が行われました。東京大学法学部の金井利之教授の講演でした。今回は執行機関にも声をかけない隠密の研修だったようです。なにか議長の意図があるのでしょう。

 

 レジュメの冒頭部分を引用させていただきます。

 

議会の権能をいかに高めていくか

~第31次地方制度調査会答申を踏まえて~

はじめに

 議員職は、労多くして益少なし

  一般には「おいしい仕事」というイメージがあるが、実際は危険キツイ汚い3K職場

  そのため、成り手不足 労働市場は正直

   一時的イメージで参入しても、実態を体感すると1・2期で辞めてしまう

  義理で続けていた多くの中高年・多選議員は疲弊して引退

   定数削減は、成り手不足を顕在化させない方策

若干の新規の議員の成り手 前期高齢者、ワーキングプア的若者、女性などそのため、1年生2年生議員が多くなってくる

 これまでの合理的ではない議会慣行を見直す契機

 他方で、これまでの議会が積み上げてきた有意味な先例も、意味が理解されずに、忘れられてしまう危険

 

 お~、ズバリ言ってんじゃん。と思いました。

 

 さてのこのはじめにの部分を理解できた議員が何人いたことでしょう?

 

 そして研修そのものは第31次地方制度調査会の答申についての話ですが、そもそも「地方制度調査会」の意味、役割、制度ってわかっている議員がいるのだろうか?ということから見ていました。

 

 (笑)。見ていましたというのは、参加の議員の表情です。

 

 ま~た、うなずきながらメモとったりしてるんですよ。でもぜって~わかってね~から。

 

 もしわかっているなら、第28次以降の地方制度調査会の答申に基づいた法改正等に基づく議会の動きがあっても良いものを、私が様々なシーンで何を言っても、今の議長なんて反対していましたものね。

 

 講師の先生はお見通しって感じでしたかね?(笑)。

 

 答申の内容説明、批判はしていましたが、じゃあどうしましょう?って話はありませんでした。あるいは法改正がどうなりそうかも話がなかったような気がします。

 

 まあ、こんなもんかという感じでした。