5日のブログ「長い答弁」は、一気に書き上げたので趣旨が見えにくかったかもしれませんので、再度書かせていただきます。

船橋市議会は、本会議質問時間の片道制度というものにしています。私が初当選の頃は、質問と答弁の合計時間数で時間が決まっていました。それは最長で60分でした。これは少々記憶があいまいですが、質問を始めてから答弁が終わるまでの時間が決まっており、その時間になると、答弁にしろ、質問にしろ打ち切りでした。

それが現在は、「先例・申し合わせ」という船橋市議会のローカルルール集に下記のように記載されています。

●発言予定時間の遵守
93 次の事項を励行する。
質問者(又は質疑者。以下同じ)は、通告した予定時間を配慮して質問(又は質疑。以下同じ)を考え、予定時間を遵守すること。
答弁時間が質問時間を大幅に上回るような質問は、自粛する。
答弁者も、簡明な答弁をするよう、留意すること。
議長が「質問事項が多岐にわたっていますので、答弁に配慮願います」と指摘した場合は、答弁者は、質問時間を大幅に上回るような答弁時間とならないよう配慮する。
質問者は、質問中に残り1分を切ったら質問を終了することを心がけること。

そして、それらの時間を規定した部分が次の通りです。

第1回定例会の議案に対する質疑
89 第1回定例会における議案に対する質疑の実施方法等は、次による。
---中略---
発言時間 会派所属議員数に20分(答弁を含まない。以下同じ)を乗じて得た時間を当該会派の持ち時間とし、その範囲内で発言を予定した所属議員に割り振る。ただし、1人最長30分間とする。
●議案に対する質疑 90 議案に対する質疑の実施方法等は、次による。
---中略---
発言時間 所属議員3人以上の会派は30分以内(答弁を含まない。以下同
じ所属議員2人の会派は20分以内、無所属議員は10分以内とする。
参照 市長・監査委員等からの報告に対する質疑 30
●一般質問 91 一般質問の実施方法等は、次による。
---中略---
◇発言時間 会派所属議員数に15分(答弁を含まない。以下同じ)を乗じて得た時間を当該会派の持ち時間とし、その範囲内で発言を予定した所属議員に割り振る。ただし、1人最長30分間とする。
◇発言の注意 答弁時間が質問時間を大幅に上回るような質問は、自粛する。

と時間が決まっているのです。
こういう時間の取り決めは誰のため、何のために決められているのかわかっているのでしょうか?

「発言の自由」を楯に、時間無制限で質問攻めにし、自分たちの党利党略、政治的戦略の勝手な理論を会議録に残すために、より多くの発言時間を確保しようとする勢力の「政治的思惑」を排除するために、我々保守系議員の先輩たちが確立してきた制度です。それなのに、昨今の執行部の答弁は、そんな先輩たちの執行部理事者諸兄への配慮を踏みにじる行為でもあるのです。

部課長諸氏が革新的思想を持ち、現在の藤代市政に「No」というのなら結構ですが、そうでなければ、長時間にわたる答弁は慎んでいただきたい。ましてや、「起」「承」「転」「結」の整った作文の発表会はお止めいただきたい。

だいたい、今回3月5日の長時間答弁は、質問と答弁が合致していません。控え室において当該議員から質問趣旨の聞き取りをした結果であることは明白です。

もっと極論で書かせていただけば、本会議場での質問は、「控え室で打合わせた通りの質問趣旨だよ。だから、打合わせた内容を盛り込んだ答弁ができているだろうから、俺の方は時間が少なくて全部は言い切れないけど、ちゃんと答えてよ」っていう質問だったはず。そこにまんまとはまり込んであのような答弁をするのは愚の骨頂です。本会議場で聞かれたことにだけ答えるのが本筋です。

船橋市の理事者諸氏には猛省を促したい。