について、意見交換を行う車座ミーティングに参加させていただきました。
まずは参加なさった皆様お疲れさまでした。

それから、何よりも、健康福祉局長をはじめ関係職員の皆様、お休みの中お仕事お疲れさまでした。特に今回の連休中に行ったミーティングは、ご家族サービスもできず大変だったと思います。更には2名の女性職員の方は、プライベートは存じ上げませんが、参加者と考えを共有したり、立場が同じだったりで、非常に難しい立場だったと思います。「全体の奉仕者」として宣誓をして入庁した職員としては軸足をどこに置くか、大変難しい局面だと思います。

それから、局長を初め職員のみなさんごめんなさい。ついつい一度だけ発言をさせてもらっちゃいました。話も下手でごめんなさい。

さて、最後の西部公民館は、意外に気持ちよく終わることができました。
「一次報告に対する意見を交換する会ということで、基本的には発言をしてもらって意見を聞く。あまりにもひどい事実誤認は市役所側が修正するも、あとは聞きっ放し。この姿勢も問題ありかなと思いましたが、まあ事前のアナウンスでも意見交換会と。市役所は場所・機会の設定であとは市民同士が意見交換をするという意味だったのでしょう。」

と前のブログにも書かせていただいたのですが、市の方の事情をうまく話せないことに、「奥歯にものが挟まったような言い回し」でストレスが溜まりそうなシーンが多かったのも事実。その中で、どうしても発言したくて発言をしてしまったのですが、この場を借りて、いくつかのもどかしい部分をここで書かせていただきます。

西部公民館以外は、中央、三咲も出席させていただきましたが、発言者の姿勢が団体の統一発言方針に基づいていると思われるものは、ここではご遠慮申し上げます。

が、しかし、保育の民営化はたぶん私が言い出しっぺだと思いますので、責任を持って対応をさせていただきたいと思います。

平成8年か9年の予算特別委員会か決算特別委員会から、かなりの頻度で発言をさせていただいております。当時は、0歳児の公費の投入額は、公立でおよそ一人当たり年額400万円、私立でも200万円でした。

では保育園に通っていないご家庭のお子様には公費が投入されているかと申しますと、0円です。0円という言い方は語弊がありますが、後の公費は保育所に通う子どもも通わない子どもも同額ですから、比較の対象になりません。しかも0歳児の保育園児数が少なかったから、他の議員さんも問題視しませんし、当時は子育て中の議員はごく少数だったのです。しかし、多くの子育て家庭がある中で、どうして、保育所入所児童だけに公費がこうも莫大に使われるのかという意味では、ものすごい不公平感を感じたものです。どうしてこういう数字になるかを少し解説しましょう。そこの部分を出したがらないのが市役所の問題点です。

簡単です。この車座ミーティングに局長、部長、課長2名が出席していました。この職員4名の年収っていくらくらいとお思いでしょう。これがまず驚くべく金額です。4名で4,000万円は越えているでしょう。局長は退職金はたぶんないのですが、あとの3名はその年収から想像できるくらいの退職金を軽くもらいます。同時に、年末年始の休暇から始まって、夏休やさまざまな休暇があり、有給休暇にいたっては繰り越しが3年もできます。勤務時間やお休みの制度も民間の方に比較して驚くべき事柄がたくさんあります。ここで、偉い人4名のことを書きましたが、この4名だけの話ではないのです。これは船橋市の職員全員に全く不公平なことなく同じ待遇が用意されております。
何を言いたいか?

西部公民館のご質問の中で、保育園の正規職員と非正規の職員の率の話と、私立保育園の正規、非正規の率の話が出ました。
簡単に言いますと、公立は「残業をしないですむ人の配置」を考えています。それから前述した「休暇の権利行使」ができる人員配置をしています。
その状態でも多くの出席者の皆さんが「保育士の先生方が疲れている」と訴えておりました。どこの会場でも判を押したように出ていた意見です。まるで示し合わせたように。

百歩譲って、このことも書かせていただきましょう。この車座ミーティングに出席の保護者の皆様はあり得ないとおっしゃると思いますが、市役所側が絶対に言えない事実を申し上げましょう。個別に理不尽な抗議をする保護者の存在です。その保護者によって疲れきっているのです。

車座ミーティングの参加者は賢明な方が多いでしょうから、そんなことはなく、保育士を、園長を、園を信頼して預けて下さるから、理不尽な個別の抗議なんてしないでしょう。しかし、保育園、小学校、中学校ともに、常識では考えられない苦情を執拗に言ってくる親が後を絶たないのです。

多くの車座ミーティング参加者が、これまた判で押したように、「保育士に対する感謝の気持ち」を意見として述べていらっしゃいました。これは、普通のごく普通の感情であり、自然な気持ちの表現でしょう。しかし、それをもってだから公立保育園は良い、質が高いと言うのは、あまりにも唐突な感じがして違和感を覚えました。

私立保育園の保護者の方に全体的な感想を求めれば、絶対に「私立保育園にお世話になって良かった」「子どもたちを大変大事にして下さっています」というでしょうし、幼稚園の保護者だって同じです。

