「住」環境ナンバーワンシティーをめざしましょう!!
これってまさに「言うは易し行うは難し」です。
住環境にもいろいろあると思うのですが、「住みやすさ」の観点で考えてみましょう。

犯罪がなく、安心して暮らせること。これは最も大切です。先般、「ひったくり事件」ワーストワンに千葉県がなってしまいました。船橋でも多数発生しています。また1月下旬の時点で、振り込め詐欺も手をかえ品をかえという感じで起こっているようです。人口が多ければ被害に遭う件数も多いのは仕方がないことですが、それにしても少しでも犯罪の抑止を積極的に行うべきでしょう。

警察とも一体になって、市の役割をきちんと自覚して、防犯灯の設置をより多くしたり、防犯カメラの設置をしたり、啓蒙、啓発活動を頻繁に行ったり、予防(自己防衛)のための勉強会などを積極的に行うことはもとより、隣近所がより緊密に連携し、近所の交番と情報共有したりと、「うちの町会では犯罪は許さないぞオーラ」を出す側面支援を積極的に行うべきだと思っています。

どの世代も安心して歩行ができる「道」の整備をしましょう。
これが一筋縄ではいかないのです。「まったくもって無理!」と言いたくなるような案件も山積している船橋市。やれることから一つずつ解決する努力をしています。しかしながら、道幅を広げて、段差や妙な勾配を解消したり、車と人を完全分離したりというのは、本当に永遠のテーマみたいなものです。

例えば、段差や妙な勾配をなくしたいと思っても、道路に沿って「家」があると、その「家」の利便と、通行する「道」とを調和させなければなりません。その家の車がでるためには、車道とうまく「接続」しなければなりません。高低差があればそれだけでもう「妙な勾配」になってしまいます。

それ以外にも「妙な勾配」は、地域やその場所によってはたくさんあります。最近はゲリラ豪雨対応を言われる方も増えてきました。市内には、いかんともし難い排水の地域もあります。いかんともし難いは大げさですが、「そこをゲリラ豪雨」からさえも守るとするならば、下流をもっともっと整備しなければということがあります。水は上から下へ流れます。この当り前のことを自然に任せておけない状況もあちこちにあります。

私は、現代社会のライフスタイルの変化を敏感に感じ取って、読み取って、住環境の整備を行うべきだと思っています。

公共施設の均等配置。
って必要だと思います。これは概ね、計画的に進められているとは思います。しかし、むか~しからの名残で、変えようとしないこともたくさんあります。それらを柔軟にしていくべきであると思うのです。

以前にも書きましたが、小中学校の統廃合から始まって、各種公共施設の統廃合、効率的組替え、複合化です。高齢化社会において、高齢者の方々にやさしい行政であるためには、近くに公共施設があって、なんでもそこで解決できるシステムが必要です。

そのためにも、ICTインフラの整備でも触れたように、ICTを利用しながら、従来の公共施設の利用形態から脱却して、「全公共施設市役所本庁化」をめざすべきです。これはできない話ではありません。私はそうあるべきだと思います。

「移動」に優れた街をめざしましょう。
と思います。交通機関(鉄道9路線35駅、バス31路線98系統)は恵まれている自治体だと思います。それでも足りない。少子高齢化によって、高齢者の移動手段の確保が必要です。実証実験も含め動き出していますが、よりきめの細かい公共交通のあり方を、どこに軸足を置くかをよく考えて進めていきたいと思います。

「お買い物」がしやすい環境を整えましょう。
これも並大抵ではありません。他県他市の商店街の衰退、船橋市内における商店街の衰退。大変深刻です。これからの小売業というのは、果たして成り立たないのか?という疑問があります。大型店の進出を言われたりしていますが、そうでない生き残り方もあるのではないかと思います。

店舗のあり方、消費者への商品・サービスの提供の仕方などの工夫をすれば、「あり得る話」ではないかと思うのです。なにかをちょっと行政が手助けをすることによって。例えば、EC(電子商取引)と配送システムを福祉の観点から構築をして、それを一般市民の方にも開放していけばよいのではないかと思います。工夫は必要ですが、先手先手で考えていけば良い結果が生まれるのではないでしょうか。あるいは、ここに「市民恊働」というものが入ってくると「あり得る話」だと思うのです。

憩いの場をより多く、点在させましょう。
憩いの場っていうと真っ先に公園が思い浮かびますが、公園だけではなく、実は「おしゃべりができる場」も大切だと思うのです。ちょっと腰掛けられるイスとテーブル。管理が行き届いていて、空調がきいている部屋がほしいですね。管理と言っても、ボランティアをお願いしてもよいのではないでしょうか。これも市民恊働が成立すればよいなあと思っています。遠隔監視のシステムでもよいでしょう。

ただし「商売厳禁」です。どうも、この手の場所を用意したら、集まってくる高齢者をターゲットにした商売があったりしてよろしくないようです。

民間の方のスペースを時限や期限付きで借りるのも良いでしょう。方法はいろいろです。こういうもの(こと)は、役人の杓子定規な考え方ではダメ。近所の方々が寄り集まって、「適当に調整してください」が一番よいでしょう。そしたら場所は用意します。と。

また、高齢者ばかりではありません。子育て中の保護者の方々も憩いながらおしゃべりしたいでしょう。公園は、雨の日はダメです。雨の日の子ども連れが憩える場所を整備しましょう。

今まで児童ホームがあり、「小さい子ども連れが増えたんですよ」と担当は言うけれど、それって行き場が無いから増えたのであって、その人たちの利用に最適化されているかと言ったら「否」だと思います。ですから、児童ホームや小中学校、公民館の建替えや用途替えのためのリフォームやコンバージョンなどに積極的に取り組むべきだと思います。

まだまだ住むということに関しての提案はたくさんあります。しかし、基本は「住み良い環境」を市内全域に実現することだと思っています。何を言おうが、結局はそこのところが大事だなと思っています。