さて、今度も地方自治法の条文から考えてみましょう。


第一条の二  地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。


 下線部をお読みください。これは「勝手に行政運営をして良いですよ。」では無いですよね。

 以前にも書きましたが、ここには同時に責任が生じますよ。という裏側があります。


 そして、第96条まで読み進めると議会の役割が出てきて、議会が最終決定権とも言える「議決」という最終責任を負いますよ。ということが書かれています。


 ここの部分の意味をしっかりと受け止め、議員としての職務に邁進している議員っているのでしょうか?


 特に今回の選挙の結果と日頃の議員活動をしていた前職議員で再選された議員は如何なのかと思います。しっかり有権者の方々には4年間を注目していただきたいものです。



○2  国は、前項の規定の趣旨を達成するため、国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務、全国的に統一して定めることが望ましい国民の諸活動若しくは地方自治に関する基本的な準則に関する事務又は全国的な規模で若しくは全国的な視点に立つて行わなければならない施策及び事業の実施その他の国が本来果たすべき役割を重点的に担い、住民に身近な行政はできる限り地方公共団体にゆだねることを基本として、地方公共団体との間で適切に役割を分担するとともに、地方公共団体に関する制度の策定及び施策の実施に当たつて、地方公共団体の自主性及び自立性が十分に発揮されるようにしなければならない。


 さて、この下線部分が今の地方自治法の最も根幹をなすところで、かつ、安倍政権においてその重点政策の一つとして地方創生を言い始めた現在、船橋市の国と地方の関係の考え方はそれで良いのでしょうか?


 以前から私は「八方美人的市役所」であるということを書き続けています。「八方美人」で自分のブログ内検索をしましたら、18ものブログで「八方美人」という単語を使っていました。


例を挙げてみます。


平成19年第4回定例会(18)

八方美人の市役所


平成20年第4回定例会(7)

平成21年第1回定例会(36)


 リンクを貼って例を挙げたのは本当にほんの一部です。

 なんともなあ~という感じです。


 お手数ですが読者のみなさまも私のブログで「八方美人」という単語を入れて検索をしていただいて、なおかつ、ブログをお読みいただければと存じます。


 船橋市役所はそれぞれの政策に明確な「市の考え方」が見えるものが一つとしてありません。


 そのことへの危機感が私はものすごいのです。


 もっと言えば、この下線部の地方自治法の本旨に基づいた行政運営ができているのか?ということです。


 あまりにも、あまりにも…。