(笑)。またもやおもしろネタ。

 

 私は、全く実害がなかったので気が付きもしませんでしたが、定例会初日に無線LANのアクセスポイントなのかなんなのかは知りませんが、タブレットの使用がかなりしんどかったようです。

 

 私は本当に全く実害がなく、快適に必要なデータをダウンロードする作業をしていました。

 

 私は以前も書きましたように、使い勝手の悪いタブレットは返却済みです。私物のパソコンを使っています。

 

 しかも笑えるのが、希望者には紙資料の配布を行わないとなった日です。

 

 これ、今期は導入時ですから紙資料とデジタル資料と併用で行くことが決まっています。ですから、大した話ではありませんが私も含めて4割くらいの議員が紙併用ではなく、デジタルデータのみで結構ということになっています。

 

 そのデジタルのみで結構という議員の申し出から初めての本会議でした。それでそこでのアクセスが集中したのかどうかはわかりませんが、かなりの不安定さだったようです。

 

 だったら議会なんてとりあえず止める動議を出しゃいいのに何もないから、そんなことが起きているとは露知らず。って感じでした。

 

 あとから、事務局に言いに行った議員がいたようですが、これ、紙資料をいらんと言った議員にとっては、本会議を止めるだけの状況。

 

 ましてや聞くところによると当然ですが執行機関側もだったようです。例えば一般質問の日なんかだったら、大変。

 

 だから、本会議場の設備機器等の選定、採用というのは絶対に価格競争や、素人判断はやってはいけないことなのです。

 

 私が議長の時に、音響、中継機器等の導入がありました。これを価格競争による一般競争入札をすることを決めたことをめちゃくちゃ怒ったのですが後の祭りでした。

 

 あとで私が各位の協力を得て、修正を加えましたが、私の責任の追えない範囲になることを極力避けました。

 

 このタブレットの導入時もいろいろと聞いておりまして、綱渡りっぽかったのですが、最後の最後で大丈夫かなという結果の選定、採用でした。

 

 それはプロポーザルで行ったのですが、素人集団の選定委員会のような採用、決定のための会議体だったはずです。

 

 結果これです。

 

 本会議が、政治的要素ではなく、物理的要素で止まることというのは、天災等の自然災害や、停電などの外部要因によるインフラの機能不全以外は「あってはならない」話です。

 

 そのことを意識した選定であったかどうかというと全く違うと思います。どうせうちの職員のことですから、船橋市契約規則に基づいて選定作業をすりゃいいとでも思っていたのでしょう。

 

 全く違います。

 

 明文化はできないものの、仕様書の裏側には「本会議中に絶対に不具合が起きないこと」をできる限り反映をさせて、かつ、ここに頼んで、ここまでチェックして、それで選定、採用したと言えるだけの材料が揃っていなけりゃなりません。

 

 そんなことできないというのが船橋市役所です。

 

 そうするとどうなるか?意識の中で結局、財政当局との折衝や、「自分たちのハードな業務、折衝」を避けられる選定をします。そこにはまさに本末転倒の意識が働きます。

 

 議会が止まって、議決が先延ばしになり、市民生活に影響の出る可能性を否定できないことになるということを意識もイメージもできない。そういう状況が生まれるのです。

 

 しかも、それぞれの意義や意味を知らないから、止まったらどうしようが予め用意されていません。

 

 それらは、機器類を導入前に意識していないからです。

 

 私が、音響、中継機器の導入した際に最悪のケースを想定していました。

 

 まず、中継は法的な縛りはありませんからダウンしても会議は継続可能です。

 

 次に音響機器ですが、これも拡声機能はポータブルで代替が可能であったり、代替方法は見つかりますが、これも法的制約を受けていませんから最悪なしでも結構です。

 

 次に、音響に付随してその裏側にあるもの。それが録音です。中継録画と音声の録音とがありますが、これもポータブルのレコーダーがありますから、これで音取りを完璧にとれば法的に問題のある会議録の作成が可能となります。

 

 以前は、速記者がおりましたが、今はおりませんから、機械に頼るしかありません。

 

 とはいえ、音響中継が使えなくなると一旦は会議が止まるでしょう。その時に、とにかく市民生活に影響が出るから一刻も早く議決をしなければいけないという時には、機器類がダウンしてもどう議決まで行うかを考えなければいけません。

 

 それは災害時の議会のBCPの考え方が定まっていれば共通部分がたくさんあるはずです。

 

 そこを考えれば、お金には代え難いものってあるはずなんですよね。それを予算を認めてもらうという考え方で、腰が引けるようではダメだと思うのです。

 

 この後書かせていただきますが、台風の被害が甚大でした。あのような台風で、あるいは今回の地震のようなブラックアウト。他の地域の災害を見て、聞いて、漠として受けとているようでは公務員失格だと思うんですよね。

 

 自分の担当する仕事にはどう影響するんだろうから始まって、どう対応するかなど勉強する材料であると思うんですね。(被災地に皆様ごめんなさい。)

 

 そうすれば自ずと様々な判断が決まってくる。しかしその意識がないと、目の前の単一の課題でしか物事を考えられない。

 

 それが今回ではなかったでしょうかね。