が、閉会しましたが、いくつかご報告すべき事案を順不同で書かせていただきます。

今定例会中の委員会について前回に引き続き書かせていただきましょう。
今定例会での通常の常任委員会の内容については前回までのブログに書かせていただいた通りです。次の報告をご覧ください。

市議会議員 各位
本日、標記の件について、学校教育部長から報告がありましたので、お知らせします。
平成24年6月8日
船橋市議会議長 佐藤新 三 郎
1 問題の種別
八栄小学校 一宮校外学習での児童嘔吐、救急搬送の件
2 関係児童
八栄小学校5年生児童8名
3 問題の概要
平成24年6月7日(木)より一泊二日で八栄小学校5年生(161名)が一宮少年自然の家で宿泊学習を実施。
7日夕食後、17時30分頃、児童2名が嘔吐した。その夜は養護教諭が付き添い、別室で休養させた。
8日朝も、別の児童7名が具合が悪くなり朝食の前後にそのうち4名が嘔吐した。救急隊員の判断により症状の重い6名は、救急車3台で長生病院へ搬送された。さらに、症状が軽いとの判断で残された1名と健康観察により体調不良を申し出た1名、計2名も念のため、タクシー にて長生病院へ搬送し診察を受けた。(昨晩、嘔吐した2名のうち1名は上記のタクシーで搬送し、もう1名は回復したため診察は受けなかった。)
搬送した8名中2名は簡易検査でノロウィルスによる感染性胃腸炎と診断された。
残りの6名中2名は脱水症状等病状が重いため点滴治療を行ったがこの2名からはノロウィルスは検出されていない。
症状の軽い残りの4名とノロウィルスと診断された2名は症状が回復したので検査後一宮少年自然の家に戻り、医師の判断により、養護教諭を同乗させ、バスで他の児童と一緒に一宮少年自然の家を14時すぎに出発し、17時前に学校に到着した。
病院に残っている2名については保護者の迎えの車及び市教育委員会の公用車にて治療後、本日中に自宅へ戻る予定である。
医師によると、現時点でノロウィルスと診断されていない残り6名についてもノロウィルスに感染している可能性はあるとのことである。
なお、長生保健所より、一宮少年自然の家の食事に関しては問題ないと言われている。
問い合わせ先 学校教育部指導課
047-436-2863担当 久永

市議会議員 各位
本日、標記の件について、学校教育部長及び生涯学習部長から報告がありましたので、お知らせします。
平成24年6月11日
船橋市議会議長 佐藤新三郎
平成24年6月11日
1 問題の種別
坪井小学校 一宮校外学習での児童嘔吐、救急搬送の件
2 関係児童
坪井小学校5年生児童2名
3 問題の概要
平成24年6月8日(金)より一泊二日で坪井小学校5年生(139名)が一宮少年自然の家で宿泊学習を実施した。
9日(土)午前4時頃、女子児童1名が嘔吐したため、午前8時頃、タクシーで茂原中央病院へ搬送し診察を受けた。検査の結果ノロウィルスではないことがわかり午前10時30分頃少年自然の家に戻った。
9日(土)午前10時頃、工作棟トイレにて、男子児童1名が嘔吐した。救急車で速やかに茂原中央病院へ搬送した。検査の結果、正午頃、ノロウィルスによるものと判明した。午後3時頃、保護者が茂原中央病院へ迎えに来て帰宅した。その後、快方に向かい、本日11日(月)は代休のため自宅で静養している。
〈一宮少年自然の家の対応〉
・8日(金)八栄小学校の児童がノロウィルスの判明したのを受け、全館塩素消毒を行い、発症した児童のいた部屋は現在閉鎖している。
・9日(土)坪井小の児童が嘔吐した工作棟のトイレ等を消毒した。
・10日(日)全館塩素消毒を行った。
〈船橋市保健所に相談した結果の指導等〉
・学校は、健康観察をしっかり行い健康な児童のみ参加させること。
・一宮少年自然の家の施設は引き続き塩素消毒の徹底を図ること。
・11日(月)以降の一宮少年自然の家での宿泊学習については問題ない。
〈教育委員会から学校への指導等〉
・今週に宿泊学習を実施する予定3校については、朝の健康観察、健康面の配慮事項等について指導を行った。
・今後全校に、校外学習に参加する児童・生徒の健康面の配慮事項等についての通知をする。
なお、八栄小の児童については快方にむかっている。
問い合わせ先 学校教育部指導課
047-436-2863担当 久永
生涯学習部青少年課
047-436-2901担当 中村

