一般質問が始まって2日目が終わりました。

 

 初日にエレベーターで経験年数の豊富な議員さんと一緒になり、「なんだか、ひどいねえ~」と。

 

 ますます劣化してきているねえ~みたいな話をしました。

 

 初日は、本当にひどい1日でしたが、昨日も似たようなもの。

 

 政治倫理条例を策定している地方議会がちらほら出てきましたが、私は議会基本条例よりも何よりも、こっちが先じゃないのか?って思い始めました。

 

 船橋市議会議員の仕事は、近所などの頼まれごとを市役所に伝えること。道路をはじめとして、様々な修繕などをしてもらうこと。だと勘違いしている議員の行動を強制的に制限させるくらいの倫理条例の制定をしても良いのではないかと思い始めました。

 

 稚拙な質問者、職員丸投げ原稿による質問者、学校で勉強したことの丸投げによる質問者、など新しい試みをする質問者が出てきた今議会ですが、あまりにも酷すぎる。

 

 しかも、質問の主意通告をしておきながら、質問を取りやめる議員が続出。これに象徴される、質問準備があります。

 

 船橋市議会会議規則です。

(一般質問)

第62条 議員は、市の一般事務について、議長の許可を得て質問することができる。

2 質問者は、簡明な主意書を作り、議長の定めた期間内にこれを議長に提出しなければならない。

何度も書きましたが、決め事はたったこれだけです。

 

 

 市の一般事務について、議長の許可を得て質問することができる。

 

 だけなのです。ある程度の持論を述べても許されるのですが、本来は、「質問」をする機会なのです。

 

 日々の議員としての活動をしていて、ふと疑問に思ったことを、担当課に確認作業をします。何度も何度も、自分の考えを述べながら、担当課長と徹底的に議論をします。たぶんこれだけで、簡易なもので数時間。問題が根深いものであると、実態の全容把握に時間がかかります。

 

 調査依頼の繰り返しで、1ヶ月2ヶ月はざらです。ところが私の議長時代でも、調査依頼をする議員は決まった数人。

 

 これでは、全容把握などできるはずもありません。

 

 自身の側の全容把握と、執行機関が持っている情報に基づく全容把握があって、それらを総合的に勘案して、実態の確定を双方で行います。

 

 これが、船橋市議会の多くの新人議員は、自分の得たたった一部の情報をあたかも全容把握をしたように、偉そうに話している議員を見ると、もう本当に嫌になります。

 

 独善的で視野狭窄で、どうにもなりません。

 

 どこに住民代表の意識があるのでしょうか?

 

 さて、ここまで書いた作業っていつから始めるかですが、先ほど書きました調査依頼はいつでも受け付けています。ですから、疑問に思った時に、調査依頼をして、結果が出たらそれに基づいて、担当課長と話をして、解決できるものは解決すれば、わざわざ議場で質問しなくても済む話。

 

 くどいのですが、なぜそれを議場でやるんだということばかり。

 

 今回2日間でもっともひどかったのは、ある職員との宴会写真が一部に流出している議員。あきらかにその職員が書いたと思われる原稿の読み上げと完璧なまでの答弁。

 

 どっちもどっちですが、ここにその写真を掲載したいくらいです。今度同じようなことをやったら、その写真をもらって、ここに掲載して、その質問の解説をしてあげようと思います。

 

 それ以外も、まあひどい。まあ、人のふり見て我が派のふりも見なければいけませんが、我が派のぼうやは、なかなかやるなあ~と思っていたら、ダメでしたね。議場における答弁者の位置付けがわかっていない発言がありました。恥ずかしい限りです。

 

 各執行機関の長が出席要請があった場合、義務が生じます。

 

 毎度おなじみの地方自治法です。

第百二十一条 普通地方公共団体の長、教育委員会の教育長、選挙管理委員会の委員長、人事委員会の委員長又は公平委員会の委員長、公安委員会の委員長、労働委員会の委員、農業委員会の会長及び監査委員その他法律に基づく委員会の代表者又は委員並びにその委任又は嘱託を受けた者は、議会の審議に必要な説明のため議長から出席を求められたときは、議場に出席しなければならない。ただし、出席すべき日時に議場に出席できないことについて正当な理由がある場合において、その旨を議長に届け出たときは、この限りでない。

 

「普通地方公共団体の長、教育委員会の教育長、選挙管理委員会の委員長、人事委員会の委員長又は公平委員会の委員長、公安委員会の委員長、労働委員会の委員、農業委員会の会長及び監査委員その他法律に基づく委員会の代表者又は委員」は、出席してちょうだいと言われたら、説明のためには出席しなければなりません。

 

 そして、船橋市議会の議場には、副市長、局長、部長や事務局長などが座っています。この人たちは、それぞれの「長」の代理での「口」になって補助答弁をしているにすぎません。

 

 逆にいうと、「部長」としての答弁って存在しないのです。あくまでも、市長や教育長の答弁として扱う答弁なのです。

 

 それなのに...。

 

 と事ほど左様に、何も知らないで偉そうにいう前に、勉強して満を辞して質問にチャレンジしていただきたいものです。

 

 タイトルの趣旨がどっか行っちゃいました。近所の頼まれごとなどを、条例により制限するなり、堂々とやれば公開されるような仕組みを作って、そんなことに勤しむ前に、その陳情事の根本的問題などを究明するような、時間を使うように強制的にしていかないと、近所の御用聞きが議員の仕事だと思われちゃ、市民の皆様にあまりにも申し訳なさすぎます。