校長先生の苦悩その2です。

 

 前回の保護者への手紙(文書)ののち、さらに発出された文書が次のものです。合計6枚中4枚目です。

 

 

 私が許せないのは、間違いの原因者がどこであろうと、この給食費の問題の当事者は「教育委員会事務局」なんです。

 

 どこの部分においても「校長」は登場すべきではない!!登場させるべきではないのです。

 

 それを、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」をちらつかせながら、都合の悪いことは学校現場に全て押し付け、都合の良いことは教育委員会事務局の功績だと。

 

 船橋市教育委員会事務局の「卑怯」で、「姑息」で、「汚い」体質がそのまま表れています。

 

 何が?

 どこが?

 って、「責任転嫁」という得意技を毎回繰り出すことです。

 

 そもそもの原因は業務フローの不備であることは明白です。業務フローはどこが作ったか?ということですよ。

 

 さて、私がなぜこだわるのか?給食費の公会計化は私がやったという議員が何人もいますが、負け犬の遠吠えのように本会議でやれやれ言ったって、何も進まないのが船橋市役所。

 

 次の会議録をじっくり丁寧にお読みください。長くなって申し訳ございませんが、私が質問して、動き始めたことをご理解いただけますでしょうか?

 

 物事を動かす時にはね、こうやらないと。

 

平成24年決算特別委員会,11月06日-02号

◆長谷川大 委員  給食費について。
 水道光熱費ってどこに入っているか。

◎財務課長 学校の光熱水費については、学校施設管理費で予算立てして払っている。

◆長谷川大 委員  給食の水道光熱費である。

◎財務課長 特別に給食の費用を分けていない。

◆長谷川大 委員  そうすると、学校給食法の第11条の2項、これはどのように解釈しているか。

◎保健体育課長 学校給食法の第11条「学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに学校給食の運営に要する経費のうち政令で定めるものは、義務教育諸学校の設置者の負担とする」、これ以外の学校給食に要する経費は、学校給食を受ける児童又は生徒の保護者の負担となっている、と解釈している。

◆長谷川大 委員  だから聞いている。
 水道光熱費は保護者負担でしょ。

◎保健体育課長 運営に関する内容なので、設置者である本市の負担と考えている。

◆長谷川大 委員  それ、ちょっと法の解釈間違っていないか。大丈夫か。

◎保健体育課長 今説明した内容で間違いないと認識している。

◆長谷川大 委員  そうすると、こっちはどういうふうに解釈するんだろう。
 「学校給食の実施に関する事務処理および指導の指針について」というのが文部省から出ているが、そこに「学校給食費の保護者負担の適正化について」という文章があり、このように書かれている。
 「学校給食に要する経費の負担については、関係法令の規定により施設整備費及び職員の人件費は学校の設置者の負担とされている。したがつて、施設設備費及び職員の人件費は保護者の負担に転嫁することのないよう学校給食費の保護者負担の適正化に努めること。なお、光熱水費については学校の設置者の負担とすることが望ましいこと」。
 そこで初めて設置者が費用負担してもいいよということになっているんだけれども、そういう解釈じゃないのか。さっき、法の11条2項の解釈でいけるって言ったよね。

◎保健体育課長 今ご指摘のあったとおり、光熱水費については学校の設置者の負担とすることが望ましいということが「学校給食費の保護者負担の適正化について」の中で述べられている。そのとおりである。

◆長谷川大 委員  だから、学校給食費というのがどんなものかというのをちゃんとしてくれなければ困るのだけれども、今回の不祥事があって、もういいかげん公金化について考えてもらわなければいけないと思う。
 この1年間、研究・検討をしてきて、どうか。
     [答弁なし]

○委員長(佐々木克敏) 暫時休憩する。
13時42分休憩
13時43分開議

○委員長(佐々木克敏) 再開する。

◎保健体育課長 ご指摘の点については、現在研究段階にあり、今年度に入り中核市の現状並びに近隣市の現状を調査した。
 今後は、最近中核市または政令市において公金化に移行した自治体の現在の問題点などを細かく調査し、動向を見ながら、本市にとってよりよい公金化体制について関係各部署と連携をしながら研究を進めてまいりたいと考えている。

