船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-yomiuri

「教員に一般常識を」保護者の半数が要望…横浜

 このタイトルが気になって読み進めたら「うんうん」という感じでした。

 横浜市教育委員会は、教育に対する2011年度の市民意識調査で、教員の指導に満足な保護者の割合が39%と、4年前の調査より10・7ポイントアップしたとする報告書をまとめた。
 ただ、教員への指導に望む項目では「社会人としての一般常識」が大幅に増加した。

 「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし」という言葉さえ知らない教員もいるのではないでしょうかね。私の50数年の人生の中で、教員、元教員という方々とのお付き合いがたくさんありました。その多くの方々、というよりほとんどの方々が素晴らしい人たちばかりでした。

 が、しかし、がしかしなのです。
 私は、大学を普通の方々より2年も多く行かせてもらいました。大学院の修士課程ではなく、学部を2年多く父の「お慈悲により」行かせていただいたのです。その6年間で多くの社会人の方々とのお付き合いがありました。ちょうど私の父が議長を務めることになったときと、私の学生時代の時間的余裕がある時期とが重なったため、特に父が議長在職中は家業のすべてを任されておりましたから、チョットした実業家気取りでした。

 学校以外の時間帯はもとより、学校の帰りや場合によっては学業にさえも優先をさせて、家業の手伝いをしていました。まあ、今となって顧みれば大した話でもなくチンケな商売ではありましたが、楽しい時期でもありました。

 当然ではありますが、「お金」に絡む交渉が日常茶飯でしたから、一介の学生が真剣勝負でした。時には傲慢であり、時には地べたに這いつくばるようでもありと、色々なシーンで色々な経験を積みました。そのときに、言葉使いや立居振る舞い、服装や髪型、電話での会話や相対での会話など、まさに真剣勝負をしていました。

 その経験があるからこそ、卒業時の就職活動もちょろいもんだと思っておりました。が、しかし。しかしでした。これまた今考えてみれば市役所を受験すれば良かったなあ~と反省しています。だって、もし受験して合格していたら、「あの人の先輩で、あの人の後輩だったな」なんて感じで楽しそうだし、退職金はあるし、働かなくても給料もらえるし、勤務時間はキツくないし、年次の休暇はいっぱいあるし、やたらみんな楽しそうだし、ローンは組やすそうだし、日本でも有数の給料だし、服装や言葉使いや立居振舞いもうるさくないし、失敗したなあと思います。まあ、それはさておいて。

 民間企業に入社して、手紙文の書き方は一字一句何度も直されました。挨拶の仕方も、何度も何度も指導されましたね。更には外部講師の研修もたくさんありました。服装の基礎もうるさかったですね。クールビズなんて考えられないような厳しさ。「何で半袖のシャツを着ないの?」とよく言われますが、そのときの教育の名残でしょうか? 着る勇気がないのです。とにかく小さな会社ではありましたが、社長を頂点にかなりプライドをもって仕事をしている人の集団でしたから、非常に厳しいしつけをされました。

 今は、自分自身が堕落しているにも関わらず、だらしのないヤツをみると許せなくなりますが、逆に、しっかりしている人をみると好感を持ってしまいます。

 さてさて大きく外れました。
 教員の一般常識。教育委員会事務局にいる元教員の職員さん。「話し方」「立居振る舞い」等々に「?」を付けたくなるような方が結構いらっしゃいました。過去形にしておきます。最近感じることが少ないので。

 それから、「公務員としての仕事をする立ち位置」は全然だめですね。橋下徹大阪市長が条例等で締め付けをしていますが、あれは100%同意できるほど納得できる話です。

 教育公務員は、様々な特例法例のようなもので「守られています。」逆に、かわいそうなくらい労働環境の「劣悪さ」もあります。しかし、だからこそ教育委員会事務局に勤務する場合は、自分たちの職場環境を整えるべき「行政機関の思考」「行政機関の論理」などをしっかり学び、更には市民との直結の「対等」の真剣勝負をしていただきたいものです。
 学校現場においては、教員は保護者との関係では決して「対等」ではありません。子どもを人質に取っているのですから、対等であるわけがないのです。そこを謙虚に真摯に受け止めて社会人としてのわきまえ方を学んでもらいたいものですね。ホント、言葉遣い、物事の思考回路、世の中の声の拾い方(世間を知る努力)などなど、まあ、大学を卒業した瞬間から上から目線で物事を進める悪いクセがついてしまっているような輩は手に負えません。

  長幼の序から始まって、人として当り前の話でもありますが、「思いやり」のある、人としての最低限の振舞いができる人こそが教育に携わっていただきたいものです。

 調査は、教育施策に市民の考えを反映させようと、03年度から4年ごとに行い、今回が3回目。市立小中学校に通う児童生徒や保護者、教員など、計約1万人を抽出して実施した。
 教員の指導に対する満足度を保護者に尋ねた項目では、「満足」「どちらかといえば満足」が計39%と、07年度調査(28・3%)より10・7ポイントアップした。反対に「不満足」「どちらかといえば不満足」は計19%で前回より11・8ポイント低かった。市教委は、各校が設定する教育目標などを保護者に積極的にアピールしている点を挙げ、「開かれた学校の姿勢が評価されたのでは」とみている。
 一方、「教員への指導に望むこと」では、保護者の50・8%(前回40・6%)が「社会人としての一般常識」を挙げた。教員でこの項目を挙げたのは25・4%にとどまった。市教委は、「閉鎖的になりがちな教員が、教員の世界に閉じこもらず、学校以外の社会と接するような機会を作っていきたい」としている。
 今回調査で、保護者向けの質問として初めて設けた「家庭での教育に自信があるか」では、「ない」「どちらかといえばない」が計56・6%と過半数を占めた。
(2012年5月31日15時51分 読売新聞)