議会運営委員会の視察がありました。豊田市、八尾市、宝塚市、久留米市と四市議会の議会運営に関する視察でした。

 

 基本テーマは、予算と決算を審査する委員会の設置の方式に関してと議会基本条例に関してでした。

 

 議会事務局の手配と委員長の指示のおかげで、非常に素晴らしい行程でした。

 

 が、驚きはいく先々で食事や宿泊に関してや、見える景色に関して「初めて」を連発する議員がいたことです。

 

 このことをブログに書こうと思い、さらにエクセルで表現してみようかと試みましたが、私のスキルではできませんでした。

 

 何度かこのブログに書かせていただきましたが、私は大学時代広告論のゼミで指導教授が常に、良いものを経験しろ、無理してでも良いものを経験しろと言われ続けていました。

 

 広告という、仕事をするには上から下までの「レベル」を知っておかなければ、広告は作れない。ということでした。ざっくり言うと。ですね。

 

 そして会社員時代の社長もまったく同じ。簡単に申し上げれば、ホテルの建設・開業のプロジェクトに従事しましたが、良いホテルを作るには良いホテルを見て、うまい食事を食って、それらを参考に物事を考えなきゃダメだ。と。

 

 まあ、更に言うと日々研鑽。ですわ。

 

 で、おかげさまで、もう30年以上も前に中国からのお客様の接待なども使いっ走りではありましたが、私も常に端っこに居させてもらっておりました。

 

 三井不動産の子会社ですから、三井グループの迎賓館でもある綱町三井倶楽部左をクリックして下さい。)で食事をいただいたり、当時の東京ディズニーランドの会員制クラブや東京ナンバーワン、ツーのホテルのスイートルームを見学させていただいたりしていました。

 

 もちろん出張は過去にも書きましたが、宿泊も食事もベストからベターまで様々なものを経験させていただきました。

 

 なので、船橋市議会の中では、それらの経験は多い方の部類に入るかもしれません。

 

 しかし、それより何より、何事に関しても「興味を持ち」「常に新しい情報にアップデート」をし、「物事を見る目」を曇らないようにしています。

 

 何も自分の生きかたを強要はしませんが、「公選職」というありとあらゆる階層(生活レベル、知的教育レベル、政治意識レベル等々)の方々と触れ合う最前線の者としては、それらにしっかりと対応できる経験をしておかなければなりません。

 

 市議会議員という仕事は直接市民に触れ合う公選職だと思います。

 

 触れ合えば触れ合うほど、いろいろな人がいるなあと実感します。それはイコール自分とは違う考え、違う生活、違う育ち方、違う経験などをしっかりと感じ取るということです。

 

 話を戻します。

 

 久留米市で株式会社ブリヂストンゆかりの石橋迎賓館を市役所の上層階から見たときに大騒ぎ。さて我々船橋市民は都内に出れば様々な企業やホテルが持っている著名な邸宅だったものは観ることができます。

 

 「わあ~こんなに大きい家見たことない」という驚きをする前に、例えばですが「綱町の三井倶楽部」とどちらが大きいだろうとか、上野(湯島)の「旧岩崎邸」とどちらが大きいだろうとかって話が聞こえて来るならともかくって感じでした。

 

 以前、船橋市議会でもなんだかちょっとだけ古い建築物を保存すべきだというような議論があったときにも、「えっこれを?」って感じがしましたが、大衆迎合主義の議員が数多くいる現在の船橋市議会なんてイチコロかもしれませんね。

 

 食事もホテルもいく先々で似たような発言をされてしまうと、あ~こいつら「接遇日本一」なんてどのレベルが「接遇日本一」かわからねえ~だろうなあ~とか思いながら聞いていました。(笑)。

 

 ある意味「接遇のプロ集団」が多いホテル業界。今回宿泊のホテルは当然ですが旅費の規定の範囲内のホテルですから超一流ホテルでもなんでもありません。食事もしかり。

 

 なのに、なんだか超一流ホテルに宿泊して、超一流のご飯をいただいたような発言をしている議員がいました。

 

 この人たちには一事が万事だろうなとも思いましたね。

 

 議会運営も常日頃から上を見ているか否か?先進事例を見ているか否か?

 

 目の前の目先のことを自分だけの知識経験で語っていないか?

 

 なんとも暗澹たる気持ちになりました。