前回のブログ で、会派の鈴木和美議員のネタをバラしたことを猛烈に叱られました。ここで訂正です。質問取りに来られたら困るということだそうです。なので、鈴木和美議員には質問取りには行かないようにお願いします。

さて、私は今回の委員会視察で、また気になったことがありましたので、それも決算のときにお伺いしようかと思います。また、他の会派のベテラン議員さんは、視察中に入ってきた非常勤職員逮捕事件についてやるようです。その先輩議員に宣言されちゃいましたので、私はできないなあ~と思いました。

だいたい我々議員には次のようなメールで済まされちゃっていますので、なんだかよくわかりませんしねえ~。新聞以下の情報量です。

-以下議長よりのメールです。-

市議会議員 各位
本日、標記の件について、松戸副市長から報告がありましたので、お知らせします。

平成24年10月24日
船橋市議会議長 佐 藤 新 三 郎
平成24年10月24日
市職員(非常勤一般職)の逮捕について

1.逮捕された職員
江藤 ひろみ(えとう ひろみ)
非常勤一般職員 女性 48歳
所属:税務部市民税課

2.逮捕日
 平成24年10月24日(水)

3.逮捕容疑
地方公務員法(守秘義務)違反
(地方公務員法第34条第1項、同法第60条第2号)

4.逮捕容疑の概要(愛知県警からの聴き取り内容)
当該職員は平成15年4月1日から、本市税務部市民税課の非常勤一般職員として勤務し、市県民税に係る証明書の発行業務を行っていたところ、平成22年頃、探偵業を営む男から、2名の人物に係る住所、生年月日等の個人情報を教えて欲しいとの依頼を受け、税務部市民税課の業務用端末を操作し、課税対象者の氏名等及び住民票登録事項等の個人情報を閲覧するなどして、当該探偵業を営む男に対し、この2名に係る住所、生年月日等の個人情報を教示した。

5.お詫び
市職員(非常勤一般職)が地方公務員法(守秘義務)違反の容疑で逮捕されましたことは誠に遺憾であり、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。早急に事実関係の詳細を把握し、厳正に対処するとともに、個人情報の適切な管理について徹底を図り、再発防止に全力で取り組んでまいります。

(問い合わせ先)
総務部職員課 電話047(436)2145


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結局、議会なんてものはチェック機能を果たせるような環境にもないんでしょうね~。というか議会側も議会側で「逮捕者」でて、「家宅捜索」を受けても、こんな感じで市役所の執行機関に物申すこともなし。そういうお前もだろって言われそうですが、少なくとも本来は所管の総務委員会がまず第一報の報告を求め、推移を見守りながら適宜報告を受けることを申し合わせるべきでしょうね。

もっと言えば、議長が議会への報告についてどのように市長に対して言ったのかも気になるところです。残念なことに私は視察のために出張中でしたので、初動が遅れた感じですが、まあ、市役所へ行けば何か変化があるでしょう。

最近、明らかに緩みきっている船橋市役所ですから、起こるべくして起こった事件って感じですかね。従来から個人情報の取り扱いって緩くて、学校教員や職員がUSBメモリをなくす事件が頻発していましたが、局所療法的にその場を納める話と、その事案に対する再発防止を行っているだけです。総合的に全庁的な個人情報の取り扱いに問題がないのかをチェックする「能力」がないのでしょう。

私は、もうここまで壊れちゃっているのですから、第三者的立場のセキュリティのコンサルタントでも何でも入れて、徹底的に問題点の洗い出しをしない限りは、再発防止はできないものと思います。

これは逮捕された職員一人の問題ではなく、そういう事故、事件が起きやすい「非常勤職員の人事ローテーション」を容認していた「人事系」の決裁権者、まさに現場の事故防止策を怠り、常態化していた問題を「黙認」していて、改善努力を怠った「税務系」の決裁権者、更には、電子情報システムを管理運営、指導監督するべき部署において考え得る事故防止策を多重的に施し、事故防止策を構築する努力を怠った「電子情報システム系」の決裁権者間での処分は当然として、それらを指導監督できなかった幹部職員の責任も明確にすべきでしょう。だいたい個人情報の取り扱いに関してのガードの甘さは、民間企業よりも20年近く遅れている感じで、どうしようもありません。