さて、前回の広報委員会のブログで、紙媒体の議会広報が一定の協議が終わり、リニューアルして発行することはお知らせした通りです。

次なる広報委員会の仕事は、WebSiteの充実でしょう。私は、公開すべきものをすべて公開する、という考えが必要だと思います。そしてルールの確立。とにもかくにも議員活動の「見える化」です。

簡単に言うと、時間をかけてでも議会事務局にある資料、倉庫にある議会資料などすべてを電子化(デジタルデータ化)して、それをWebSite上で閲覧が可能な状況にすべきでしょう。そのためのルールを決めることが必要ですが、たとえルールなき状況でも、閲覧制限をかけるものでも、デジタルデータ化作業は進めるべきです。

決めなければいけないことはたくさんあります。
ここでは、公式、非公式問いません。
まずは、記録の保存に関するルールです。

記録には文字、画像、映像、音声などがあると思います。

まずは文字。本会議で平成7年からデジタルデータの記録保存のようですが、それ以前はありません。すべてが紙です。それらをさかのぼって、とりあえず永年保存の本会議録は保存方法を考えるべきですね。ルール上は原本の紙の会議録の保存が必要でしょう。これも改正できるのであれば、あるいは保存ルールが確立できるのであれば、議会事務局の棚からは消すべきでしょう。

写真等の画像も最高品質で残せないでしょうか? これは種々雑多なものがあるのではと思います。

次に映像ですが、これも残っているかどうかも知りませんが、考えなければいけません。ルールがないから廃棄しちゃっているのでしょうが、それってどうよと思います。これは音声も同じです。

よく私は、議会事務局がサービスし過ぎではと言うのですが、それは現場ものの加工についてです。私個人の見解は、できるだけ会議の雰囲気がわかる記録です。

本会議は、ほぼ全文音の通り文字にします。しかし、委員会は正式な記録を残すルールがないがために、「読みやすく」校正、整文をします。これは一見議員の側にとってはありがたいことです。

が、一方で仮に執行部側が「責められる」「攻められる」ことがあったときどうでしょう? 「あの議員何言ってるか意味わかんね~よ」ということがあるとします。それでも答弁はします。文章上噛み合わないかと思いきや、議員の側の話が整理されるようです。また、文末の統一がなされたりします。

私は、その「わかんねえ~よ」を表現してほしいのです。過去歴代の議員さんがすべて正しい日本語をあやつり、頭がクリアで、立派な発言をしていた記録になっているのです。私は、それら文章になった文字の記録と同時に、その会議の雰囲気を知るために、できれば音声が残っている方がよいと思っています。

そのことを言うと「誰が長谷川さん以外でそんな記録を欲しますか?」となります。それは今の議会を構成している議員が期待できないだけであって、将来は優秀な議員さんがでてきて、一つの事案に関して歴史的検証をきちんとしたいと言い出すかもしれません。あるいは市民の方で、陳情ごとがあって過去の記録を検証したいと言い出すかもしれません。

その時、議会の役割は、あるいはその責務として、いかにもお役所的に「記録は存在しません」でよいのでしょうか? 私は違うと思います。なぜなら行政に関する多くの事象が「過去を消す」作業ばかりしています。それなのに「行政サービスの継続性」などとのたまう。

船橋市役所の中で、すべての領域の「記録」を保存検索できる機能を持とうとしたときに、持てるのが実は議会だと思うのです。もっというと、市史編纂の一翼を担うことのできる部門だと思うのです。公開・非公開の区別をきちんとして、非公開情報もデジタルデータにすれば、絶対に市役所内のある一定のデータバンクになり得ると思います。だから、「そのまま残す」「加工して残す」「作成して残す」というように、ルールの確立をしていきたいものです。

以前ブログでも書きましたが、それを議会図書室の充実とあわせて整備していけばよいのです。新たなアイディアを先日いただきました。議会図書室に図書館司書の配置です。目から鱗でした。私は思いました。最初は再任用職員でも臨時でも非常勤でもよい。司書の目で見た船橋市議会図書室の現状把握の作業をすべきだと。

またこう書くと、すぐに庶務課が予算が予算がと言い出しますが、これまた井の中の蛙。多くの県議会は図書室に司書を配置しているようです。議員のあり方検討特別委員会で議会事務局の機能強化の議論があったようですが、切り口を変えてやっていただけばよかったなと思います。

いずれにしても、だいぶそれましたが、問題山積であることだけは間違いありません。