6月8日から一般質問が始まりました。新人議員の皆さんは初々しくていいですね。でも、質問することが仕事ではありませんから、よ~くお考えになった方が良いでしょう。


 「市民の声を届ける機会をいただきました。」というニュアンスのことをおっしゃる方が複数人いらっしゃいました。今回のトレンドのようです。


 そうだったんだ。今回当選の議員さん方の仕事は。「市民の声を行政に届ける」仕事をするために選挙の立候補して当選したのですね。

だったら、確かに市民の方々に見えるように本会議で「市民の皆様の声」を届けたいんでしょうね。


 でも、「市民の皆様の声」って何人くらいの声でしょうか?


 たぶん~、僕が思うに~、議員さん50人がいっぱい聞いたと思った「市民の声」の数よりも、市長公室市民の声を聞く課や市民生活に直接関係のある課の方が、市役所開庁時に聞いている数の方がずっと多く、多数派の意見、少数派の意見と区別できるくらいの「市民の声」の数を聞いていると思うんですよね。


 さらによく言われるのが、「Silent majority」ですよね。


 あの~、どういう勉強をして、議員を目指し、議員になったのかはわかりませんが、前期も私が苦労したのは、自己流の勝手な解釈の「議員とは」「議員の仕事とは」の議員さんが多いことです。最低限のところは押さえておいていただきたいものですね。


 憲法93条に定めがあって、さらにそれらの詳細についてが地方自治法です。それらの条文をよく読んで、市議会議員として、第一義的に何をすべきなのか?をきちんと身につけて、それらから派生するかなり外側に派生してくる「市民の声を聞く」ことを身につけていただきたいものです。


 しかし、「市民の声を聞く」ということはただ単に「聞いて」そのまま、市の担当者に届けるのでしたら、前述した「市民の声を聞く課」が基本的にはやってくださっていますから、なにもたいそうに議員さんが貴重な時間を使ってやることではありません。


 しかし、まあ、それが「初めてだから仕方ありません。」という話になるのでしょうか?


 議員は当選をすれば全員同じ立場です。そういう意味では当選1回も10回も関係ありません。同じ責任を負います。そういう意味では、勉強をしたのちに議会での質問をしていただきたいものです。

 

 本日9日で2日目の一般質問が終わりましたが、初々しさはあっても、勉強しているなと感じる質問は残念ながらありませんでした。


 その事案そのものの専門的知識はあるでしょうが、議会での質問の域に達している方はいませんでした。頑張っていただきたいものです。