「恥を知る」なのか「恥を知れ」なのかわかりませんが...。

平成26年度の船橋市包括外部監査結果報告書をいただきました。

船橋市包括外部監査人の公認会計士伊藤孝明先生から概略の説明をいただき、地方自治法の定めにより報告書を作成し、提出いただきました。

内容は、次の通りです。


http://www.city.funabashi.chiba.jp/shisei/audit/0016/p034863_d/fil/H26houkatu_kekka.pdf


さて、私が驚いたのが、その包括外部監査の事務取り扱いについてです。

まず、監査業務を行っていただき、その中に、【事実の概要】【指摘】【意見】という部分があります。上記のURLにアクセスいただければ全文がお読みいただけます。


この3点セットのうち、【事実の概要】【指摘】に関しては、監査対象課及びその業務はきちんと外部監査人と協議、説明をすべきだと思うのです。何も隠蔽しろだとか、逆に言い訳しろとかいうのではありません。双方擦り合わせてどれだけ世間と乖離しているのかを認識すべきなのです。


自分たちの仕事にプライドと自信があったら、しっかりと民間企業などの業務、会計の監査を行っているプロ集団の知恵をしっかりと教えていただく謙虚さがあって初めてこの意味が出てくるのではないのでしょうかね。


そしてどこの自治体もそうやっているとかという得意の言い訳も結構ですが、世間の仕事の仕方とはとはちょいと違うんだなという意識を持つことが大切です。


まあ、言い訳も協議もできるような微妙な指摘があったわけではありません。ただし、負け犬の遠吠えのように、あとから外部監査人を市役所業務の素人扱いなどをし、議会筋に言い訳をしたって仕方がないことだと思うのです。


今回の包括外部監査報告書をざっと読んでみて感じたのは、まさに船橋市役所の体質を物語っており、どうしようもない泥沼にはまり込んでいく空恐ろしい気分になったのは私だけなのでしょうか?


最高責任者である市長が、「外の様子」を知らない井の中の蛙状態の市役所です。職員からタイトルが上がり最後に選挙で市長に選ばれた。まったく、他の世界を知らない状態。他の状態を知っている幹部職員級が本来は頑張らなければいけませんが、「そういう雰囲気」が醸成されていません。


従って、自分たちの今現在行っている業務の流れや、業務、事務の細かい一つ一つのことが正しいか間違っているかの判断も出来ない。判断しようとする意欲も意識もない。


今回は、子育て支援部という一部門の監査であったにも関わらず、ほぼ全ての課にわたって、文書修正の不備を指摘されていました。「恥ずかしい」気持ちはないのでしょうか?

これも、言い訳が聞こえてきました。聞きたくもありません。


言い訳をするのではなく、指摘事項を改善するための方法を考えなければなりません。

異常だと思います。常任委員会で指摘事項等についての質疑をしましたが、議員自体が「仕方ないじゃん」という感じ。まさに議会と執行機関の馴れ合いを見た感じでした。

お願いだから、こんな瑣末なことで指摘を受けて、いちいち議会で問題にさせないでいただきたいですね。


私も、長年議員という職をいただいて、市役所の仕事というのは民間企業の皆様とは違う部分があるな。それは「公」という特殊な部分として理解を得る努力をしないといけないな。そのお手伝いはしていかなければいけないな。と思うこともたくさんあります。しかし、包括外部監査で明らかになったのは公務の特殊性では言い訳できない事柄ばかりです。


私は、それをも公務の特殊性で片付けようとしているところに猛烈な憤りを感じているのです。しかも議会も麻痺状態です。


本日の新聞記事で県の包括外部監査のこともでていました。どうなっているんでしょうか?