庁内で、訪問対話をしているときに、ゴミ箱に入っている「ふなみち」がふと目にとまりました。


 あ~、なるほど~。という感じで見出しを見たのですが、思わずゴミ箱から取り出し、持ち帰らせていただきました。


 市民の方には全くご存知ない代物ですが、職員組合の「組合報」とでもいうのでしょうか?


 よく見ると、3322号でした。ものすごい発行回数です。伝統ある組合です。


 その中でも、看過できないホットな話題が記事なっていましたので、コメントを加えながら引用させていただきます。


 青い文字が、職員組合の機関紙「ふなみち」の記事です。


一刻も早く保育園の職員増員を

大見出しがこれです。全く同感です。市の担当では以前にも書いたように、待機児童解消アクションプランで、あるいは様々なシーンで、公立保育園の人員不足を言っています。この記事の最後にも、「仕事がきつく職員の中で病人が増えている」そうですから大変です。労働環境の劣悪なブラック役所になってしまいます。


福祉施設支部保育課交渉を開催

7月1日、福祉施設支部は保育課交渉をおこないました。


 これは驚きです。私は、ららぽーと労働組合の執行委員長を務めたことがあります。


(時間外及び休日の労働)

第三十六条  使用者は、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定をし、これを行政官庁に届け出た場合においては、第三十二条から第三十二条の五まで若しくは第四十条の労働時間(以下この条において「労働時間」という。)又は前条の休日(以下この項において「休日」という。)に関する規定にかかわらず、その協定で定めるところによつて労働時間を延長し、又は休日に労働させることができる。ただし、坑内労働その他厚生労働省令で定める健康上特に有害な業務の労働時間の延長は、一日について二時間を超えてはならない。

○2  厚生労働大臣は、労働時間の延長を適正なものとするため、前項の協定で定める労働時間の延長の限度、当該労働時間の延長に係る割増賃金の率その他の必要な事項について、労働者の福祉、時間外労働の動向その他の事情を考慮して基準を定めることができる。

○3  第一項の協定をする使用者及び労働組合又は労働者の過半数を代表する者は、当該協定で労働時間の延長を定めるに当たり、当該協定の内容が前項の基準に適合したものとなるようにしなければならない。

~以下略~


 この労働基準法の条項に基づいて、いわゆる「36協定」をはじめとする労使間の交渉当事者ですが、私はてっきり総務部が責任をもって行っているものとばかり思っていました。


 何が驚きかって、福祉施設支部という組合の内部組織と、担当課での組合交渉が行われていることにです。この法律の条文の「使用者」は、当然市長になります。しかし、通常は、船橋市役所で言えば職員課が担当課で、事務レベルの交渉といえば職員課がどんな人事案件も扱うべきでしょう。


 私の場合も、執行委員長という立場で、事務レベルから交渉に入り、最後は人事担当取締役と裏と表で交渉をし、妥結までもって行き、儀式には人事担当取締役が出席のもと妥結の儀式をしたものです。


 そういう経験からも、特に600名を越す職員数の保育園職員の待遇等に関して話し合い協議は普通に考えて、職員課が事務レベル交渉、最終妥結は市長がカウンターパートでしょう。市長はという話であれば、最低でも地方自治体組織の特性から言っても、総務担当副市長が最終カウンターパートでしょうね。それまでは、職員課長、総務部長がしっかりと責任をもって交渉すべきでしょうね。だいたい、職員課が組合交渉をしなくて仕事ってあるんでしょうか?


 そもそも、「給与条例主義」であることは百も承知で述べさせていただきます。そうは言っても、総員8千人に及ぶ、船橋市役所職員の様々な処遇・待遇というのは効率よく労使間で協議、合意をし、遵法精神をもって、気持ちよく働いてもらうために、一元的に総務部職員課が取り扱い、担当副市長が職員に敬意をもって真摯に取り組むべきです。

市長が一課長に交渉を委ねているような記事の書きっぷりです。今後の私の課題です。


 交渉テーマのひとつは、保育園に配属されている臨時職員の非常勤化です。


 あ~、なるほどですね。これが我々が懸念している話ですね。臨時職員の非常勤化?なんじゃそりゃ? 


 有資格者でしょ?正規の職員として採用すればいいじゃないですか?足りないそうですから。保育士が。どんどん採用すればいいじゃないですか。保育士が足りなくて、児童を受け入れられないそうですから。


 議会にはそう説明していますよ。


 今年度は臨時職員が約60人という大量退職がありました。この要因は労働条件が悪いことにあるのは明らかで、あらためて臨時職員の待遇改善を求めました。


 ん?臨時職員の待遇改善を求めているのか?非常勤職員化を求めているのか?よくわかりませんが、この「ふなみちの」編集責任者って保育出身の方ですよね。たしか。名前を見て、あ~、保育のあり方検討委員会に委員として出席していた方だ。とすぐわかりました。だったら、自分が戦って勝ち取ってきた、もっとも心地よかった正規の職員としての保育士への道を交渉して勝ち取ってあげるべきだと思うんですけどね~。

僕が組合役員だったらそうするなあ~。


また、非常勤化で勤務時間が少なくなる(週35時間以内という規定)ために職員配置基準の改善も要求しました。


  「非常勤化と臨時保育士の単価アップ」はセットじゃないのかなあ?交渉、要求しているポーズだけ?なのかなあ?それとも、本当は裏で職員課とは、交渉をしていて落とし所とかが決まっているのかなあ~。


 これに対し保育課は「配置基準については現行でも可能」と回答。また、「臨時保育士の単価は、もし非常勤化できなくても増額する」と前向きな回答をしました。


 前向きなんだ。どういう状況でも、保育士は100%正規職員で運用すればいいじゃないですかね。なんでしないんだろう?


その一方で、臨時調理員、用務員が非常勤化した場合、勤務時間が減って2時間分減給(組合試算)になることについて「その程度なら下がったこととはならない」と暴言。


さ~てと、臨時の調理員ってなんでしょう?用務員の仕事ってなんでしょう?臨時調理員、用務員が非常勤化ってなんでしょう?


「調理員、用務員も保育士と同じように欠員している実態もある。


 欠員?欠員?保育園の職員配置って欠員とか充足っていう配置の基準ってあるんだ?なんだろう?職員課に聞いてみよう。


また減給することをその程度しか感じていないのは問題だ」と強く抗議しました。

 年1回行っている通常の交渉としてのテーマは職員の増員です。

 保育園では深刻な人員不足のために、希望があっても入所の許可が出せない事態となっています。


 これは我々にもそういう説明がありますから、早く増員すべきですよね。組合の頑張りに期待しています。


 「仕事がきつく職員の中で病人が増えている。一刻も早く増やして欲しい」など各園から職員が足りない現状を切々と訴えました。


 こりゃあ、大変ですよね。早く増員して病気にならないようにしてもらわないと、事故があってからでは間に合いません。適正な人員配置をしっかりとして、職場の環境を改善すべきです。


 そのために私もしっかりと職場環境を調査して、市民の皆さんにそのことをご報告していきたいと思います。