平成26年第1回定例会が終わりました。
まあ、なんと議長という職務についていると毎日毎日時間との追いかけっこのような感じです。次から次へと議会に関することで処理をしなければならないことばかり。私の場合は、特に定例会中は「集中」しますので、気持ちが休まりません。器用な方はいくつものことを考えられるのでしょうが、私は無理です。

さて最近の議会の傾向は、明らかに期間が長いことです。このことに関して、私からしっかり議会に対して相談をしようかと思っています。

審議日程です。
今回の3月議会は3月議会と言いながらも2月開会でした。2月24日から3月27日までの32日間。次回予定は、5月26日から6月24日までの30日間です。何度も機会あるたびに書かせていただいていますが、

船橋市議会定例会条例
昭和31101
条例第13
船橋市議会定例会条例
船橋市議会定例会の回数は、年4回とする。

付 則
この条例は、地方自治法の一部を改正する法律(昭和31年法律第147)施行の日から施行する。

船橋市議会定例会規則
昭和28130
規則第1
船橋市議会定例会規則
船橋市議会の定例会は、毎年3月、6月、9月及び12月にこれを招集する。ただし、都合により招集の時期を繰り上げ、又は繰り下げることができる。

附 則
この規則は、公布の日から、これを施行する。

附 則
(平成81016日規則第57)
この規則は、公布の日から施行する。

となっています。但し書きがありますが、基本的には、3月、6月、9月、12月の年4回議会開いて閉じます。
さて、この年4回議会が現代社会の要求に合致しているのか?

そもそも、船橋市議会のトレンドはどうなのか?
       

ここ数回の定例会はすべてが繰り上げて開会しています。なぜか?

常任委員会が5つありますが、これをすべての委員会を同じ日に開会していたものを、1日に1委員会を開会することを基本としました。そのことによって5日間使いますので、そこで期間が延びることになります。
そうなってくると、開会日調整がめちゃくちゃ大変です。すでに、その質は別として、「一般質問」が、35人前後で推移している昨今ですから、5~6日間は必要です。で、これまたなぜか理由もわからない抵抗をみんながするのですが、午後1時の開議。いかに船橋市議会の質が低いかわかります。というか些末な話ですから、午前10時に開議としようが午後1時開議としようがどちらでも結構ですが論理建てて話し合いをしながら理論的に開議時間を決められない。私は単純に午前10時開議として、午後6時の散会をほぼ確約できる状態にしたほうがよっぽど良いと思っています。そうすれば議員だって市長だって夜の政治活動を確実に入れられるし、こなせます。延びる場合があるじゃないかと言う議員もいるかもしれませんが、そんなものすべて先送りをすれば良いのです。緊急に同日中に処理をしなければならない案件なんてまあ、数年に1回あるかないかでしょう。あとは翌日の空き時間を使えば済む話がほとんど。です。非常に効率の悪い議会運営をしています。(国会を見ていると、委員会などで、議事の進行に関してなど異議を申し立てても、委員長が「あとで理事会にはかりま~す」みたいに言って終わり。議事が停まって延びるなんてほとんどありません。)

さて、それはさておいて、執行機関の日常業務や市長をはじめとする幹部職員の外部とのお付き合いや政務活動、政治活動などを含めて考えた場合、議会を定時定例化することが誰にとっても有意義なものとなります。
そして、行政需要が、この条例を定めた頃に比してめちゃくちゃ拡大している中で、議会に与えられた権能も同様に増加の一途です。それを旧来からの議会日程の慣例に基づいて行うこと自体に問題があると思います。

議会が議会としての機能を果たすには、様々な事案の転換が必要です。
第29次地方制度調査会の答申には次のようなものもあります。

14040701

14040702

14040703

画像の答申の1枚目下段をご覧下さい。議会の招集と会期という部分があります。その次のページでは、諸外国の毎週開会の議会を事例として挙げながら、通年議会、年1回定例会など、長期にわたる議会日程を考えるべきであると言っています。同時に執行機関の職務遂行に支障をきたさないようにということも同時に言われています。そこで既に積極的に取組んでいる自治体が増加してきておりまして、私も船橋市議会においてはその研究に入るべきではないかと考え始めております。

先般、金沢市へ伺って聞いた話は、年1回定例会の実施でした。まさに今年の6月から来年の3月までを定例会の会期とするそうです。このようにしておきますと、議長が必要に応じて開議することができ、招集手続きが不要になります。

今までは、予算は3月だから新しい事業の提案などは最速でも1年がかりでした。そんなで、今の世の中通るところがいかにも船橋市役所のお仕事ぶりがうかがえます。年間通しての議会開会であれば、執行機関は好きなときにやりたいことをどんどん提案して行けばよいのです。ほぼ通年や年1回議会に移行しているところでも、基本線は通常スタイルの年4回の定例会月間を設けておき、従来通りの集中会議を行うようです。それで良いと思うんですけどね、普段は。で、議会日程を気にしないで執行機関は仕事をして欲しいと思うんですよね。丁寧に仕事をして仕上がったところで条例案を出す、予算案を出すってことです。その間に、微調整を議会とすれば良いのです。ただそれだけのこと。仕事がやりやすくなると思うんですけどねえ~、執行機関も議会も。