引き続き、次のように討論をいたしました。

 教育費においては、

 塚田地区の人口増に対応するため、(仮称)塚田第二小学校の用地購入を行うと同時に、小学校建設の設計を開始しています。より良い学校建設が事故なく行われることを祈念いたしております。

 

 学校給食の公会計化もそのスタートまでのご尽力や開始段階が素晴らしかったとのことで、平成29年度決算においても順調に推移しているようで安心をいたしました。制度を確立させた当時の職員諸氏に敬意を表します。

 

 学校教育はいうまでもなく教育長の強力なリーダーシップのもと、極めて順調に行われ、申し分のない船橋市の義務教育が行われていることは私の誇りとするところであります。引き続き適時、的確な指導力をもってより良い船橋市の教育に邁進していただけるものと強く確信をしております。愛情豊かな学校現場の先生方への指導が子供達へと伝染して行くことに大きな期待をしております。

 

 小・中学校の外壁剥落防止工事など既存建物の改修も行われています。最近、トイレだなんだ~かんだ~いっている方もおりますが、ない袖は振れないのであって、できるものからコツコツと引き続き計画的に、効率よく進めていただければと思います。

 

 また、耐震性に問題のあった市立船橋高等学校の第3体育館についても、豪華な建替えが行われました。

 

 市立船橋高等学校はなぜつくられたか?豪華な体育館を作る必要があるような教育を行うためなのか?なんなのか?高校の歴史を振り返ることもなく、多額の教育投資を行う姿勢には疑問符がつきますが、作った以上は有効に活用し、効果を上げていただければ、後世には評価されることになるのではないかとは思っております。

 

 そして何と言っても取掛西貝塚保存事業です。これについては、これまでも東京湾東岸部最古の貝塚や日本最古の動物儀礼跡が発見されておりましたが、平成29年度は、これまで未調査だった畑地部分の約5万5千㎡の東半分を対象に学術調査をいたしました。

 

 昨年度の成果としては、畑地の東半分全体に、約1万年前の縄文時代早期前半の集落跡が広がっていたことが判明したとのことであります。また、現地を視察した文化庁担当官、県文化財課からは、「日本列島のなかでも希少な価値のある縄文時代早期前半の大規模な集落跡と貝塚である」という評価を受けたとのことで、今後、国指定史跡の期待が持てる成果が得られたものと高く評価するものであります。

 

 まだまだ、クリアすべき事項は山積をしておりますが、確実に一歩づつ進めていただければよろしいかと思います。ただし、都市部における文化財保護というものが、どのようにあるべきかは、都市計画法をはじめとし、まちづくりに関連してどうすべきかの方針を明確にかつ的確に考えていき、考古学者が研究に没頭していくような状況に担当者が陥ることは厳に慎み、「折り合いをつける」ことに専念するのが「おおやけ」の在り方だと考えます。

 

 船橋市は首都圏の東京近郊の都市であります。さらに申し上げれば、隣接地区に新しいまちづくりの構想があるのだとしたら、どうすべきかは自ずと決まってきます。一部市民の理解に基づくのではなく、多くの市民の理解を得られる取り扱いをすることを切に望みます。