私たち議会の議員に報告がメールできたのがそれぞれ6月8日と11日です。

この報告の基準がまず笑えるのです。
私は議会運営委員長ですから、本会議の会議取り回しの責任を負っています。6月8日の1回目の本会議の休憩について相談を受けました。「教育委員会が至急に議長に報告したい事項がある。」とのことでした。そこで、通常の休憩時間より長い時間を休憩時間としてとりました。そこでは議長への報告ですから私は関係ありませんが、「効率的な議会運営」に責任を持つ私としては休憩時間の取扱いはそれなりに意味のあるファクターにもなります。それなのに、あれだけ休憩時間を取ったにも関わらず、その日の会議中に議員への報告がなく、途中経過が私のところに来るでもなく、「いったいあの休憩は何のための休憩だったんだ」と私に思わせるものでした。善意で教育委員会の求めに応じたにも関わらず、まったく報告なし。休憩を取る必要がなかったなと今現在でも思っています。

さて、なぜ議長報告を急いだか?
「NHKの取材を受けたから」でした。NHKの取材を受けなければ報告はなかったようです。それが教育委員会の仕事の仕方です。そして、11日議会報告の分の事案はNHKの取材って受けたんですかね? 受けてないんだったら、八栄小学校の例からすると、報告する必要はなかったのにねえ~。

一事が万事これです。これこそが船橋市教育委員会事務局の仕事のスタンスなのです。私は8日の日は都内への用事がありましたから、どうにも納得できず、納得できずというのは、結局議会散会後も間髪入れず報告が上がるものだと思っていたものがまったく来ませんでしたから、都内へ向かう車中でもいったいあの休憩は何のためにとったんだろう。と自問自答し、結局、私自身の失敗だなと反省したものでした。

で、都内に入ってからやっと届いたメールをチェックし、担当課へ様子を聞くために電話を入れました。そのときの話でもどうもしっくりこない。ストンと落ちるような納得のいきかたではありませんでした。悶々とした、もやもやした週末を過ごし、週明けにはまた別の報告。

聞けば連続して同じウイルスによる事案の発生。専門的知見の入った検証が行われたのだろうか? 私が知り得る範囲でチェックしたらかなり怪しい教育委員会。「感染症」に対する考え方は大丈夫なのか? ふとそんな気持ちになりました。

我々議会に対する窓口も二転三転する感じ。そもそも、感染症の窓口たる課はどこなのか。今回の問題の認識が「事なかれ主義」「責任回避」の考え方以外のものがあったのか。

聞こえてくるのは非公式ではありますが「いやいや、ウイルスは、家庭からの持ち込みで学校が原因ではありません。」「一宮が原因ではありません。」
今回の報告から見えてくることと問題視するポイントが完全にずれていました。というより完全にトンチンカン。これこそが今の船橋市教育委員会の体質を表している事象です。

私は、ここでこの体質を改めておかないと大変になると思い、急ぎでにわか勉強をしました。結果、どうしても調査をしなければいけないと思い会派内の私の所属する健康福祉委員長や文教委員長、文教委員でついこの間まで学校現場で校長先生だった川畑議員に相談をすると、学校現場においては「感染症」の考え方はかなり怪しい感じでした。

そこで、感染症に関しては保健所が所管。感染症に普段から気をつけなきゃいけないのが、人が集まるところ。と言えば、学校が教育委員会、保育所が健康福祉局、幼稚園が教育委員会、放課後ルームが健康福祉局、児童ホームが健康福祉局、高齢者施設が健康福祉局、病院が健康福祉局。という感じで、健康福祉委員会所管の部分と、文教委員会所管の部分があります。そこでこれらの所管事務調査を連合で行うべきだということになり連合審査会の形で所管事務調査を行うことを提案することになりました。

以前から、私は行政事務のうち横串で物事を考えなければならないことがたくさんあることを訴えてきました。今回の件もまったく同じ。縦割りでわけのわからんことを言っている教育委員会。二言目には「県教育委員会の通知により」などという逃げの言葉ばかり。当事者意識ゼロ。自発的仕事の意識ゼロの無責任体質。これでは船橋市の子どもたちに何が起こってしまうかわかりません。ものすごい危機感のもとで、連合審査会のお願いをしました。両委員長のご尽力により開会していただきました。

そのことについては、また次回書かせていただきます。