6月17日に行われた健康福祉委員会の内容に入っていきたいと思います。録画の冒頭から中盤は飛ばしてご覧ください。



健康福祉委員会(平成27年6月17日 午前10時)


 すでに冒頭部分をご覧になった複数の方々(といっても、私の友人知人ですが)から、「おもしろい」の評価をいただいておりますが、これから書きます部分は、


 待機児童解消緊急アクションプラン


 なる代物です。「しろもの」ってこういう漢字なのですね。なんとも意味深だなって思います。


 さて、私が許せないものその1です。


 プランの一番左の上をご覧ください。本市の保育所待機児童数の現状とあります。


 これです。


 この市基準の待機児童数と国基準の待機児童数の差異はなんだと思いますか?この基準の矛盾を以前ブログで書きました。


ダブルスタンダードの愚(待機児童対策に関して)

 ブログでもうまく表現できておりませんでしたので、もう一度検証してみましょう。


 この市基準の待機児童数の方が多い理由は、国基準では入所できない(厳密厳格に言うと、「待機児童とはみなさない」)子供でも船橋市は入所させているということなのです。どういうことが起きるか?


 4月には、新しい年度になって、入所児童の年齢がリセットされます。0歳は1歳になり、1歳は2歳になりということです。


 ところが、保育所は、社会増、自然増ともに対応します。まずゼロ歳児を考えましょう。57日を過ぎますと、申し込むことができますが、私と同じ誕生月の11月生まれの子供は、11月のたびに年齢が上がります。11月に生まれて、57日過ぎるのが11月の初旬、中旬、下旬でも保育所の申込日が違ってきて、入所判定会議に間に合う、間に合わないの違いが出てきます。そうすると、前述の年度変わりから入りやすい、入りにくいが出てくるのです。


 4月には一気に大量の入所が決まります。そこには、「ゆるい市基準」の子供も入所が決まります。そして例えば11月生まれの子が57日後に入所を希望しても、毎月毎月月齢で入所可能になる子が「ゆるい市基準」で入所しちゃいます。その結果、今度は物理的な問題として、面積の基準の関係の定員いっぱいになってしまいます。すると、「厳しい国基準」に合致していながらも、市基準で入所しちゃった子供の影響で入所ができないという現象が少なからず起きてきます。それが問題だというのです。


 もちろん、国基準でガンガン入所を決めていても、面積要件で、年度終わりに入れなくなる事例もあるでしょう。しかし、私が前段で申し上げたゆるい市基準での入所は、「理念なき船橋市の保育行政を象徴している事柄」でもあるのです。これは、誰もが委員会の中で怒っていることでもあります。


 この部分ってご理解いただけましたでしょうか?



 続きは後ほど書きます。