前回の引き続きですが、この二つのネット上の記事をつなぎ合わせると昨今の地方議会の事情が納得できるような気がします。

 

 私が初当選した時には、「政治家とは」のイロハを教わる中で、次の産經新聞記事の冒頭の部分を常に言われていました。下線部です。

 

 ところが、その下のアスペルガーの方々の特徴でもある「字義通り」に会話等を捉えるという部分の説明ですが、この字義通りに捉えることと真逆の世界にある政治の世界が、「字義通り」に捉える人たちが増えたことによる混乱が起きているように思います。

 

 まずは下記の2本の記事をお読みください。

 

からです。

http://www.sankei.com/premium/news/160331/prm1603310003-n1.html

 

政治家発言の虚々実々

 政治家が、時と場所と状況に応じて本音とタテマエを使い分けるのは当然であり、必要なことだろう。何でも思ったこと、腹の中を正直に口に出せば、政治が前に進むというものではない。29日の安倍晋三首相の記者会見と、それに対するメディアの反応がそんな実情を端的に表していた。

 安倍首相は記者会見で、来年4月に予定される消費税率10%への引き上げの再延期を否定し、夏の参院選に合わせて衆院解散・総選挙を断行する衆参同日選についても「頭の片隅にもない」と言い切った。一方、記者会見後、記者たちは口々にこう言っていた。

 「『頭の片隅にもない』と語ったとき、首相は口元に笑みを浮かべていたね」

 そして案の定、在京各紙の30日付朝刊の関連記事は、本紙も含めて安倍首相の否定をほとんど気にも留めない書きぶりだった。

 

もうひとつネット上にあった記事です。

 

http://ly9000.com/escape/arrive.html

 

 アスペルガー症候群の人というのは、不自然なコミュニケーションや「社会性」を理解することや築くことが苦手で、「想像力」を働かせ、応用するのも苦手なのですが、そんな彼らには、大変すぐれた一面をもって社会に貢献している人もいるのです。この優れた特性というのは、論理的な発言のコミュニケーションにおいて、言葉を字義通りに使い、柔軟性や配慮に欠けるということは、見方を変えれば言葉を理論的に、感情を交えずに使えるということでもあり、正確な文章をつくる作業に付いたときには、その特性が強みになったりするのです。これについてアスペルガーはこのアスペルガー症候群の子を「小さな大人」のようだと記述しています。

 

 私の1期目は、様々なシーンの、様々な発言について、様々な角度から会派のみんなで議論をしていました。

 

 それは、会議を運営する基本的事項である、地方自治法、会議規則、先例申し合わせなどを基に、何をどうしていくべきかをシミュレートしてブレーン(ブレイン)ストーミングの形を自然ととっていました。

 

 このおかげで、何を自分で勉強しておくか?

 

 何を身につけておくべきかをしっかり教え込まれました。

 

 今の若い議員さんは、学級会状態。自分の思ったことを素直に言えば良いのが議会だと思っているし、それが政治の世界のあるべき姿だという印象です。

 

 そこには、政治の世界のお作法やルールや過去からの積み重ねの議論など関係ないという雰囲気です。

 

 今回の、この議会運営委員会のおける一連の議論がどう落ち着くかが楽しみです。

 

 少なくとも、私が尊重すべき委員の発言としては、日色健人委員、佐藤重雄委員、浦田秀夫委員以外は全く機能しませんね。委員長のまとめも期待できません。

 

 そもそも正副議長正副委員長の出した結果が全く理解できないものでしたが、委員長の口から出た時にはあまりの衝撃的な発言で私もフリーズ状態でしたから、今更感がありますが、それを正しい姿に戻すには、過去議論を理解した上で、考えていかなければなりませんし、しかるべき法知識(解釈ができること)、船橋市議会の会議規則、先例等を鑑みながらしっかり議論したい事項です。