◆長谷川大 委員  それはだめでしょう。
 去年の決算委員会で、僕の質問の答弁、何と答えているのか。そうでしょ。1年かけているのだから。もう他の自治体のことも調べるの、簡単じゃないか。
 きのう僕、2時半ぐらいに目覚めてインターネットで調べたら、横浜、海老名も条例化して、ここにもあるけれども、条例規則があって、指定金融機関、それから減免申請書の記入例、減免申請書、実施に関する連絡書、記入例、内容に関する連絡書、記入例って出ている。
 条例、それから規則もたった数条。海老名でいうと条例で10条まで。それから、横浜でいうと、条例8条立て、規則6条立て。
 簡単なことではないか。何でこれからまだ研究するなんて言っているのか。
 去年の答弁を踏まえて、もう1回答弁してほしい。

◎保健体育課長 昨年、当時の阿部教育次長のほうで研究を進めてまいると答弁をしていると思う。その中で、担当課である保健体育課のほうで、今年度に入り、先ほど言った中核市、近隣市の調査をし、先ほどご指摘のあった横浜等のものについては、インターネット等で調べている。
 ただ、船橋市は小学校が全校自校方式、中学校がAB選択方式と、これまでさまざまな形で構築されたもので、全国にも誇る内容ということもあり、このあたりのことを踏まえながら今後進めてまいりたいと考えている。

◆長谷川大 委員  全然答弁になっていない、本当に。
 学校給食の内容と公金化することとは全然違う話。関係ないじゃない。やる気の問題でしょ。
 前回のとき、僕、事故が起きないようにというところまで言っているんだよね。それでこのざまじゃないか。12月ぐらいに出せないか。今度の定例会に条例出せるでしょ。答えてください。

◎保健体育課長 条例等を12月までに、とのことだが、なかなか難しい部分もある。それから、教育委員会だけでは決められないものもあるので、ここで12月に出せると言い切るのは難しいと考えている。

◆長谷川大 委員  じゃ、ちょっと戻るね。
 前回の決算委員会の答弁から今まで、公金化についてどういうことを研究してきたのか。どういう部署とどういう話し合いをしてきたのか。

◎保健体育課長 これまで教育委員会内で、特に保健体育課の中で調査研究を進めていて、他の部署とは打ち合わせは行っていない。

◆長谷川大 委員  じゃ、やる気がなかったということか。

◎保健体育課長 やる気がなかったということではない。

◆長谷川大 委員  ちょっと視点を変える。
 学校給食の公会計化、公金化ということで検索かけると、もう本当にいろんなものが出てきて、おお、おおと思ったのだけれども。
 未払い給食費徴収は業務外、藤沢の小学校教諭が神奈川県を提訴という記事も出ている。学校給食の給食費の未払いの徴収なんか、誰がどういう時間帯にどういう権限を持って仕事をさせていることになっているのか。

◎保健体育課長 各学校においては、いわゆる督促状──給食費未納分を払ってくれという通知──を出したり電話をしたり家庭訪問をしたりという内容を、校長の指示のもと、担任や教頭がやっていると認識している。

◆長谷川大 委員  それは、担任の先生の仕事か。こうやって訴えられているような事案があるにもかかわらず。どうなのか。

◎保健体育課長 ご指摘のように、好ましい状況ではないことは認識している。

◆長谷川大 委員  またちょっと話が飛ぶけれども、文部科学省スポーツ青少年局学校健康教育課長発信の「学校給食費の徴収状況に関する調査の結果について」なんていうのは、見たことあるか。

◎保健体育課長 見たことはあるが、今ここで内容を説明しろと言われると、ちょっと難しい。

◆長谷川大 委員  そこまでやぼなことは言わないんだけれども、ここにもちゃんと出ている。学校給食費の取り扱いについてという調査がされていて、公会計に移行しているのがどんどんふえてきている。そういう数字というのは当然見ていると思うけれども、それでも踏み出さないことによってこういう事件が起きている。
 もう1回確認するけれども、どうするおつもりか。

