私立保育園の経営者の皆様との懇親会に出席させていただきました。
会派の仲間は懇親会の前から出席し、意見交換などもしたようでしたが、私は時間が取れず、懇親会からでした。

さて、その席上で伺った話。
公立保育園と私立保育園の違いが生じている件。これはどちらかというと表に出てきて保育に影響があるという話ではありません。総体的に考えると、「労務管理」の問題に差が出てくる話。設置基準等に照らし合わせたときに、どうかといえば問題はありません。

「そこはどうかな」というと、経営者の先生方の日頃のご苦労は理解しますが、「非常に難しい問題」だと思います。

そもそもの間違いは、民間の事業者の方々がしっかりと行うことのできる事業を「公」が担っていながら、「民」にもその一部を担う事をお願いしているという構図自体が問題を複雑化させているというか、事業スキーム自体が破綻状態ですね。
行財政改革を考えた時、自然の帰結は民間事業者が行う事ができる事業は民間の事業者にしっかりとお任せする。これが本筋であると思います。担えない部分があれば別ですが、そうではない部分は全面的にお任せすべきなのです。

「公」の仕事で、給与構造というか人件費の考え方が固定され、いかんともしがたい状況がある中、そこの部分をはじめとする事業経営の核をなす部分の違いは本来埋めることができず、だからこそ民間の事業者の皆様のお知恵と努力により、市民の皆様の税による負担を軽減する努力をお願いしているところでもあります。

「じゃあ、民間事業者は『公』よりも劣悪な労働環境で仕事をしろというのかよ~」って話になってしまうのですが、そこが「非常に難しい問題」なのです。

といっても本来はこのような問題はトップの指導力の問題でもあります。
民間事業者の皆さんに任せるか否かの選択に過ぎません。それを過去においてミスジャッジしたからこそ、腰が引けて泥沼にハマっている状態なのです。

別のブログで書こうと思いますが、街づくりをどうしようかとビジョンがない。まったくもって将来どんな街づくりをしたいかの意思さえない。だから、指示待ちしかできない職員は何もできず、カメさんのように首を出したり引っ込めたりの仕事をしているのです。

答えになっていませんが、「公」による保育園運営をやめない限り、この問題は永遠であると考えます。