が勉強会の話題になりました。ちょっと私の勉強不足というか認識不足のところがあったのですが、それでも理解できない仕事っぷりがありました。

船橋市は、栄養士を学校、保育園にすべて配置しています。市単独の施策です。それだけ市の予算が多く投入されているのですが、さてさて、それに見合った仕事をしているのかというのが私の疑問です。

「食物アレルギーの子が増えているのです。」
そのことについては認識を改めました。もっと少ないと思っていましたから。が、しかし、だからといって、全校・全園配置にすべき理由かというと、さにあらず、ですね。

統計数字を持っているわけでもない。体系的に整理ができているわけでもない。今後の食物アレルギーの園児、児童をどうしていくかの考えもない。ただひたすら、「除去食」を子どもに食べさせるために栄養士が必要です。

「?」「?」「?」

栄養士以外は除去食をつくれないの? そんなことはないはず。百歩譲って、栄養士の除去食に関する仕事があるだろうと、やっているだろうと思い、「じゃあ、事故時の対応方法は」「事故時の対策は」と問うても、「今まで事故はありません」って。

そうじゃなくて、それほど除去食を必要とする子どもたちが増えているのなら、その将来図を描いて、その体制づくりをきちんと進めるべきでしょう。そして、そういう仕事をすることによって、「市単独で予算を付けて、より充実した体制ができる」ことになるのでしょう。

それを学校給食の食数に応じて配置すべき栄養士を各校配置にするのと同じ感覚で「配置すること」に意義を見出しているのだとしたら大きな間違いです。国の基準は配置しなくていいし、私立保育園には配置していないのですから、最低限船橋市の保育サービスの均一性を担保しなければいけません。それを公私の格差を「公」がわざわざつくっている。ふざけきった話です。理路整然と説明のつかない話。ですね。我々、行政に関係する者でさえ理解できない話を、一般の保護者に説明がつくのでしょうか?

使わなくてよいお金を、サービスを手厚くしていくために使うのなら、その使うための、あるいは使った結果をきちんと納税者に説明できるだけの材料を常に持っていなければいけません。

アレルギーの子どもを持つ親の相談にのることもあるでしょう。
記録が残っているのでしょうか?
その相談を他の相談者の相談に生かしているのでしょうか?

現在150名前後の食物アレルギーの園児が保育園にはいるそうですが、その事例研究、専門的考察はできているのだと思っていました。配置しなくてよい栄養士を配置しているのですから。

しかし、現実は栄養士を調理員として働かせている。
栄養士を技労職に?
はっきりいってメチャクチャです。栄養士が栄養士としてのプライドを持って仕事ができるのでしょうか? 不思議です。除去食をつくることが栄養士の仕事ではありません。