を辞任致しました。
 第1回定例会は何事もなく終わったことは報告をしたところでありますが、私自身は、いろいろとありました。

 考え方はいろいろではありますが、ある議員さんの発言を捉えて、その発言がその瞬間どうしても納得がいかず、牛の反芻のように自宅へ戻って考えても、自分自身の考え方の整理がつかず、悪いことにインターネット中継も調子が悪く、実際の発言を繰り返し聴き分析する時間がありませんでした。

 そんな中、言われた側の気持ちを勝手に慮って結論を出し、その発言者の「発言を修正していただきたい」と思い、行動に出ました。ところが、船橋市議会の議会ルールってものすごく曖昧な部分があって、「伝聞によるルールに準ずるものの確立」がされている部分があります。

 また、議会における議員の発言の自由はその権利を充分に担保されなければならず、その担保されることと引き換えに、議員本人が責任を持つという意味合いもあると思います。

 また、議会とは市民から選ばれた50人の議員で構成されております。公選の議員というのは、その公務における活動、行動、言動はその職務に相応しい品位と見識を求められます。特に議場における発言は永久に会議録として保存されますので、その発言には、様々な角度から配慮がなされ、品位を保持すべきものでなくてはなりません。

 とはいえ、「言葉」の受け止め方、受け取り方は、受ける側が育った環境、受けた教育、受ける瞬間までの生き様などが複雑に絡み合い、更にはその言葉を受けた瞬間の受け手の感情などにも左右されます。それらを十分承知の上で、私は今回ある議員さんの発言をやわらかい表現にできないものかと考えました。

 また、当然、当初はあくまでも穏便な手段を模索しました。ところが、本来、議会の円滑な運営に率先して努めるべき立場にある方々が、先述した「ルールが未確立な部分」について、ある特定の方本人の独善的解釈で、本来ならば解決手段が幾つかあるはずなのに、たった1つの強硬手段──すなわち、懲罰動議の提出──しかないと主張し、私が提案した他の手段は一切拒否され、そのまま運営されてしまったのです。

 しかも、この「強硬手段しかない」を主張した本人が、後にこの問題を審査する委員会において「別に、強硬手段をとるほどのことはなかった」と臆面もなく主張するのを聞くに至っては、まさに、屋根の上に無理矢理上がらされて、はしごを外された我々会派として、このような者がこのような地位にいることについて、絶対に容認できないとの結論に至りました。

 ただ、結果として、多くの議員諸氏を初め、職員諸氏に迷惑をかけましたし、関係者には不快な思いをさせたことは事実です。この際、議会運営を一から勉強しなおすという意味で、また、この「議会の円滑な運営に率先して努めるべき立場にある方々」が、船橋市議会の運営に携っていることの愚に抗議する意味も含めて、自分なりのけじめをつけさせていただくこととしました。

 当然ながら、議会の意思は、すべて多数決で決まります。多くの議員諸氏に、現在、船橋市議会が一部の人間による誤った解釈によって進められているかを繰り返し伝え、賛同を得ていくことが必要です。今回の辞任は、そのための第一歩でもあります。