さて、前回は、怖がることないよ。大丈夫だよということを書きました。

少々正確な単語に前回分の一部を修正させていただきます。
「議会対応なんてしくじってもよい、ということです。」
と書きました。
これは「議会対応」ではなく、「議会答弁」の誤りでした。「議会対応」をしくじったら、もう立ち直れません。大きな違いでした。

さて、前回はその答弁は間違っても修正できると言いました。船橋市の場合は、答弁の修正は、その場で気がつきましたら、キリのよいところで挙手をして、指名されたら、「先ほどの◯◯委員の、◯◯についてのご質問の答弁において、◯◯とご答弁申し上げましたが、資料の見間違いにより、◯◯でございました。お詫びを申し上げ、修正をお願いいたします。申し訳ございませんでした」とかって言えばいいだけ。

もし、次の質問者の順番に入ってしまっていた場合は、その質問者の質問が終わって、更に次の質問者の質問が始まる前に、間髪を入れずに大きな声で「委員長」と叫び、「申し訳ございません、答弁の訂正がございます」と言って、修正の発言をしてください。

もっとあとから、自分の課に戻ってから気がついた場合、速やかに議会事務局議事課に相談してください。委員会自体がまだ継続して1~数日ある場合は簡単です。直近の会議の冒頭で修正の手続きをすればよいでしょう。例えば1日目に答弁をして、1日目が終わってから気がついた場合は、2日目の冒頭に修正の発言をすればよいでしょう。その際は、会議の始まる前に委員長に一言お詫びをしましょう。

さて、会議最終で委員会を閉じたあとには、修正は少々難儀するでしょう。いくつかのケース(方法)が考えられますから、その際は速やかに議会事務局議事課にご相談ください。

さて、慣れない会議は緊張します。
船橋市議会は、滑舌の悪い議員、ひどく訛る議員、表現力のない議員、語彙の少ない議員、日本語の使い方を間違っている議員などが大勢います。

「言っていることが理解できない場合」は、いくつかの方法があります。
「申し訳ございません、おっしゃっている意味がいまひとつ理解できないのですが、◯◯◯というご質問と理解してよろしいでしょうか?」とイヤミたっぷりに的確・簡潔に質問内容を整理して聞き返しながら、間髪を入れずに答弁しちゃう。

理解できないことなどおくびにも出さず、なんか適当に答えちゃう。すると、「いやいやそうじゃなくて、◯◯って聞いているんだよ」とかいう議員がいます。そのちょっとキレ気味の部分は無視して「あ~、そういうことね。ったく表現力のねえ議員だな」って思いながら、簡潔にそっけなく答えてやってください。それで充分です。

ただし、今流行の反問権はまだ認められていません。従って、質問の意図を確認する程度は結構ですが、「反問」をしてはいけません。

また、手元に資料等がなく答弁が不可能な場合についてですが、そこは適当な言葉等で濁さず、「手元に資料がないため、今取りに行ってよろしければ後ほど答弁させていただきます」って言って委員会室を出て行っちゃう。そうすると、質問に答える必要もなく、自席へ戻って、資料を読み込み、答弁内容を決め、委員会室へ戻り的確な答弁をすることができます。完璧でしょう。でも一度しか使えない手です。

また、更に言えば、自席に資料もなく、答えがみえない場合は、「現在答弁の用意がございませんので、後刻答弁書を提出いたします」でもよいでしょう。

というように、質問をされたら必ず答弁をしなければいけないなどというルールはありません。ということを頭に入れておいてください。的確に答弁しようと思うから大変なのです。

先輩や上司によく委員のレベルを確認しておくとよいでしょう。質問が深くなっていく議員か、そうでない議員かがわかっていれば、なお安心です。先輩や上司の議員評価が信頼できないときは、議会事務局議事課にお問い合わせください。的確な議員評を聞くことができます。

それでも心配な場合は、フリーメールアドレスなどで結構ですから、私あてにメールをください。
hasegawamasaru@nifty.com です。

ただし、船橋市役所の職員だとわかる何かを書き添えてください。職員しか知らないことを書くとかをしてください。なりすましはお断りです。

ということで、本日は、
2)答弁の仕方いろいろ
という講義でした。