◎保健体育課長 ご指摘のとおり、今回こういった不祥事もあったことを踏まえると、今後、公会計に向けての努力を推進すべきだと認識している。

◆長谷川大 委員  予算がどれくらいかかるかは、もう検討したか。

◎保健体育課長 まず、食材を歳出というか予算立てするとなると、小学校が17億程度、中学校が8億3000万程度、予算がかかると思う。
 それから、調査の中では、横浜などを例にとると、職員の増──最終的に、15人のところが16人で作業をしており、その辺の職員経費の負担。それから、システムの構築に、概算1億ぐらいかかった、と出ている。

◆長谷川大 委員  財政課のほうでは、そういう金額聞いて、やらせねえよ、と言ったことあるのか。

◎財政課長 「やらせねえよ」という発言をしたことはない。
 もっと厳密に言うと、多分委員がおっしゃっている「公金化する」とはは、歳計現金化せよと、歳入歳出に計上せよということになると思うが、その場合には、まず歳入──給食費をどうやって徴収するかという徴収のシステムの問題、それから歳出──今、給食は、センター方式でまとめて同じものをつくっているわけではなく、各校別々につくっているので、その辺の単価をどうやってつくっていくか、といったこれら個別的な問題を検討してもらって、その上で歳入歳出にすることになる。
 ただ、やはり歳計の外で20億から30億程度のお金が動いていることは余り好ましいことではなく、仮に歳計のお金ではないとしても、適正な管理が求められることは言うまでもない。

◆長谷川大 委員  契約課はいないね……。企画財政部長がいるからいいけれども。
 食材の購入の面でも危なっかしい。食材購入費に関してもきっちりやるべきだという観点からも、去年の決算委員会で僕は言っている。
 にもかかわらず、今財政課長がおっしゃったようなことが問題点として──財政課長は問題意識を持っているんだけれども、当該担当課のほうは全くのうてんきな対応で、1年かけてもそんなことも検討もしていない。私は、契約行為の面でもいかがなものかと思っているけれども、契約課に相談などは、特になかったか。

◎企画財政部長 去年はこの職を離れていたので、去年の流れはよくわからないのだけれども、やるとすれば、かなり重要事項であり、基本的な引き継ぎの中では、そういった相談はない。
 今までのお話を承っていると、確かに去年検討すると答弁しているが、これをやるとすると、やはり市の大きな業務転換になってくる。今回の事件の根本原因は、それがかなり校長先生の通帳になっていて、事務のチェック機能が非常に果たしにくいシステムになっていることが見てとれるので、これについては、教育委員会だけの問題ではなく、企画財政部としてもこれに関してどう向き合っていくか、いましばらくお時間いただきたい。

◆長谷川大 委員  時間はいいが、はっきり言ってもう1年使っており、また1年使うというのは許されない。
 新年度からやるにしても、年度途中からアナウンスをしていかなければならないのだから、早急に取りまとめをして、条例化をして、保護者に対するインフォメーションの周知をしてもらわないと、こんなことできない。また、先ほど保体課長が答えていたけれども、人事の配置の問題もシステムの問題もあるし、金がかかる話である。
 だけれども、これはもうやってもらなければしようがない話なんで、もうちょっと誰か前向きな答え──次長がマイク持っているから、ちょっと答えてほしい。

◎教育次長 冒頭に市長からもあったとおり、今回の件では、教育委員会としても、また繰り返しこのような不祥事が起きたことを反省している。今再発防止に取り組んでいるが、長谷川委員ご指摘の点も重要な点である。
 昨年度、確かに「研究」という言葉で答弁してしまい、保健体育課のほうでいろいろ調べていたけれども、委員が懸念されていたような不祥事も起きてしまった。
 今後は、そのペースを速めて、できる限り早急に、今ご指摘のような対応ができるかどうか、教育委員会の内部そして関係部署とも連携して、速やかに再発防止、また保護者のお金の扱い方などを含めて検討してまいりたいと思う。

◆長谷川大 委員  いいのだけれども、だって、そもそもみんな仲よしこよしの教育委員会の仲間が助かる話じゃないか。学校現場の校長先生、教頭先生初め先生方がみんな給食費の問題から解放される話だ。どんどんやればいいのに何でやらないのかがわからない。まあ、ちゃんとやっていただくことを期待して、次にいく。

 

 この質問と答弁ののち、公会計化の動きが加速化されました。そして、現在に至っているのです。