を購入しました。これから読みます。が、いつも通り、前書きだけ引用させていただきましたが、今回は、最初の1問目が衝撃的だったので、すみません、これも引用させていただきます。

 

 目から鱗というか、ものすごくスッキリしました。実は、まさに船橋市議会を見ていると「保守」?ってなによ?

 

 ともすれば自分を見失ってしまうのではないかと思うくらい、異常に思っていたことです。

 

 私は、安倍政権こそ、本当の本物の保守だと思っていて、それを論理立てて書かれたものがありませんでしたので、モヤモヤしていたのですが、これでスッキリです。

 

 船橋市議会では、「保守」を大きく勘違いしているおバカ議員だらけのような気がします。

 

Q 保守とは何ですか?革新とは何ですか?

A 今以上の発展を目指し、得られた利益を分け合うのが保守であり、今現在あるものを分配するのが革新です。

 

 まず考えなくてはいけないのは、日本では「保守と革新」という言葉の解釈が、欧米と違うということです。

 

 本来の意味からいうと、保守とは「明日を今日よりも豊かにして、豊かになった分を分配しよう」というところから考えます。経済発展をなし遂げ、その中で得た利益を分配する、ということです。そうして将来的に今以上に良い社会を目指す発想です。

 

 一方の革新は「今得られるものを平等に分配しよう」というところから考えます。明日はまた、明日得られたものを分配していく。社会主義的な発想です。

「保守と革新」という言葉のイメージからすると、正反対のように感じることでしょう。確かに逆のイメージをお持ちの方は、特に日本には多いかもしれません。ですが保守のほうが未来を見据えて大局を見て、そのために今、何をするかというアクションにつなげる側です。革新は常に「今あるもの」を分配していきますから、将来のことはその次に考えましょう、ということになりがちです。これはまさに某政党が政権を執っていた時の状況に似ています。

 

 時おり保守を「先祖返り」と批判する声が聞こえてきますが、これは言葉の意味を取り違えた、的外れな指摘だと私は思います。

 

 保守陣営の中にも、この言葉の本質をはき違えている、あるいはあまり理解できていない方はおられます。ですから、政治学者の中西輝政先生がしばしば語られるように、まずは「保守と革新」というふたつの言葉の、再認識が必要でしょう。

 

 保守というと「伝統を守る」「旧来のやり方を通す」という見られかたをされがちで、そうした面も確かにあります。しかしそこには「今までに受け継いだものを、さらに良くしていこう」という、将来に向けたビジョンとアクションも含まれています。

 

 私はこの考えを持って活動をしているのですが、「旧来のやり方を通す」という自称保守が、度々邪魔をすることがあります。これには辟易します。

 

 たとえば、今は亡き田中角栄先生は、「東京の首都高速道路を片側4車線にしよう」という構想をお持ちでした。片側4車線の高速道路となるととても大がかりなもので、さすがは日本列島改造論の田中先生らしい、大胆な発想です。それだけに、周囲からはこの構想は「絵空事だ」と扱われていたのかもしれません。

 

 でも、もしもこの構想が実現していたらどうでしょう? 現在の都心の道路渋滞は起こっていなかったはずです。その時その時の状況だけではなく、将来にも目を向けて、発展できる可能性を追求していく。これが保守です。田中先生は保守系からの批判を受けることもありますが、やはり経済に関する先見の明は、とても優れたものをお持ちでした。

 

 一方、革新系の共産党や旧社会党の過去の主張を振り返ってみると、その当時の状況だけを踏まえた主張しか出てこない。首都高速道路については1人でも反対があれば建設しないという意見まで出ていたのですから驚きです。

 

 これが、彼らにとって最善の策なのです。今あるものをとにかく分配してしまう。反対のあるものはやらない。その後のことは、それから考える。このやり方では成長が望めません。それは社会主義モデルであり、将来破たんするのは目に見えています。

 

 船橋市役所もついこの間まではこの発想でした。今、金があるから、保育園をバンバン作っちゃおう。とか、子ども未来会議室で出た要望を実現しちゃおうとか、もうなんでもありでした。しかし、シブチンがしっかり財布を握り管理をするようになったら、人口推計から始まって、計画的に物事を動かそうという雰囲気の醸成が始まりました。

 

 遅きに失した感がありますが、まあ、気がつけただけマシでしょう。

 

 いま、安倍政権が進めていることは、まさに本当の保守政治です。経済を今以にに発展させて利益を上げ、それをみなで分配しようというわけですから、国民にとってもこれは良いことであるはずです。

 

 また、若い世代が保守傾向にある、という話もよく聞きます。これはヨーロッパの政治学者たちが定義する「保守の本道」を行く、安倍政権への若者たちの共感があるのではないでしょうか。将来ある若者にとっては、自分たちの未来をどれほど明るいものにできるかは、大いに興味があるはずです。それが保守への支持、保守化となって表れているのでしょう。

 

 決して懐古主義ではなく、先祖返りでもない。より良い将来を見据えて、それを実現していく。それが保守であり、そうした保守の本質が若者たちの問にも知られてきたために、支持が広がっているのだろうと思います。

 

 嬉しい限りですね。

 

 こういう問答が50問も書かれています。非常にわかりやすい本だと思います。ぜひ、みなさんにオススメしたい1冊です。