笑い事ではないのですが、市役所の行う業務としては最低な話です。
折しも、トヨタ自動車の工場見学のブログを書こうとしていたときにこのメールでしたので、合わせて書かせていただきます。
まずはメールをお読みください。
議員各位
市長公室長
賞味期限切れ粉ミルクの誤配布について(報告)
1.概要
災害対策用に各避難所に備蓄している粉ミルクを有効活用するため、賞味期限が切れる前の更新時に、保育園、保健センターなどの施設に委託業者が配布していますが、平成30年8月14日から21日にかけて配布した265缶の中に、賞味期限(2017年11月30日)が切れている粉ミルクが混入していたことが、保健所 地域保健課からの報告で判明しました。
中央保健センターでは、受領した78缶のうち、3歳児健康診査などで来所した方に、27缶を配布しており、連絡先がわかる方へは電話による聞き取り調査を実施しておりますが、全ての確認は取れておりません。
なお、東部・北部・西部保健センター、保育園等に配布した187缶については、賞味期限内の粉ミルクであることを確認しております。
2.粉ミルク及び離乳食の有効活用
事業名称 粉ミルク及び離乳食の有効活用
制度概要 災害対策用に各避難所に備蓄している粉ミルク及び離乳食を賞味期限までに購入し、入れ替え作業を業者に委託し 行っております。その際、賞味期限が切れる前に保育園などに希望を聞き取った上配布し、粉ミルク及び離乳食の有効利用をするものです。
3.配布した賞味期限切れ粉ミルク
粉ミルク缶タイプ 商品名:明治 ミルフィーHP 内容量850g
4.配布先及び配布量
私立保育園等 35缶
保健センター 230缶(中央:78缶・東部:80缶・北部:24缶・西部:48缶)
5.原因
備蓄倉庫内に賞味期限切れの粉ミルクが入っていたことに気が付いていなかったことが、最大の原因であり、さらに、配布の際に備蓄品の数量と賞味期限を委託業者が確認するよう仕様書に記載し、契約していましたが、今回保健所に配布した粉ミルクは、230缶と数が多かったため、全ての確認ができなかったことも原因と考えます。
6.対策
委託業者に対して、配布時の賞味期限の確認作業について再度徹底するよう指導すると共に、改めて全ての防災備蓄倉庫の備品について総点検をいたします。
7.今後の対応
市ホームページにてお知らせするとともに、保健福祉センター内にも貼り紙を掲示し、賞味期限切れの粉ミルクを使用しないよう注意喚起いたします。
【担当】
市長公室 危機管理課
で、書きかけだったブログを書きます。
トヨタ自動車元町工場見学
さて、トヨタ自動車本社視察の合間に元町工場を見学させていただきました。
工場見学(左をクリックしてください。)
ですが、もうめちゃくちゃクラウンの生産が圧倒的でした。でたばかりですからね。
昔から言われている、いわゆるトヨタのカンバン方式ですが、トヨタ自動車独自の生産方式で十分なる改善が行われながら現在の生産ラインがあり、効率よく生産が行われています。
トヨタ生産方式(左をクリックしてください。)
ちょっとこのリンクを貼った先のページを丁寧にお読みいただきたいのですが、「自働化」の部分です。この部分の説明をいただいている時に、船橋市の職員課あるいは職員課に関わる職員全員がトヨタ自動車で研修をすべきだと思いましたね。
そして、かなり強力にこの思想を業務に活かす。ということが必要だと思いました。
読みましたか?船橋市の事故後の対策(笑)。もう笑うしかありません。だから毎度毎度アホみたいな事故が起きるんです。今回のこのことの重大性を全く理解していない能天気なこの発表にかなりの怒りを覚えています。
船橋市長が殺人者になる可能性を全く否定をもできず、その危機感、倫理観もなく、こともなげにこのような発表を行っていること自体に心の底から憤りを覚えています。
帰宅後、大学で栄養系の助手をしている娘に確認をしたところ、「死」を意識しなければいけない事案でしょう。と言われ、愕然としました。
たぶん卑怯な責任回避の言葉の羅列を聞かされるのでしょうが、世間ではコンビニエンスストアの食品ロスの話題が度々出ます。
食品ロスについて知る・学ぶ(左をクリックしてください。)
食品ロスとは(左をクリックしてください。)
暮らしに役立つ情報(政府広報オンライン)
(上をクリックしてください。)
我が国の食品廃棄物等及び食品ロスの量の推計値(平成27年度)等の公表について
(上をクリックしてください。)
それぞれに下線のある部分をクリックしてください。
ここにもあるように、各省庁をあげて取り組んでいる食品ロスの問題。それでも、コンビニエンスストアなどが、効率的に消費者の健康被害をなくすために、在庫管理をやっています。私はこのコンビニエンスストアの在庫管理の思想をもって、ギリギリまで有効に災害備蓄品としての粉ミルクの管理をし、無駄なく処理するという作業が行われるべきだと思います。
それは、製品のバーコード情報などがどういうものか全く知りませんが、それらの有効活用があるんじゃないでしょうか?
原因の部分をもう一度記載しましょう。
「備蓄倉庫内に賞味期限切れの粉ミルクが入っていたことに気が付いていなかったことが、最大の原因であり、さらに、配布の際に備蓄品の数量と賞味期限を委託業者が確認するよう仕様書に記載し、契約していましたが、今回保健所に配布した粉ミルクは、230缶と数が多かったため、全ての確認ができなかったことも原因と考えます。」
これ~、僕の前で、関係者が言い放ったら、怒鳴り倒していますね。ありえない。「230缶と数が多かったため、全ての確認ができなかったことも原因と考えます。」だったら、そのまま捨てろよ。って話でしょう。たかが230缶を数えることもできないんだったら、実際の災害時に何もできないだろうと。バカかこいつら。
しかも委託業者が下手打った的表現。
で、この文書全体の日本語表現に見え隠れするのが、責任逃れを姑息に企んでいるともとれる部分が多いことです。
いやいや、発注者責任はあるんだよ。しかもここでいう発注者は、船橋市長松戸徹だろうが。信じられないのが、秘書課という市長を一番側で守るべき立場の課と同じ「市長公室」の課が、こういうことをやっていること自体もう終わっている市役所ですが、「危機管理」ではなく、「危機蔓延」をさせてどうするのよ?って感じです。
この事業主体はあくまでも「船橋市」なんだという意識の欠如。そしてなにより、市長のお膝元。それも知識の深い仕事がほとんどない市長でありながら危機管理だけはなんとか知識があって、頑張って来た部分。それを台無しにしたら、もう市長の出番ってどこにもなくなっちゃう。酷いもんだ。
内部統制の話もでてきていますが、こんな状態では内部統制どころではないでしょうね。
あまりの愚行になんとも言えない気分です。しかし、こんな市長公室を許して来た議会にもその責任の一端はあるのかもしれませんね。