どこの子育て施設でも、誰もが子どもたちの笑顔が好きで、子ども目線で毎日を必死な気持ちで接しているのです。それを、驚いたことに、三咲公民館では、民営化を言う議員や人は利権に絡んでいると言い放ちました。そういう人は相手にする気もありませんが、他の子育て施設と、その各責任者だってみんな子どもを思い、保護者を思っていることを忘れていただいては困るということです。

話がずれました。
西部公民館の最初のご発言が、横浜式保育室(認可外保育制度)の導入希望でした。まったく同感です。私の会派と未来創造で横浜市を視察させていただいて、あまりにもその先進的取組みに驚愕したのですが、他市で成功しているのであれば、すぐにでも研究して取り入れるべきでしょう。副市長をはじめ関係者に資料をお渡しして研究を促したつもりですが、「どこまで研究しているやら」です。

同じく流山市の始めた送迎ステーション事業も同じ方からお話が出ました。これもまったく同感です。数字の上では待機児童は0~3歳児まで。あとは理論的には幼稚園、保育園で吸収できている。とすれば、待機の部分を横浜式保育室(認可外保育認証制度)でお任せをして、それ以上の年齢時は幼稚園と保育園で吸収する。幼稚園にはこれまた横浜市同様、私立幼稚園預かり保育の充実のための市単独での補助をする。それですべて行けるはずなのです。
それなのに動かない。グズグズ。

まあそれはそれとして、財政面でのアプローチによる民営化議論にご不満の方も多い感じ。それは説明不足ですね。市が。私立保育園にはどういうお金の補助があるのかや、国の基準がどういう基準で、船橋市の公立がどれほど国基準を逸脱しているかをきちんと説明した上で、「税金」の公平公正な使い方としてどうなのかという議論が抜けているでしょうね。

それから、「公立保育所と私立保育所は、国の制度や法律による枠組みや実施基準が同じであり、どちらの質が高いという議論はできないし、すべきでもない。保育所はその運営主体にかかわらず、 子ども達の健全な心身の発達を図る児童福祉施設として、保育所保育指針に基づき、その役割 を十分に果たすことが求められる。
船橋市においては、これまで公立保育所と私立保育所がともに、認可保育所の役割を担って きた経緯があり、これからも、地域の子どもや子育て家庭が求める保育サービスの提供に、一体となって取り組んでいく必要がある。
だが、公立と私立は運営主体が異なっており、それが保育を行う際の特徴につながっている。市内に保育所の利用を希望するが入所できない待機児童や、児童福祉の観点から多くの課題を 抱える子どもと子育て家庭が増えている現状では、そうした特徴を生かした保育所の役割分担と協働を考えることが重要である。」

がわかりにくいとの話がありました。ここも奥歯にものが状態です。
国が想定している、「保育に欠ける子」の定義も、通常の保育士配置で間に合う子とそうでない子の違いの部分が欠けているのです。ここを、行政が表現できなくて奥歯にものが状態で、わかりにくくしている部分のような気がします。

例えば、発達障害の子どもを、できるだけ小学校までには普通に入学するようにより良い保育をするには、より手厚く保育士を配置した方が良いかもしれません。

食物アレルギーの子どもを何事もなく、給食やおやつを食べさせてみんなと一緒に楽しく過ぎさせるにはどうしたら良いでしょう。共通して、意見として話もありました。「栄養士が配置されている」から公立は安全だ。ということでした。これは間違いです。間違いというのは、船橋市が場当たり的に、栄養士を各園に「気軽に」配置したことです。

アレルギー除去食は、入園児に栄養士と保護者が充分な打合わせをすれば済むこと。だとしたら、私立保育園でもその打合わせをすることができるようにすれば良いこと。あるいは、アレルギー除去食を必須とする場合は、そのような子どもをいくつかの園にまとめるべきでしょう。通園に困る?としたら、バスを用意すれば良いでしょう。

これは栄養士を園に配置することではなく、食物アレルギーに確実に、的確に対応することが肝要であって、栄養士の配置をしておけば良いという話ではありません。看護師も同じ。服薬ができるのは看護師か医師です。私立にも公立と同じように看護師を置けるだけの補助金を出せば良いだけの話です。国の基準はそういうことに追いついていません。しかも組合の庇護があるために、本来なら、看護師業務のみならず保育士業務と兼務すれば配置することも可とできますが、保育園に看護師業務だけで毎日が大変だと言うなら、私立保育園も成立たないことになりますし、認可外保育施設も成立たなくなります。これも船橋市の導入時のミスジャッジです。

ちょっと長過ぎたので今日はこのくらいにしますが、一番大事なことは、入園できている人の反対意見よりも、待機している保護者の不安の取り除きこそより優先順位が高いはずです。

私は、西部公民館の最初の御発言者の声こそが今の待機児童の保護者の声を代弁していたと思います。保育園に入れるかどうかの不安。会社へ復帰できるかどうかの不安。これこそが一番だと思います。