今日会った人との会話で、いろいろと考えさせられました。少なくとも船橋市は、絶対に災害関係で議員が口を出しちゃいけないなと思いました。

私は、もともと邪魔になるだけだから、落ち着くまでは余計な口出しはしないようにしようと思っていました。むしろ、市民の方々からの苦情や相談は、自分のところで受け止めて、自分の知識の中で対応をしました。通常なら、市役所の担当課に連絡して直接話を聞きますが、今回は、多忙を極めているだろうから、私の知る範疇で答えて、あとは時間が経たなきゃ全容もわからなければ、今後の動きもわからんだろうなと思っていました。

しかし、違うんですね。ある議員さんはガンガン電話を入れていたようです。それって、意味ないじゃんと思ったのです。その議員さんは、市役所の対応の悪さを言いたかったようですが、ここ数日で落ち着いてきたのでしょう。いや~、防災課は本当に良くやってくれていると言っていましたが、そう思うんだったら、初動のときに相手を思いやってくれよ~と思いましたね。議員の電話は本当に邪魔だと思います。指揮命令系統に支障をきたすとも思いますね。

予想外だなと思ったのは、市民の方々が、このように想定外のことが起こると、何でもかんでも「市役所へ電話」してしまうこと。「まったく市役所業務に関係ない」ことでさえ、「関係ない」と言えないということです。「わかりません」「知りません」が通用しないそうです。

電話が通じない、電気が通じない、水が通じない。全体像を把握できていないのに、簡単に「これこれこうです」って言えるのでしょうか。「わかりません」が市としては当然のこたえです。それを「馬鹿野郎、わからないだって、てめえ何やってんだ」って言われてもねえ~。「明日、そこへ押し掛けてやる」っていうのもあったようです。この社会性のなさというか、未熟さにぞっとしました。

ただ、私たちのような議員としての立場があるものは、どこかから一方的に情報が入ってくれば、アナウンスができたかなあとも思います。私の場合は、阪神淡路から始まって、いくつかの震災被害地をしかるべきタイミング(相手に迷惑をかけず、視察を受け入れてもらえるタイミング)で視察をし、行政の担当者に生の声を聞かせてもらっている経験がありましたから、その対応や問題点など、ある程度知識としての蓄積がありました。その知識を基に話をすることができました。そして、行政の初動はとにかく忙しいと言うことでしたから、まあ、被害状況の報告や、対応方法が見えてきたら、それなりに動き始めるかなとも思っていました。まあ、そういう中でも、一部地域が局地的な被害がありましたが、全市的な問題ではないなという判断でした。

その結論としては、我々議員は、落ち着くまでは、できる限り市役所のスポークスマンに徹し、余計な仕事が市役所へ行かないような説得というか努力をすべきだ。ということです。

が、しかし、一件だけどうも不思議な対応(という訴え)だったので、確認作業だけさせていただきました。その際も、市役所所管の事業ではない旨を相談者にきちんと伝え、市役所に苦情を言うのもお門違いである旨も伝え、それでも、わかりやすく説明をしてもらえば納得するだろうと思い、相談者に「怒るんじゃね~ぞ!」と言い聞かせ、市の方に対応方をお願いしました。それも他に優先しろとかではなく、対応可能時にという感じでした。

それに比べ今日聞いた話はひどかったなあと思います。だからあの議員は評判が…。


それはさておき、この記事もあまりにも情けない。

Yahooニュースより

都知事、消防隊への圧力に抗議=原発放水「速やかにしないと処分」―海江田氏発言か
時事通信?3月21日(月)17時56分配信
 東京都の石原慎太郎知事は21日午後、首相官邸で菅直人首相と会い、福島第1原発での放水作業をめぐり、政府関係者から東京消防庁ハイパーレスキュー隊幹部に対して「速やかにやらなければ処分する」との圧力的発言があったとして、抗議した。石原氏によると、首相は「陳謝します。大変申し訳ない」と述べた。都関係者は、発言は海江田万里経済産業相からあったとしている。
 石原氏は会談後、記者団に「現場の事情を無視して、(放水作業を)速やかにやれ(と指示があった)。やらなければ処分する、ということを上から言ってはいけない」と強調。さらに、「担当大臣か何か知らないが、恐らく上から来るのだろう。そんなばかなことを言ったら戦が戦にならない。絶対言わせないでください」と首相に申し入れたことを明らかにした。
 また、同隊が使用した放水車の連続放水能力は4時間が限度だったが、政府側の指示で7時間連続で放水したため、石原氏は「完全に壊れた」と説明した。
 一方、枝野幸男官房長官は同日午後の記者会見で「これから調査する」と述べるにとどめた。