いや~、私は会派の後輩に毎日のようにいろいろと解説したり、会議規則の解説をしたりの日々を送っています。

 

 彼は社会人として、もの心がつく一番大切な時期をアフリカ大陸で、猛獣たちや文化・習慣など生活の全てが全く違う人たちと暮らしていたらしく、普通の日本人と全く異次元の感性で生きている野生児のため、手綱を緩めた瞬間暴れライオンのごとく何をしでかすかわからないので緊張感満載の毎日ですが、思わぬところに思わぬ事態がありました。私の範疇外ですから人の会派に口を出すなと言うことでしょうが、個々人の資質の問題も関連して来ますのでなんともなあ~。

 

 私は父も同じ議員を務めたいわば二世議員です。

 

 だからこそ、父は、私が当選してから当分の間、先例申し合わせの各条の解説を、都度都度してくれて、「いわゆる二世議員としての後ろ指を刺されない」ためのことを中心に随分と鍛えてくれたものでした。

 

 さて、どう言う教育してるんだろうと思うことがありましたので、書かせていただきます。

 

 まず、船橋市議会の先例申し合わせです。

 

 一般質問

 ○事前連絡

会派代表者は、所属会派の質問予定者名及び予定時間を把握し、審議日程等を協議する議会運営委員会の前日までに、議長に連絡する。また、質問を予定する無所属議員は、審議日程等を協議する議会運営委員会の前日までに、議長に連絡する。

 

 ○主意書の提出期限

 議案に対する質疑日の前々日の正午とする。

 

 ○主意書の記載内容

 要旨及び質問予定時間を記載する。

 

 ○主意通告事項の重複

 同一会派内の重複はできるだけ避ける。

 

 ○主意書写しの配付

 主意書の写しを議員ほか関係者に配付する。

 

 ○主意通告事項の追加

 主意書の提出締め切り後は、原則として事項の追加を認めない。

 

 ○発言時間

 会派所属議員数に15分(答弁を含まない。以下同じ)を乗じて得た時間を当該会派の持ち時間とし、その範囲内で発言を予定した所属議員に割り振る。ただし、1人最長30分間とする。なお、無所属議員の発言時間は15分以内とする。

 

 赤い文字にした部分です。「申し合わせ」ですし「できるだけ避ける」となっているので構いませんが、質問の順番が続いて、同じ会派で、同じ趣旨の質問をし、同じ提言めいたことを言う。

 

 臆面もなくというか、恥ずかしげもなくやらせる「会派」とはどう言うものでしょうか?

 

 何度か書きましたが、私の論文テーマは「会派」です。

 

 私とあなたは考え方が違います。と言われてしまえばそれまでですが、少なくとも今回続けて同じテーマで質問した二人は、会派の他の者より「政治家の家庭」で育ったわけですから、会派の機能や申し合わせの考え方など十分理解する立場にあると思うんですけどね。

 

 「会派とは」を横浜市の例を見てみましょう。

 

 横浜市議会基本条例 

 (会派)
 第8条 議員は、政策立案等に資するため、その理念を共有する2人以上の議員をもって会派を結成することができる。
2 会派は、政策立案等に関し、必要に応じて、会派(会派に所属しない議員を含む。) 間で調整を行い、少数意見に配慮する等、合意形成に努め、円滑かつ効果的な議会運営を図るものとする。 

 

 だいたいどこでも「政策立案等に資するため、その理念を共有する」と言う感じの決め事になっています。

 

 まさに同じ会派で、同じ理念で、同じ政策を考え、質問をしたのですが、だったら調整すべきでしょう。先にやる方に続く形の質問をすべきですね。これ、全国共通の考え方だと思いますけどね。

 

 全く同じ趣旨の論点での質問・提言・要望(笑)。なんだかなあ~。

 

 それが会派内ノーチェックというのは如何なものかと思いますね。

 

 しかし、聞くところによりますと、わざと、育てないらしいんですね。自身の出世のために、他の議員が自分を超えることや議員として「育つ」ことは許さないのだそうです。

 

 なるほどねえ~と思いましたが、それって人としてどうよとは思いますが、それが生き様なんだそうですよ。

 

 伝聞ですから、なんとも言えませんが、なんだかなあ~。会派の先輩ってそう言うもんだとは思ってもみませんでした。

 

 僕自身はそんな風には思わないのですが、これまた複数(2〜3人ではないんですよ)の人から聞きまして驚きです。

 

 そうそう、そう言えば、同じように複数の議員から聞いた話ですけど、え~そうなの~って話が最近いくつか聞かされるケースが驚きです。

 

 これらに関しては、自身での裏取り取材をしてからブログに書きますが、人は見かけによらないですよねえ~。ホント人間不信になりそうです。