が開催されました。一次報告に対するパブリックコメンと車座ミーティングの結果の報告がなされ、それらについての話し合いでした。

私のもとで研修をしていたインターンシップの学生さんも一緒に傍聴をしましたので、彼らの感じるままにコメントを書いてもらいました。前回に引き続きそれとともに考えていきたいと思います。
提出順に一項目ごとに◯君とします。同一人物の場合もありますが、Aから順に掲載させていただきます。

N君
「コスト削減は『人』に関する分野を除いてほしい」。
  →どの部分にどれだけお金がかかっているのでしょう。
  何でもそうですが、それを除いてしまって、あらゆる政策がすべて安定して供給できるの
  でしょうか?
  船橋市は財源不足であるという事実をよく考えてもらいたいと思います。

O君
「浮いたコストの使途が不明」。
  説明によっては賛成ということでしょうか?
  たとえば、こうしたお金を優先して、とくに鉄道高架下などの利用者が多いと思われるところに
  園を設立して、待機児童対策にまい進すればよいということなのでしょうか?
  あるいは、議会で盛り上がったように、こうしたお金を保育園、幼稚園の園児の皆さんが
  必ず通うようになる小学校の設備投資への資金に当てればよろしいのでしょうか?
  あるいは、これからは超少子高齢社会の世界。
  福祉事業に投資すれば納得するのでしょうか?
  よくわかりません。

P君
「民営化によって、働きづらい環境にされたり、解雇の恐れが出てくる」。
  →働きやすい環境のところへ転職されてはどうでしょう。
  職業の選択がより自由になるような、素人目にはそう思います。
  また、解雇にならないようにしっかりはたらき、それでだめなら(経営難と思われたら)
  先に別の就職しやすい所にあたってみたらどうでしょう。
  経営者というのは、どうしようもない倒産、撤退を除いて、
  仕事っぷりというのをきちんと見ると思います。

Q君
「すべて一括の民営化にせずに検証すべき」
  →もちろん、するでしょう。
  行政というのは、いい意味でも悪い意味でも慎重だと思います。

以上が資料の3ページについてですね。10月4日のブログに資料を掲載しています。http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-10667209972.html
その続きで私も3ページの資料の意見の多い項目にコメントを入れさせていただきます。

長谷川
「質の低下=利益追求で保育士の待遇が悪くなり、結局質が落ちる(若い職員ばかりになる、退職者が増え保育士の定着率が悪くなる…等)。」
45名の方の意見です。
再三申し上げていることに共通していますが、保育士の資格をもっていること以外に期待をされては困るのです。若い職員だってきちんと保育士の資格を取得するための専門的な勉強をした方々ばかりです。質の低下、利益追求という根拠のない先入観は困りものです。
認可保育園は、以前にも書きましたが、保育所保育指針に基づいての運営で、すべての園が、一定以上の質に確保ができています。しかも、その質は国の法律に基づいていると言ってもよいものだと思います。

「アレルギー対応ができなくなったり、専門職(看護師・栄養士等)の配置がなくなる。」30名です。
どんな情報に基づいてこのようなことを記載するのでしょうか? 理解できません。アレルギーの対応がなくなることはありません。厳格に申し上げると、アレルギー食の中でも、保育園で受入れ可能な(現状の船橋市の保育園で受けている)アレルギー除去食の扱いはやめることはあり得ません。これは私は断言できると思いますし、何があっても私は死守します。ご安心ください。

ただし、アレルギー除去食への対応と、栄養士の各園配置は考え方は別物です。除去食を作る知識は栄養士ですが、各園に配置する必要はまったくありません。調理員がしっかりと作れば良いだけのことですから。調理員が調理する体制をきちんと整備することが重要です。むしろここは神経を使い過ぎるくらい神経を使うべきです。それは栄養士の範疇ではありません。

