるケースもあるんじゃないかと思います。

 

 私ははっきりって酷すぎる。と思っています。職員に都合が良すぎる制度にしている。と思うのです。

 

 そもそも、職場内ので計画的休暇取得を思わせるような様子を見たことがありません。少なくとも夏休みは、課や部の単位での計画的取得をするべきです。

 

 これってこの先を調べようとするじゃないですか。例えば、部や局で、管理職者の休暇をきちんとした責任体制で整えるかというと、個人情報という名の下に、裏付け資料の提出は拒まれると思うんですよ。

 

 そうすると、議会も手を出せないまま、やりたい放題ってことです。

 

一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する規則

(特別休暇)

第15条 条例第14条の規則で定める場合は、次の各号に掲げる場合とし、その期間は、当該各号に掲げる期間とする。

~中略~

 (17) 職員が夏季における盆等の諸行事、心身の健康の維持及び増進又は家庭生活の充実のため勤務しないことが相当であると認められる場合 一の年の7月から9月までの期間(任命権者が特に必要があると認めるときは、任命権者が定める期間)内における週休日等を除いた7日(育児短時間勤務職員等及び再任用短時間勤務職員にあっては、その者の勤務時間等を考慮し、市長が別に定める日数)の範囲内の期間

 

 考えてもみてください。まず、7日間。連続して取ろうとしたら土日祝日を絡めて考えますと、この期間に4回の土日月と3連休になる時があります。そして有給休暇を3日とすると13日間。ってことは、9月8日から9月25日まで休めちゃうんですよ。

 

 それはそれは、「心身の健康の維持及び増進」や「家庭生活の充実」ができるでしょう。

 

 さて、さらにおもしろいこと。

 

(年次有給休暇の単位)

第13条 年次有給休暇の単位は、1日又は1時間とする。

2 1時間を単位として使用した年次有給休暇を日に換算する方法は、市長が別に定める。

 

 年次有給休暇の単位です。1時間単位で休暇取得ができる。ということ。

 

 これらを巧妙に組み合わせると、楽しい公務員ライフが待ってます。

 

 僕はこれらのことを批判しているんじゃありませんよ。

 

 羨ましく思っているんです。そしてなんでこんなに良い勤務条件なのに、心身を壊す職員が多いんだろう。心も身体もボロボロだよって。

 

 最近は、会う職員会う職員、精密検査だ、手術だって忙しいこと忙しいこと。

 

 夏休み期間は、市役所に行っても相手がいなくて仕事にならないことが多く、特に世間一般の常識の期間である東京のお盆の前7月10日以降8月20日頃までは、下手すりゃ2~3割しか相手に会えません。

 

 私の怒りは実はそこではなく、相手がいなくても仕事ができればいいわけですから、代替の手段である、「次席」がいることです。それができていないこと。です。ひどいところになると、部長、課長、課長補佐全員が「休みです。」と答えられた時には仰け反りましたね。

 

 いや出勤だけど、会議ですとかね。外出ですとかね。それならまだしも。なんだかなあ~。