本会議の一般質問に非ず!
というニュアンスの発言をさせていただきました。

広報委員会が先日開かれました。今後の議会の広報のあり方を協議する委員会になってきました。ここからが我が会派の正念場です。

いままで、議会報のことを話し合う委員会は、「広報編集委員会」と言って、当選回数の少ない議員さんの「会議の練習の場」みたいなものでした。設置根拠もあいまいな、委員会条例などの適用外の任意の会議体のようなものでした。それが、昨年度改選後から常任委員会となり正式な委員会になりました。その重みたるや大変なものです。その重みがあるからこそ、日本共産党、公明党、凛などは長老格の議員を委員として選任しています。私どもの会派は、当選4回が二人で、一人は副委員長を務めております。

今までの広報編集委員会のときは、議会の右も左もわからないような議員たちが、予め決まっているルールでレイアウトなどを検討する程度でした。それが今は違った重みがあり、かなり突っ込んだ議論をしております。

既に委員会の決定事項として、いまのタブロイド判のサイズをA4サイズとし16ページフルカラーというところまでを委員会決定しております。

今回は、紙面割りを概ねどんな感じにしていくかを話し合いました。私たちの会派を除く他のすべての会派は、一般質問重視派でした。そこで、私はかねてよりの考え方を申し述べました。(以前からのこのブログでも何度も書かせていただいておりますが…。)

第一義的には、地方自治法第96条の議決事件の報告をするのが議会報の役割。その次には、議会が市政執行機関のチェック機能を果たすため、地方自治法第100条と第109条による委員会が執行機関における事務等に関しての調査を行った場合に、委員会への報告があり、それらは他自治体等への調査活動も含め、市民の皆さんにわかりやすく説明、報告すべきだということを、私たちの会派の主張として申し述べさせていただきました。

更にその次には、議会を身近に知っていただく努力や仕組みの説明などでしょう。そのあとに、まあ百歩譲って一般質問を報告してもよいかなという感じです。一般質問は、それぞれの議員の主義主張を述べながら質問をするケースが多く、政治的宣伝の道具に議会報がされてしまう要素が強い部分であります。

議案に関しての主義主張は前述の理由から掲載してもよいと思いますが、それでも多数決で物事を決める議会制民主主義の場で、多数が多数であることを表現できる記載ができず、全会派平等な紙面割りとはいかがなものかと考えます。読者が混乱する原因にもなるのではないかと思います。

一般質問に話を戻しましょう。現在の質問したもので一般質問の紙面を均等割すれば、場合によっては少数派が多数派に見えてしまう紙面になります。そうなったときに、一般質問の内容さえもゆがめられてしまい、読者である市民の皆様に大きな誤解を与えるものとなるでしょう。ですから私たちの会派は、あくまでも、会派の人数に応じた紙面のスペースを要求するものです。

それ以外は、下記のように各会派の意見がでています。
これらの調整は難航しそうです。

●会派の意見及び懸案事項

○現状維持(A4ブック判試作品のとおり)
現状維持(みんなの党)(民主党)
現状の市議会だよりの形式、割りつけを引き続き枠組みして移行し、その上で徐々に改定後修正していく(市民社会ネット)
現状しかわからないと提起のしようもないかもしれません。もう少し柔軟にかつ積極的に「読んでもらえる」「読み応えのある」「読みたくなる」ような視点があればいいなあと思います。

○議案の概要等の紙面割等について
発議案について可決されたもの以外のものも掲載する(日本共産党)
かねてから同会派の主張ですが、失礼ながら発議案の乱発につながるのではないかと懸念されます。

○議案質疑の紙面割等について
時間割ではなく、会派の人数割(自由市政会)
私たちの会派は、14名です。14名でも3名でも1会派30分という議案質疑の時間がルールとなっています。本会議の時間は泣く泣く30分で了としているのですから、せめて紙面では私たちの会派の主張や考えを記載できるスペースが欲しいものです。

答弁者は役職名で掲載する(公明党)
この考え方の一部には賛成しました。公明党は部長の名前がわかるようにということでした。私は、市民の方が広報を読んでその記事に類似する問題や問題意識があった場合に、問い合わせをしやすいようにその案件の担当課を明示したらいかがかと思い発言をしました。

議員名なしで、会派別にする(民主党)
これは賛成できますね。

○一般質問の紙面割等について
一般質問はカテゴリー別とし、会派名及び個人名は掲載しない(自由市政会)

前回の委員会でこのようなご提案が他会派からあり、我が会派も良いのではないかと思い提案しました。ただし、読者側が混乱しないように、会派名、個人名の記載なしが前提です。

質問内容をテーマごとに集約(凛(りん))
上記の通り条件付き賛成です。

答弁者は役職名で掲載する(公明党)(日本共産党)
これは議案質疑のところで書かせていただきましたが、読者向けに担当課を記載したらよいのではないかと思います。

○委員会報告の紙面割等について
委員会は定例会での審議内容と、閉会中の所管事務調査を掲載(自由市政会)
議会は年4回ですが、議員の活動は24時間365日であります。そのことをご理解いただけるように積極的に閉会中の活動をお知らせすべし!

○請願・陳情の議決結果の紙面割等について
請願は掲載し、陳情は掲載しない(みんなの党)
陳情の取扱いはなかなか難しい問題がありますが、趣旨賛成であります。なぜならば、紙面を使う価値のない陳情というものも実は存在しています。議員がある程度責任を持てる請願については載せるべきではありますが、陳情はいかがなものかという意見があります。

○新設するページについて
議会の仕組みや用語の解説コーナーを設ける(日本共産党)
これはほぼ全会一致になりそうな雰囲気がありましたが、日本共産党の委員長がこの件は全会一致で賛成されると思い、まとめようとしたところ、同じ日本共産党の委員が待ったをかけるという最近の日本共産党ならではの動きがあり、次回送りになりました。

テーマを委員会で決めて、特集ページをつくる(日本共産党)
これも悪いことではないと思いますが、また提案会派が待ったをかけるかもしれません。さすがに市議会議員を9期もやると、発言や行動も違いますね。立派なものです。

9面ある一般質問のうち、1面を行政視察報告や、閉会中の所管事務調査における会議の様子や、市内視察等の記事を掲載し、閉会中にも議会としての動きがあることをアピールする。(公明党)
一面でよいかどうかは別にして賛成です。

市民の声(議会・政策に対する質問)の掲載(凛(りん))

これは申し訳ないのですが無理です。説明をいただきましたし、紙面の充実、内容のバラエティという点では賛同できますが、「仕込み」をされたらたまりません。どう考えても無理でしょう。

議運、議員のあり方検討特別委員会等の活動報告(凛(りん))
これは当然でしょう。

○既存ページの廃止について
新年号の各会派のあいさつ、写真をやめる(日本共産党)
これは、賛否が分かれるかもしれません。私はどちらでもいいかなって思います。

○ページのレイアウトについて
文字のポイントをもう少し小さくして、スペースを確保する等工夫をして、空いたスペースを有効に活用する。(公明党)
これは撤回に近いお話が提案会派からありました。

全体的なカラートーンについても考える必要がある。(公明党)
一考に値すると思います。

写真ではなく、イラスト等を活用したほうがよい(公明党)
私は議会キャラクターも欲しいくらいです。

写真は全体の会派ごとの割付が決まった段階で会派最低一枚の掲載を決定し、決められたスペースの中であれば枚数については自由(公明党)
賛同できると思います。

一般質問では質問者の名前だけでなく、県議会のように写真を掲載する(市民社会ネット)
売名行為でしかないと思います。選挙の事前運動ですかね?