シリーズ前回に引き続きです。頭の体操をするために、地方議会実務講座の読み込みをしました。
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地方議会実務講座 改訂版(全3巻)
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今回は次の件についてです。
6 一案でなく数案を準備する
ぷっ!これって仕事の基本では?何も議会事務局でなくても仕事をする上での基本の「き」ではないでしょうかね。特に議会事務局の特殊性からは重視されるとは思います。
(1) 議会の運営は常に同じことの繰り返しではなく、時には新たな事態に直面し、これまでにない運営をしなければならないことがある。この場合、事務局の見解が求められる。議会は考え方の異なる議員が論議するところであるから、事務局が最善の案を示しても採用されるとは限らず、別のやり方(見解)が求められることがある。
議会運営の責任者である議長、その補助者である議運が主人公であるから、事務局が最善案を十分説明しても採用されなければそれまでである。このため事務局は最善案だけでなく次善案、その他の案など数案を準備することが必要である。
第一案がダメなら第二案、第二案がダメなら第三案…というように、最善案から違法スレスレの案まで準備する。しかも数案は最善案を除き、事務局の手持ちの案として公表しないでおく。仮に全ての案を公表したら、それ以外の案を求められた時に対応できない。
非常に示唆に富んだ記述です。先ほど議会事務局の特殊性という書き方をしましたが、まさにここに書かれているように、議会は全てが「数」であり、その「数」で物事が決定します。
議会事務局が考える最善案が必ずしも最善案とはなり得ないということを言っていますが、これは、かなり意味深い話です。
議会運営を熟知している議員とそうでない議員とでは「事案」の捉え方が大きく違います。
将棋や囲碁と一緒と言ったら叱られますかね。私は、過去の経験からどこの会派が何をどう言うか?それは潰せるか潰せないか?などをいろいろと想定して、それをシミュレートしていきます。
それで、そこに「政治」を勘案して、さらには、議員間の好き嫌いや、個々の議員の「ぽか~ん度」などを含めてベスト案を探ります。
ここで私がいうベスト案とは、自分にとってのベスト案ではありません。
住民福祉の向上という視点でのベスト案です。
自分のとってのベスト案には、「感情」が往々にしてにしてはいります(笑)。なので。
で、そもそも、経験則を入れていくと船橋市議会で議会運営論で僕に勝る議員は一人もいないと思いますね。どちら側にいて、どういうジャッジメントをしてきたかということになると絶対に誰にも負けない自信はありますね。私がどれだけ議会運営に真摯にどれだけ取り組んできたかということです。
(2) 数案を準備するためには、
①当該議会の運営は法令等からみて原則的な運営をしているかどうか、
②理論的な弱点はどこにあり、それは法令上どのような問題点があるか、
③他の議会に通用しない独自の運営はどのような内容で、その長所、短所はどれであるか?等について普段から十分検討しておく必要がある。
もうこれは御意!って感じですね。常に問題意識を持っているということ。
(3) このほか議会運営で問題を生じた時、真面目な議事担当職員ほど一人で悩みがちであるが、その必要はない。事務局全体で対応に取り組み、共同で責任を負う体制が必要である。運営問題は議事担当であるから、他の職員はお手並み拝見とばかり傍観していてはならない。
これがねえ~、事務局長が「ぽか~ん」であったり、議長が「ぽか~ん」であったり、議会運営委員長が「ぽか~ん」であったりすると、一人悩みたくなるんですよね。まあ、そういう意味では、日頃から肝になる人物のプロファイルはきちんと把握しておく必要はありますね。
会話を繰り返し「ぽか~ん」であるかいなかを見極めないと。
だいたい議員なんて、自分こそ一番。自分が一番。ってのが多いからね~。
現に僕だってさっき書いていたでしょう。
「で、そもそも、経験則を入れていくと船橋市議会で議会運営論で僕に勝る議員は一人もいないと思いますね。」だって(笑)。