今定例会中、私の所属する常任委員会(健康福祉委員会)において、長老議員さんから、「議運の委員長!もう条ずれや項ずれは委員会付託やめようや~」って声がかかりました。

なるほど、道理だなと瞬間的に思いました。
効率的な議会運営をめざすために立ち止まって考えたいと思っているのが私です。

「条ずれ」「項ずれ」とはどういうことでしょう。
市の条例というのは、多くの場合、国の法令等に基づき制定されたり、千葉県の条例等に基づき制定されます。従いまして、市の条例文の中にはそれらを引用しているケースも少なくありません。

国や県がそれらの関係法令等を改正した場合に、その内容がまったく変化せずに、「条」「項」が技術的修正という形でずれることが多々あります。そういうことでも、「改正」は「改正」ということで議会に上程されるのですが、そのために議会上程手続きの時間と労力を使う必要があるのか?というと、甚だ疑問です。

私が問題提起されたように「委員会付託を省略する。」のが一つの方法です。これは、委員会付託の部分だけを簡略化、省力化するだけの話です。

もう一歩進めて、専決処分で市長にその処分を予め議会が委ねておくことも一つの方法ではないかと思います。ここ数日、このことについて考えてみましたが、専決処分を決めておけばより良い行政運営に寄与できるのではないかと思うのです。何度かこのブログで書かせていただいたことのある地方自治法第180条に定められていることに基づきます。

第百八十条  普通地方公共団体の議会の権限に属する軽易な事項で、その議決により特に指定したものは、普通地方公共団体の長において、これを専決処分にすることができる。
○2  前項の規定により専決処分をしたときは、普通地方公共団体の長は、これを議会に報告しなければならない。

このことで予め定めておけば、関係法令等の改正があった場合は、速やかに条例改正ができます。

議会側も議案提出する執行機関側も定例会の日程を気にすることなく、淡々と粛々と作業を進めればよいのです。議会側も、通常の議案という扱いで、上程前から議会運営委員会等で各種日程に乗せ、印刷物に記載し、議案等の勉強会の日程に組み入れ、議員各位に説明をし、委員会に付託をし、委員会審査をし、本会議議決をするという極めて面倒な手続きを簡素化できることになります。少し研究をしてみたいなと思います。