前回に引き続き「質問力向上」講座の内容を中心に書き進めていきたいと思います。特に、船橋市議会の新人議員さんにお読みいただければなあと思います。
敗する要因(目的が不明瞭・調査不足等)
さて実際には前回書いたようにすんなりうまくいくわけもありません。実際はうまくいかないですよね。なぜならば、が、今回のテーマですね。
◯ 一般質問を舞台に質問と答弁が事前にシナリオ化していた
→ 「八百長と学芸会」、議員と首長側のなれ合いを象徴
この八百長と学芸会というのは、片山元総務大臣がおっしゃったそうです。片山先生は、鳥取県知事から総務大臣になられた方で、もともと自治官僚ですよね。京葉5市の議長会主催の研修会の講師としてお越しになられたこともあります。地方自治のなんたるかをご存知の方ですから重みがありますね。
研修会でも、「八百長と学芸会」に類することをおっしゃっていました。
そして船橋市議会に限って申し上げますと、シナリオ化することが「善」であり、「市長への協力」となり、「良い議員」という評価。その評価が欲しいがために、積極的に「シナリオ化」に励む議員が後を絶ちません。情けない話ですね。
そしてまさに八百長のような質疑・答弁。(笑)。でもまあ、私も随分とやりましたしね。批判・非難はできませんが、時代が変化してきている今、まったくそんな気持ちにはなりませんね。あまりにもひどくて。
◯ 一般質問が監査機能も政策提案機能も十分に果たせていない状況
まあ、実態はどこもこんななんでしょうね。この辺で、講師の口から、車の両輪の話が出ました。執行機関と議会は「車の両輪ではない」という話でした。まさにそうですよね。
執行機関が使いたがるでしょう。「車の両輪」って。と。
船橋市でもそういう人がいます。アホかってツッコミを入れたくなりますが、私自身、最近特に感じていたことをしっかりと講師の方の口から聞けて安心しました。
車の両輪ではダメなのです。まったく。
これから地方創生の時代。と言われています。その地方創生に関して、講師の方がおっしゃっていたのが、
「地方創生は地方議員の力量にかかっている」
ですよ。と。
特に、地方版総合戦略にはしっかりとコミッットしておくようにとのことでした。さて、委員会日程をチェックしたら、12日に総務委員会で報告があるようですね。しっかりとした議論をお願いしたいですね。総務委員各位には頑張っていただきたいものです。
- 質問の目的、公益とどう関わるかが不明確な場合
こういう敗因はありますし、これをうまく表現できない質問者も多いですよね。公益を損なっていることを明確に言わないとわかりにくいと思います。質問者が考える公益を明確に表現した方が良いでしょうね。むしろ直接的な表現でだと思います。
議員の問題意識が伝わらない場合
⇒ 共感を得ることが重要(そのための議員向き演壇?)
これもまさに、説明の仕方が弱いとダメなのですが、ここまで書かれていたことをうまく表現できていれば本来は問題ないのですが、議場全体の議員、執行機関理事者に問題意識がそもそも無いと、伝わりにくいと思います。船橋市役所において「問題意識」を持って仕事をしている職員(議場出席者)って、ひじょ~に少ないと思いますね。
◯ 議員の情報収集能力
争点化能力
説明説得能力
まあ、今更ながらなのですが、努力あるのみですね。(笑)。