金曜日の午後7時くらいにやっと調査依頼の回答が揃いました。
関係者の皆さんお手数をおかけいたしました。

ご協力をいただいたので、統一質問内容を記載しております。今回は、「職員の知識の蓄積、情報の蓄積」を考えました。新聞、図書の購入、先進事例の視察、各種講習会、講演会、セミナーなどへの参加についてです。

新聞の購入、購読については諸説あります。実は私の頭の中ではまだ確固たる考えがありません。なのでどういう使い方をしているかを伺いたいと思います。

1)あなたの部署で購読している新聞は何新聞ですか?

どうも課では購読をしていないようですね。実は私のもとに来るインターンの学生さんの9割以上が新聞を読んでいません。新聞って船橋市役所ではどういう使い方をしているのかを確認する質問をいたします。多方面にわたると思いますが、答弁をご用意ください。

私は、広告論のゼミで大学の3、4年を過ごしました。ゼミの指導教授は昨年度で定年退職をいたしましたが、次のような経歴の先生でした。

梶山 皓 (かじやま こう)
1946年東京生まれ。1969年慶應義塾大学経済学部卒業。同年日本経済新聞社入社。東京本社広告局、日経広告研究所研究員、役員直属企画調査部を経て、1982年に退社。1987年より獨協大学経済学部教授。現在獨協大学学長。日本広告学会会員。日本広報学会会員。アメリカ広告学会(American Academy of Advertising)会員。日経広告研究所客員。専攻は広告論、マーケティング論。 <主な著書>『消費感覚論』(中央経済社)、『日本人と国際コミュニケーション』(産業能率大学出版部)、『経済成長と広告産業』(日経広告研究所)、『広告読本』(共著、東洋経済新報社)、『世界の広告事情』(共著、日本経済新聞社)、『広告の経済効果』(共同執筆、日本経済新聞社)、『広告用語辞典』(共同執筆、東洋経済新報社)、トニー・シュワルツ著『電子メディア戦略』(訳書、産業能率大学出版部)ほか


ということで、遊んでばかりの私たちゼミ生への最初の授業は「新聞の読み方」でした。その新聞の読み方がきちんとできているのかを確認させていただきましょう。たかが百数十円の印刷物ですが、その情報量というのは、計り知れないものなのです。そこがわかっていて税金で新聞を購読しているかです。

答弁の中に、もし利用をしているのであれば「クリッピングサービス」や、通信社、新聞社などの有料情報提供サービスを利用しているかを織り交ぜていただければありがたいですね。

また、「官報」の購読がよくわからなかったのですが、どうなっているのでしょう? 新聞でもない図書でもないから記載しなかったとでも言うのでしょうか? 私は官報を各部筆頭課くらいは購読をしているのかと思っていましたが、11月3日夕方まで調査依頼回答書を見る限り見当たりません。

私は、このブログで何度か「井の中の蛙」説を言っています。船橋市役所職員がいかに「井の中の蛙」かを確認する作業を決算特別委員会で質問をさせていただこうと思うのです。

図書も同じですね。雑誌、業界紙、業界誌で毎月や毎年購入しなければならないものってあるはずだと思っていたのですが、予想外にずいぶんと少ないのです。一般図書も、日進月歩と言うか世の中がどんどん進んでいて、市民の知識、情報量って半端ではありませんから、きちんと対応できるだけの準備をするためのことは雇用者側が用意すべきでしょうね。

自己啓発は自己責任でという「雰囲気」がありますが、世の中の進歩の速度がかなり早くなっている中で、個人がお小遣いで対応できる範囲というのは限界があります。そういうふうに言うと、「今は、ネットで何でも知ることができますから」って言う「アホ」がいます。「じゃあ、あんたたち船橋市のWebSiteにあなたの課のすべての情報を記載していますか?」っていう質問になるのです。

なのでCMSについても調査依頼をいたしました。ほとんどの課ではCMS関連予算はないとの回答でした。なしで充分な情報発信をしている、窓口に来なくてもすべてがわかる情報発信をしている、ということです。自分たちができていないことを堂々と言ってもらっては困るのです。

Face to Faceって大事なんですよね。ものすごく。また「人脈を拡げる」ことも大事なのです。出張、研修等の調査依頼もしました。絶望的だと思いました。宿泊を伴うような「視察」が皆無に近いのです。
なぜでしょうか?

1)行かせてくれない?
2)行けるような雰囲気がない?
3)行けるとは思ってもいなかった?
4)行財政改革で宿泊を伴う研修等が憚られるようになった?
5)もし上記のどれかに当てはまる理由だったら、上司の名前を伺います。

私は、海外研修もあまりにも貧しいと思います。民間や宿泊を伴う研修も貧しい。
全体的に申し上げたいのですが、もっと職員の資質を高めるための予算の使い方を考えていただきたいと思います。

大学の先生のことを書きました。市場調査の話も広告を考える上で大切であるということで勉強をしました。それが100パーセント市役所業務にも該当するのだと思っています。

市民が何を欲しているか? 世の中のトレンドはどうなっているのか? 等々を直感的に感じ取れる感性を養う。感性を養うには常に「風」に触れていなければなりません。「空気」に触れていなければなりません。そういう風を常に吹き込んでいるか? 空気を醸し出しているか? です。

「余計な仕事を増やすな」的発言をする上司がいるという声を数多く聞きます。典型的な公務員病に冒されているようです。それらをあぶり出す質問にしたいと思います。ので、そうならないようにお気をつけください。

一例を挙げてみますが、私たち船橋市議会は昔から決算特別委員会は11月の初旬ね。って感じで当たり前のように行っています。先般のブログに書かせていただきました。大阪市は私たちが視察に伺った10月下旬が決算特別委員会だったのです。私の仲間の全国の市議は、10月に決算を行っているケースが多いようです。時代が変わりましたよね。Facebookでみんなが決算審査をしているのがすぐわかってしまいます。

さて、船橋市議会は9月の定例会の最終日に決算議案書が提出され、閉会中の審査となっています。閉会中であれば、定例会を閉じてすぐにやっても良いのにやらない。なぜだ?と思えないのが「井の中の蛙」たる所以です。

まだ、資料の読み込みがたりませんから頑張ります!