地方自治体のリスクの見える化・可視化

  ~内部統制と官民連携のリスク~

 と言う勉強をしてきました。

 

 

 

 北海道大学大学院法学研究科・公共政策大学院の先生の講義でした。

 

 

 

 

 前回に引き続き、書かせていただきましょう。

 

実施活動

リーダーの命令・指示の適切な実行を確保するために定める方針・手続。

①権限及び職責の付与、職務の分掌等広範な方針及び手続を設定し、事業執行のプロセスに組み入れ、組織内の全ての関係者において遂行する体制を整えること、

 

②組織内の構成員がすべての組織内取り決めを尊重し業務を遂行すること、

 

③業務分担を明確にしないで単独の職員等に任せることは、不正処理やミスをした際の対応の遅れ等を生じさせる原因となるため、複数の職員等で分担する職務の分掌を明確にすること、

 

④上司による承認等多重チェックの流れを活用し、ミスの早期発見や不正防止を実現し、チェックと指示がスムーズに展開される組織であること、が必要となる。

 

実施活動における情報の蓄積と伝達

①人間行動を決定する中核的要素。

 

②人間集団のガバナンスの中核的要素。

 

③情報化の核は、情報の蓄積と伝達。‥・情報蓄積と情報伝達のあり方が組織体質を大きく左右。

 

④情報の伝達は、内部伝達と外部伝達に分かれる。

 

(内部伝達)

 ・トップの意思、指示や命令が全ての職員に迅速に伝達される環境・仕組み・ルールの構築。

 

 ・業務に合わせた正確で信頼できる情報が、達やかに必要とする職員に伝達されること。

 

 ・トップ層に向けて職員の情報を伝達する仕組みの構築は、事業活動の正確な把握、不正の早期発見において重要。

 

(外部伝達)

 ・情報を受け取る側のニーズに合った正確な情報を発信し、外部からの信頼を得たうえで、正直な反応、反響等の貴重な情報を受け取ることが可能となる。

 

 ・意図した内容が正確に伝達できる仕組みやルール、意図していなかったり誤解を招いた時の対処方法等を明確にすること。