本年の第四回定例会が始まりました。

 

 前回の定例会のときに、議長会派や議運の委員長会派など多数が賛成する特別委員会の設置の話を聞いておりました。

 

 私は、交渉会派ではなくなっておりますので直接会議に出席して事情を知っているわけではありませんが、説明をいただいている限りの情報は持っておりました。

 

 海老川上流地区のまちづくりに関する特別委員会の設置という発議の話でした。

 

 私が聞いていた話では、既定のルールに則り話を進めていたようですが、色々事情があって前定例会では発議されませんでした。

 

 当然調整がなされて、今定例会に発議されるものだと思っていました。

 

 が、本日各議員が提案する発議案の説明がなされましたが、上程に至ってないようです。

 

 ん?なんで?

 

 と思ったら、次のような文書の提出があったそうです。これも提出日に報告をいただいていたのですが、「こんな書類」は、無視すべきものだと当然のごとく思っておりましたので、こんなことには関係なく特別委員会が賛成多数で設置されるものと確信しておりました。

 

 

 

 なぜあえて「こんな書類」と書くかと申しますと、会派代表者会議においてこの書類の検討がなされたようです。私から言わせりゃアホか。って話です。

 

 会派代表者会議で、この文書に記載した内容について口頭で提起し、徹底議論を求めれば良いだけの話なのに、文書にして提出したということは、衆目の一致するところでしょうけど、会派代表に提起、議論する能力がなく会派内の別の議員が作成したこと。理論構築したこと。は明らかで、あまりにも情けない話でもあります。

 

 一方、そんなものを取り上げ議論したとしたら、これまた情けない会派代表者会議でもありますが、いずれにしても不甲斐ない話でもあるのです。

 

 さて、こういう文書をもっての問題提起とは会派代表者会議の権威や、開催設置意義が問われる現象でもあると思います。極めて残念なことです。会派代表者会議とはなんぞやということが全くわかっていない証拠でもあります。

 

 なので、文書の内容には触れませんが、結果的にこの文書の提出によって、今定例会にあがると思われた特別委員会設置の発議案を潰すことができたのですから、文書による提起会派の作戦勝ちでしょうね(笑)。

 

 一方、ヘタレすぎるのが発議をしようとしたいくつの会派か知りませんが、それらの会派は、あまりにも腰抜けです。議長、議運の委員長会派を始め、いくつかだったと聞いています。

 

 どうして賛成多数で可決の見通しの発議案を提出できないのか?

 

 まったくもって理解できませんね。単にヘタレなんでしょうね。

 

 まだ定例会が始まったばかりですから、途中で上程っていうこともあるのかもしれませんが、それはまあ、あり得ないでしょうね。

 

 定例会途中での議員の発議は、しかるべき理由がなければあり得ません。これも賛成多数ですから、適当な理由をつけて数で押し切るという方法があり得ます。

 

 しかし、前定例会の会派代表者会議で俎上に載せたものですから、公式の会議で議論したものになります。

 

 それを定例会のルールに則った発議期限を破り、定例会途中に数の論理で押し切ったとしたら、議会の秩序を壊す話になります。

 

 そもそも、記憶が間違っていなければ「緊急性」に基づいて定例会半ばの発議案提起を認めています。それも賛否を問いますから、極論を言えば合理的な緊急性が無くても、賛成多数さえ確保すれば「暴力的な緊急性」が認められてしまいます。

 

 合理的な緊急性は、市民の目から見ても緊急であるという内容でなければなりません。それを今までは、数の論理で認めたり認めなかったりしてきた過去の経緯はあります。しかし、議会の環境変化が進み、より合理的かつ民主的な運営を目指して議会改革を進めてきた船橋市議会のはずです。簡単にいうと、そういうことを改めてきたと思います。

 

 それを先祖返りをするように、数の論理で押し切るとしたら、それは議会改革に逆行することにもなります。

 

 もっと言えば、それが議長会派の提起で議運委員長会派が賛成会派として名前を連ねているようであれば、その議会は議会運営の面でもはや死に体と言っても過言ではありません。

 

 せっかくの素晴らしい特別委員会の設置案であっても、その設置過程において、これからのあるべき議会の姿を無視して旧態依然とした議会運営、委員会運営を行なったとしたら、最低最悪の発議案となってしまうでしょう。

 

 さて、そのような形で数にものを言わせて特別委員会が設置されたらどうすれば良いでしょうか?

 

 簡単です。定例会半ばの発議反対の会派は委員を出さないのです。そうすれば欠員のまま委員会設置が行われ調査、研究などが始まるのでしょうけど、有名無実の委員会になってしまうからです。

 

 それで(委員を出さない)は民主主義を否定することになるという意見があるでしょう。そんなことはありません。

 

 特別委員会なんて、ほぼなんの決定権もありませんから、賛成多数で決まったことに従って、委員を送らなくても、本来委員会(所管する常任委員会)が機能すれば全く問題は生じませんから。

 

 むしろ数の論理で押し切る(ルール無視をした合理的では無い発議案締め切り後の提起を認めた)行為を許した議長や副議長、議運の委員長や副委員長などの不信任決議案を出せば良いでしょうね。当然賛成少数で否決されますが、民主的な運営では無いということで、市民にアピールすべきでしょうね。

 

 それは議会広報に掲載させることはもちろん、記者会にも持ち込んで事情説明をすべきでしょう。またそれぞれの議員個々が理不尽である旨の情報発信をすべきでしょう。

 

 何をやるにしても、徹底的に腹をくくってやるのが議員のあるべき姿だと思います。パフォーマンスに明け暮れる議員が、「適当にお茶を濁して」「喧嘩両成敗」みたいに、「なあなあの関係」でやるならもめごとを惹起しないことです。