いや~、いままで本気で考えていなかったということではありません。


 しかし、ここ数日間待機児童の問題を議会質問を聞きながら、新たな疑問も重ねつつ考えていくと、待った無しではあるけれど、中長期の考え方や、市の子育て支援の理念が重要だと改めて思い始めたところです。


 本日は、午後に一般質問で日本共産党の佐藤重雄議員が登壇し、質問をします。この佐藤議員の質問の予告にあたふたと急遽待機児童解消のためのアクションプランだかなんだかを決めた船橋市役所。その内容たるや、公立保育園一辺倒。公立保育園の側の立場でしかものを考えない船橋市役所。まさに「日本共産党」の「佐藤重雄」議員の思うツボ。というより、松戸市政は日本共産党と足並みを揃えているとしか言いようのない状態。なぜこうまで公立保育園を優遇していくか?


 簡単です。同床異夢の思惑の一致です。


 日本共産党側は、公立保育園の子供達の保育の質を人質に「保育士の増員要求」をあの手この手の正論で攻めていく。これにより黙っていても組合員数を増強できる。


 松戸市長側は、私立保育園との協調体制が完璧でないがために、財政力豊かで自分の任期中に財政破綻の心配もないので、じゃぶじゃぶ予算をつぎ込んじゃえ。と。さらには、組合協調姿勢があれば、次の選挙も安泰だ。と。もちろん日本共産党系の組合が投票するとは言わないが、蛇の道は蛇。選挙なんていかようにでもコントロールできる体制があるのは間違いない。

ってことで、子供達のことが政争の具になりつつあるような気がします。


 さて、ここ数日の一般質問の答弁を聞いていて気になった件が一つありました。潜在保育士の掘り起こしの話の時に答弁で「小学校の保護者などにも周知していきます。」みたいな話がありました。いいことですよ。そこの部分を単体で考えれば。じゃあ、小学校保護者の中から、潜在保育士が見つかり、しっかり保育士として働いていただける状況になったとしましょう。その小学校に通っている子供は「放課後ルーム」に入室を希望するんじゃないですかね?そしてそこが定員いっぱいだったら?どうすんだ?という素朴な疑問。


 ことほどさように、その場しのぎの議会答弁をする典型例でもあります。その場しのぎの答弁といえば、学校給食食材の放射線量の検査?の質問の時、「じゃあやりますよ。」みたいな答弁もありました。


 だいたい、いまはあまり議論になっていませんが、東日本大震災後の議会の答弁をずっと読んだ上での答弁だったのでしょうかね。あのときの理論構築と今では違うんでしょうかね?議会答弁が過去との整合性にかけたときには許しませんよ。私は。


 公務の継続性を鑑みたとき、議会答弁は非常に重く、その答弁の中での論理と違うことになっているときは、あるいはなろうとするときは、その過去の答弁とのできるだけ合理的な整合を取った上で、しかるべき手段で議会に伝えるべきであります。議会答弁を簡単に何もなくひっくり返すのは「議会軽視」も甚だしい行為で私は断固許すことはできません。


 私は、放射線量の検査は、そうそう簡単に品目を増やすという行為はあり得ないと、過去の議会答弁から理解しておりました。それがたった数分のやりとりで「じゃあやりますよ」になるとは到底信じがたいものがあります。しっかり会議録を精査したいと思います。


 話が逸れました。


 公立保育園の民間委託化を再度行う決定をするように働きかけてまいります。今の、公立保育園重視、公立保育園じゃぶじゃぶ予算を見ていると、園児一人当たりのコストは計り知れないものになっていくと思います。財政畑の副市長、財政畑の部長が自ら財政規律などを無視して行う待機児童対策。これでは庁内の重要案件を抱えている部署、あるいは真剣に必死に自分の業務を行っている職員のモチベーションをただ、ただ、ひたすら、下げていく結果になりかねません。