一般質問最終日、最終質問者の佐藤重雄議員が、「市長はどんな市を目指して市政に取り組み、現在の結果をどう評価しているか?」という質問をしました。通告に基づいての質問でした。
中継をご覧ください。
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市長が初当選時から今までを振り返って答弁をしているのですが、市長らしさがでている答弁でした。というより、「素の市長」そのものでした。

さて、私はここ数年の市政運営で感じるのは、「間違った忖度」の政治や市政執行が行われていたのではないかということです。市長だってバカじゃない。どんどん市長としての学習が進んだと思うのです。

今回の答弁で「初めての予算を修正された」旨の発言があり、まさに議会の洗礼を受けたことを述べていました。たぶん、あの各種手数料条例修正案提出可決、予算修正を余儀なくされた案件は、「怒り心頭」だったでしょう。怒鳴りまくったかどうかは知りません。怒りの言葉を多数発したかどうかも知りません。しかし、議会とはそういうところだから、まあ、「気をつけよう」とは思ったでしょう。

それ以降も、様々なことがありました。その都度、市長は不快な表情や、不快である旨の言葉も発したでしょう。とはいえ、都度都度考えることもあり、悩むこともあり、悲しむこともあり、笑うこともあったでしょう。しかし、市長だって、「政治家」としての「公選職」の者としての生き方を自分なりに考えながらいかに折合いをつけて行くかの決断の連続だったと思うのです。その「政治家」「公選職」の立場に立ったことのない部下の「いらぬ忖度」の窮屈さに対して、辟易していた部分があるのではないかと感じた佐藤重雄議員への答弁だったのです。

市政発展を望む者同士、政治思想信条が違うというだけで、あとは同じ政治家。佐藤重雄議員もおっしゃっていましたが、息が合っちゃっていました。

市長が3回とも答弁に立ちました。しかも、ほぼ自分で頭に入っている内容を、自分の言葉で話した部分が多かったと思います。もう誰にも遠慮しなくていい、自分なりに答える、という意識がしっかりと出ていた良い答弁であり、とてもよかったと思います。

あれらの答弁からすると、まだまだしっかりと市政の舵取りはできるはず。むしろ、あの答弁を自分流にしたように、あと4年を自分の好きな仕上げ内容にするためにも、もう一度市長選挙を戦っていただきたいものです。自分らしい4年間をと思います。

特に最近は、まさに「裸の王様」状態であったのも実態としてはあちこちで見えていました。市長をたてているようで、全然たてていない。市長を慮っているようで、自分たちの利益しか考えない。今、改めて角度を変えて市長の姿を俯瞰してみると、市長自身が「裸の王様」に気づいたのかも。

トップダウン、ボトムアップの話もでてました。今期4年間はトップダウンで業務を進めてもよかったと思うんです。それなのに、ボトムアップだった。「あれは市長が嫌がるから」「これは市長はこういう考えだから」って決めつけて仕事をしてなかったでしょうか?

コチコチに凝り固まった市長ではなかったはず。以前嫌いだとか嫌だとかダメだとか言ったことでも許容する寛容な胆力がしっかりあるのが今の市長だと思います。私は市長の当選1~3期目と、4期目とは明らかに違っていると思うのです。そこを感じ取って、そういう仕事っぷりにさせてあげられる環境を整える必要があったのではないかと思います。

まあ、今更ですが、やっぱり4期目の市長は窮屈だっただろうなと思います。ここでいう「窮屈」とは、様々な要因で「窮屈」だっただろうな、と。