自民党は、4月の統一地方選に向けて製作したポスターを発表したそうです。安倍晋三首相(党総裁)が青空を背景として右手の拳を握り締めて遠望する写真に、白い文字で「地方こそ、成長の主役。」とのキャッチコピーを掲げたもののようです。まだ、現物がインターネット上でも良いものが見つけられません。記者会見した馳浩広報本部長は「地方創生を地方自らに提案してもらい、政府・与党一体で応えていく。アベノミクスの成果を地方でも実感してもらえるよう取り組んでいく」と語ったそうです。

さて、最近の政府の姿勢を見ていると、「地方(自治体)の皆さん、口を開けて親鳥から餌をもらうような行政運営はダメですよ!」と言われているように感じることが多々あります。本日(9日)に伺った会議の講演の中でも講師の方が「国土交通省は、『熱心な自治体しか応援しません』とハッキリ言ってます」ということでした。これはある一つの事業の支援の話ですが、他にも、以前議会にお越しいただいてマイナンバーの勉強会をお願いした際の講師の方も「それぞれの自治体が考えて、独自の内容を決めること」と仰っていました。つまり、「国が指針や方向性を示したり、指導をしたりはしません」ということでした。

いろいろと考えれば考えるほど、今後の国の施策においては「地方が自身で考える」ことが求められています。教育委員会の制度もしかり、子育て支援もしかり、何に関してもそうです。今までも、もちろんそうでした。しかし、明らかに今は違います。
今は、本当に本気で取り組んでいなければ、国の支援は望めません。
まさに地方こそ成長の主役ですが、「やる気のない奴は主役にはなれませんよ」と。さらには私個人の感覚で申し上げると、自民党、公明党オンリーの首長ではないところは、それはハンディキャップを背負っているよ。という感じです。

最近、沖縄県のことがクローズアップされていますが、我々政治の世界ではその生殺与奪を握っているのが選挙という世界で、コウモリみたいにあっちへフラフラこっちへフラフラという感じでは何が真意かわかりませんから、信用されません。ちょうど、今日、ある県庁所在地の議長さんと昼食後会議が始まるまでおしゃべりをしておりましたが、そこも自民党以外の政党の牙城の県であり市のようです。それはそれは、国とのやりとりは難しいということでしたね。そういう部分でも良い政治センスが欲しいものです。私は今日の会議の講演を聞いていて、「完全に国は舵を切ったな」。政治センスが悪いと「切り捨てられる恐怖」って感じないんでしょうね。

先般もある国会議員の先生とお会いした時に、「あ~、船橋は国会議員がいないから私が面倒を見てあげるよ」と力強い言葉をいただきました。
我々の友党の公明党の角田議員(このあいだまで船橋市議)が先般の衆議院議員選挙で比例区から当選しましたが、肝心な自民党は議席なしです。
八方美人がどこまで通用するか知りませんが、私は、これからの自民党は厳しい査定をしてくると思いますね。