さて、もしも、もしものことがアレルギーの子どもにあった場合。看護師を配置ということの対応ではありません。正しい知識と、速やかに医師の診断を仰げる体制が必要です。
先般も、横浜市に視察に行きましたが、看護師も栄養士も各園配置はしていません。保育を行うという仕事と兼務であれば配置することは可能だと思いますが、たぶん船橋市の職員労働組合は認めないのではないでしょうかね。そういう交渉ができて、看護師も看護師資格を持って保育士と同じ仕事をする。ということであれば園への配置はあり得るかもしれません。

「私立では良質な質(発達支援保育)を保つことができるとは思えない。」14名です。
これこそ、名誉毀損で訴えたいくらいですね。侮辱するのも甚だしい。です。発達支援の研究は進んでいますが、まだまだ全国的にも発展途上。しかも、これは市の療育支援が必死になって取り組んでいる事案。これに一番熱心に取り組んでいるのは、私立の保育園と私立の幼稚園です。何を根拠にこのような意見を述べているのでしょうか。再び強い憤りを感じます。

「民営化した他市の成功事例などはきいたことがない。」23名。
これまた何を根拠に言ってらっしゃるのかわかりません。何をもって成功というのでしょうか?成功も失敗もありません。粛々と淡々と行うだけの話で、必要な保育の量の確保が大切なことです。

「保育士の移動(残留?)や給食など、子どもにとってベストな状態であること(様々な質の維持)と保育料の値上げがない、移行に1年以上かけるならばよい。」24名です。
これまた前述の件ですが、「給食」は、「行わなければならないこと」です。なぜなら、家庭での保育と同じ状況でなければならないのですから、当然、ご飯の時間にご飯を食べるし、おやつの時間にはおやつを食べる。ようにしなければいけないのです。従って無くなるわけがない。どこからそういう発想ができるのでしょうか?

子どもにとってベストなこと?とはどこまでの何を指すのでしょうか?少なくともいろいろな聞き取り調査などでは、保育園の給食や、小中学校の給食は、いいかげんな食生活を送る昨今の一部の、あくまでも一部の無責任な親の作る食事より、ずっと栄養に配慮され最も子どもにとって良い食事と言われています。

保育料の値上げはこれまた以前に書きましたが、保護者の収入に応じて、公立、私立の区別なく同額です。移行に1年以上かけるなら良いということです。どこがスタート地点になるのでしょうか? 船橋市では、平成15年の財政健全化プランから公に検討が始まっています。ということはそれ以前から検討されているのです。さて、もう1年どころか公になってからでも5年以上経過しています。

ととりあえず、資料3ページの意見に私なりのコメントを述べさせていただきました。引き続き、学生さんの意見です。

R君
「具体性に欠けている」
→そういうものだそうです。具体的に進めるのは行政だそうで。
せっかくあり方検討委員会という機会になっているので、
もう少し言及してもよさそうだと、私も思います。

S君
「子育てサロン・保健師・民生委員・栄養士・心理士・行政と保育士・家庭との関係強化を」
→ぜひ、経費とのバランスが取れる範囲内で行っていただきたいと思います。
ただし、財政というのは子育てだけにあるのではないと私は思います。

以上が資料の4ページについてですね。

船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)
私も資料4ページの意見の多い項目にコメントを入れさせていただきます。

「保育園増設(公立)」63名。
あり得ません。公立の増設は絶対に市民のコンセンサスを得られません。なぜ私立ではいけないのでしょうか? 私は、民間の方々が、自己資金や土地を用意してやっていただく事業に市が補助をすることの方が税金の使い方として明らかにより正常な姿だと思います。市が土地を購入して、建物を建てる。すべてが市民の方の税金になります。私立の認可保育園の場合は建物の建設費の一部を市、一部を国が補助するだけです。増設時の費用の差は小学1年生でもわかる算数です。

「市が作った建物なのだから、責任逃れをしないでほしい、市民を裏切らないでほしい。」20名です。
耐震の数値が完全に問題ありは、市の責任ですべて対応しています。それ以外のものをどうしようかという話です。責任逃れではなく、より耐震の問題をクリアしやすいのは、現在の技術で耐震に問題ありませんよという建築をした方がより保護者は安心ではないですかということですね。