広報委員会を終えてから個人的に長崎市を視察しました。
我が派の健康福祉委員長が長崎市を視察するという話を伺い、便乗させていただきました。私は一健康福祉委員としての参加です。長崎市における在宅医療の実態と、地域包括ケアの拠点となる事業所の視察をさせていただいたのです。

既に船橋市でも動き始め、大変重要な施策であると認識しているのですが、まだまだ漠然としていてつかみどころがないというか、まだ私の中では雲をつかむような感じなので、とりあえずは見ることからと思っていた矢先に、委員長が勉強を始めたということでしたので、ご一緒させていただきました。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/dl/h0522-1.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000uivi-att/2r9852000000ujwt.pdf

私の以前のブログ、
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-11143251360.html
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-11083080228.html
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-11083093347.html
などにも関連することを書かせていただきました。

これは以前のブログにも書きましたが、藤代市長の仕事として「完成型」に導きたいと思っています。いままでのいろいろな仕事の中で、「藤代色」を出すことができる初めての大きな仕事だと思うのです。市長就任以来初めて私が藤代市長を応援したいと思った事業でもあります。

ただ、部下の言うがままになって、ピント外れにならないように祈るばかりです。発言には細心の注意を払っていただきたい案件でもあります。

この事業を成し遂げるのは「公務員根性はダメ」「市長が政治家としての熱い思いがなければ実現不可能」だと思うのです。それは長崎を視察させていただいて強く感じました。ものすごく強く感じました。

まず、「公務員根性はダメ」ですが、どういうことかと言うと、強い信念を持ってぶつかることもいとわないくらいでないと成し遂げられないということです。まあまあまあ、という船橋型八方美人は絶対に失敗します。全部を丸く納めようと思ったらできない事業であります。

では、八方美人でダメならどうするかですが、これは藤代市長ならではの人間性で絶対に成功に導けることなのです。最近は少しは政策を語ることができるようになってきましたが、この件だけは完璧に頭に入れてもらい、関係各所を市長自身の言葉で、市長自らが、市長の気持ちを的確に表現しながら進めていただきたい案件なのです。しかも、藤代孝七の胆力を見せるだけの仕事内容になると思うのです。

大変僭越なことをツラツラと書いておりますが、これは政治家でないとできない話です。私は、初めて計画を聞いたときに感覚的に感じ取りました。形を整えるのは簡単です。「市」が文書でも出せばいくらでも形は整って行くでしょう。いままでの船橋市の仕事っぷりはほとんどがそうでした。


今回、長崎市での視察は、漠然と思っていた部分をしっかりと認識させてくれたものでした。
まずは、長崎市一日目。開業医の先生方の診療時間外ということで、19時30分からたっぷり2時間も時間をいただき、お話を伺い意見交換をさせていただきました。

認定NPO法人 長崎在宅Dr.ネット の先生方にお時間をちょうだいし、お話を伺いました。すべてが素晴らしい。お話を伺いながら何度涙がでそうになったことか、という感じです。感動的でした。正直申し上げて、医は算術なりの先生を数多く拝見してきたと言うか、接してきた私にとっては、まさに「医は仁術」という先生方の集団に出会えた感じでした。
ある会話のときに「それが医者だよ!」って当り前のことだという感じで答えが返ってきたときは本当に感動的でした。24時間で対応することについて何かを質問させていただいたときの話でした。

私の伯父(父の兄)も、父が自慢の医者でした。千葉大を卒業してから、自分の子どもたちを弟である父と、私の祖父母に預けて、夫婦で無医村の診療所ばかりに勤め、晩年は八千代市の村上の阿蘇というところに行き、市有地で診療所をやっていましたが、父はいつも「金勘定が下手で、全然儲かってない医者だ」と言っていました。

「医者とはかくあるべき」を良く聞かされていた私にとって、「医師」とは立派な人のイメージしかなかったのですが、議員になって早い時期に出会った問題が、「悪徳医師のレセプト改ざん」の実態でした。そして小泉構造改革のときの日本医師会の対応などは「悲しい」思いをしたものでした。

そういう意味では、何となく連敗続きって感じだったところに、船橋市医師会報の行政批判を目の当たりにしてからは、もうダメ。もちろん市内で尊敬する開業医の先生は高木先生、栗原先生、梶原先生をはじめたくさんの先生がいらっしゃいます。故山﨑先生の伝説もいろいろとお聞きしています。我が医療センターの先生方も大好きです。また先般お会いした市立リハビリテーション病院の指定管理者である医療法人の石川理事長も素晴らしい。そういう人的資源にも恵まれていながら、うまくやらないと失敗することが見えてしまうのがこれまた船橋市の構図です。

そういう中で、喫緊の課題として上がっているこの事業。過去の船橋から現在の船橋まで政治家の目で見てきた藤代市長に、どうしてもやっていただきたい。藤代市長でなければ絶対にできないとも思っています。


2日目の視察先。
長崎市包括ケアまちんなかラウンジ
開設後一年も経ってない施設でしたが、頑張っているようでした。
地域包括支援センターのブランチのような位置づけのようです。医師会への委託だそうです。

長崎市包括ケアまちんなかラウンジ
6月6日、医師会と連携して総合的な医療・介護・福祉の総合相談窓口を開設しました。??
所在地  〒850-0861 江戸町6番5号?
開設時間 平日…午前9時~午後5時
    土曜日…午前9時~正午?     
※日・祝祭日はお休み 相談料 無料 アクセス 中央橋バス停から徒歩3分
問い合せ 長崎市包括ケアまちんなかラウンジ     
電話:893-6621 FAX:826-3021

と市のホームページには出ています。
もともとは、国のモデル事業のような形でスタートしたようです。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=42932

記事中にある「長崎がん相談支援センター」が、ここの基でもあるようです。