障害者福祉を丁寧に考えます
軽度の障害者の皆さんの就業に積極的に取り組むべきであると考えます。今までは障害者福祉とは「全部まとめて考える」状況だったと思います。

まず、重い方々ですが、申しわけありませんが「行政の手厚い対応」以外申し上げられません。それはこれから書くことが完璧に進んでいくと、そのことにより、新たな方策が見つかっていくのではないかと思うからです。

まず、軽度と判定されている方の就業の機会を官民一体になって作っていくべきだと思います。私はこのことについて取り組もうと思い、関係するところでお話を聞いたり、現場を見学したりしたら、並大抵のことでないことがわかりました。しかし、「できないことではない」のは間違いありません。

まずは「社会の食わず嫌い」のための広報活動に力を入れるべきです。しかしながらこれも簡単ではありません。家族の理解と協力がなければ踏み出せないのです。そこが一番のポイントかもしれません。

そして食わず嫌いの気持ちを緩和して積極的に社会に入っていってもらいます。そのためにも、まずは行政から。行政の様々なシーンで頑張ってもらう。それを民間の事業経営者のみなさんに理解を深めてもらう。それらがものすごく大切だと思うのです。とにかくできることを積極的にやってもらえるようにありとあらゆる環境を整えるべきです。

そして次のステップです。非常に書きにくいことですが、障害者の親が安心して高齢者になっていける環境を整えることです。「障害者本人が生活できる環境」です。

言い方が難しくて恐縮ですが、私の尊敬するある経営者の方は、数多くの障害者を雇用しています。もちろん行政の金銭的な援助がありますが、そんなことよりも、もっともっと崇高な精神によってボランティアで支えている部分が多々あります。その経営者の方が心配していらっしゃるのは、「うちの会社で働き続けてもらいたい。しかし親御さんが亡くなったりして、住居や家庭での生活の部分まではさすがに支えにくいんだよ」ということがありました。そこがポイントだと思ったのです。民間の事業者の皆様に受け入れていただいても、「その先」までを民間企業に求めてはなりません。もちろんいろいろな制度が整ってきていますが、まだまだです。

更にもっと。これは障害者の領域で話すべきなのかどうか悩ましいところですが、あえてこちらで書いて、そうであってはならないということを言わせていただきましょう。

「発達障害」という言葉を聞くことが当り前になってきた昨今です。幼稚園や保育園などでは「ちょっと気になる子」とか言っていますが、研究が進み、昔だったら「落ち着きのない子」「ちょっと変わった子」などと言われていた子などですが、最近は「発達障害」ということで、早いうちからの支援をする体制が整いつつあります。まだまだ一つの言い方やくくりで表現をしてはいけない研究途上にありますが、悲観してはいけない話です。むしろ、普通の子などより大成功する事例報告が多いのです。「一芸に秀でていたり」「一つのことへの執着がものすごい素晴らしい結果を生む」とかです。そういう子どもたちを「障害者」のくくりには絶対にしないで、義務教育修了までは絶対に手厚く、きめ細かく育て上げるべきです。

そのために、幼稚園、保育園、小学校、中学校のそれぞれの教諭、保育士向けの勉強や、場合によっては専門の小中学校を設置すべきです。そのかわり、そこの教諭は絶対に責任を持たせる。社会への適応力をつけることを特性に応じてきちんと。できれば全国でも一番進んだものにしたいですね。

その道の教育のスペシャリストを育成し、学校経営をする。そして、その子たちの才能を伸ばす。世界でも有数のIT企業の経営者、超一流の芸術家、超一流のスポーツ選手などなど「超一流」の可能性を秘めた宝物だらけなのですから。そしてちゃんと小さい頃の先生に感謝の気持ちを表せることができる教育をして、「行政への貢献」をしていただく。これが私の究極の目標です。

障害者を普通に受け入れる社会を作りたいと思います。