MSN産経ニュースより

船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-sankei

【政治の病】(中)政治家の質の低下
2009.8.12 19:04
「さまざまなことでお騒がせし、みなさまに大変ご迷惑をおかけしました」
衆院選茨城1区で再選を目指す自民党の元農水相、赤城徳彦(50)のホームページは、おわびのあいさつで始まる。赤城は解散後の支援者回りでも「申し訳ありませんでした」とまずは謝るという苦しい戦いを強いられている。
赤城というより「絆創膏(ばんそうこう)王子」の方が分かりやすいかもしれない。平成19年6月1日、松岡利勝の自殺を受け農水相に就任。だが、父親の自宅を事務所にし、多額の事務諸費を計上していた疑惑が明るみに出たうえ、記者会見には顔に大きな絆創膏をはって登場、批判の的となった。その直後の参院選で自民党は惨敗、党内から「敗戦の一因は赤城」との声が出て、8月1日に事実上、更迭された。
赤城は祖父・宗徳の後を継いで、平成2年の衆院選で初当選し6回連続当選。宗徳は農水相、官房長官、防衛庁長官を歴任した。それだけに「徳彦は宗徳さんと比べたら器が小さい」との評価がついて回った。農水相辞任後、徳彦は支持者回りや街頭演説を懸命にこなしてきた。だが、「絆創膏イメージ」と「政権交代」の波で、劣勢を余儀なくされている。
対する民主党新人の福島伸亨(のぶゆき)(39)は3度目の挑戦で、かつては「赤城家」に歯が立たなかった。民主党執行部は昨年、「赤城退治」へ別の候補擁立を検討したが、県連が「福島で勝てる」と公認申請したため認めた。
福島は「政権交代」の風で勢いに乗っているが、知名度は高くはない。有権者の一人は「赤城は世襲で器が小さい。福島はよく知らない。どちらも政治家として魅力を感じない」(35歳の水戸市内の男性)と投票先に頭を悩ませる。
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「世襲」が「政治家の質を低下させた」との批判は強い。このため、マニフェスト(政権公約)で、民主党は今回から配偶者や3親等以内の親族が選挙区や政治資金を受け継ぐことを禁止することを盛り込み、自民党も次々回からの世襲禁止を明記した。

私が知っている今回までの船橋市に関係する「世襲政治家」は、
筆頭はやはり藤代孝七市長でしょう!!

議員は結構うじゃうじゃ。
現在の船橋市議会では、私、佐々木克敏議員、安藤信宏議員、上林謙二郎議員は親が議員でしたね。違う地域の議員さんや、別の議会へ行った人には、日本共産党の志位委員長の父上は、市議でした。あとは、矢野光正県議、田口賢元県議、などもそうですね~。おじいちゃまが議員さんだったのは滝口宏議員。峯川佐一郎元議長も?かな。

しかし、元首相の中曽根康弘は「世襲を認めるかどうかは有権者の判断で、世襲だから悪というのは間違いだ」と指摘する。そのうえで「中選挙区制は一定票を取れば当選できたが、小選挙区制は半分以上とらないと当選できない。その結果、政治家に国を考える余裕がなくなった」と語る。

ははは、国会議員と市議会議員ではレベルも何も違い過ぎますね。

1人しか当選しない小選挙区制は複数当選する中選挙区制と比べ、地元での街頭演説や行事参加など「日常活動」が重要で、おろそかにすれば落選の憂き目にあう。選挙の負担増が、政治家の質を低下させる要因になったというのだ。
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世襲、小選挙区制…。政治家の質を低下させた本当の原因は何か。それを解くうえで、日本が小選挙区導入で参考にした議会制民主主義の先進国・英国の例が参考になるかもしれない。
英国でブレア政権が誕生した1997年の総選挙時、現地に駐在していたみずほ情報総研主席研究員の藤森克彦(44)は、知り合いの英国人銀行員が有給休暇を使って選挙に立候補したことに驚いた。英国の選挙期間は3週間。選挙カーは使わず、マイクを使った街頭演説もない。騒音として嫌われるからで、候補者はこまめに戸別訪問しマニフェストを説明する。政党本位の選挙が定着している英国では、マニフェストが重視されるのだ。
また、労働党、保守党という主要政党が、厳格な候補者選定制度をとっていることも、政治家の質を高める要因となっている。党は候補者を公募し、応募してきた人物を党本部が面接し、一定数まで絞り込んで推薦リストを作成。各選挙区支部はリストの中から複数の候補者を選び、予備選を実施、投票による審査などでようやく公認候補者となる。その結果、英国で世襲議員は極めて少ない。
藤森は「英国では知名度が低くても能力があれば候補者になれる。日本では立候補に失業や借金のリスクを伴う。『地盤(支持組織)・看板(知名度)・カバン(資金力)』を備えた世襲が多いのは必然の結果だ」と指摘する。

世襲の市会議員には、カバンはねえな。み~んなピィピィだな~。報酬上げようにも、調査費上げようにも、海外視察の必要性を言っても、「カッコつける政党や議員がいる限りどうにもなんね~な」って感じですね。党が丸抱えで選挙やってくれる議員はいいけど、そうじゃない我々保守系は、自分で生活と選挙をしなきゃいけない。そういう意味じゃ、無理してでも議員報酬を上げようとアクションを起こさなかった市長にも責任あり。だから保守が弱くなる。そんな簡単なことさえもわからない議員が多い。

むしろ、党が丸抱えで選挙をやってくれる政党、あるいは支援団体がフル回転で選挙をやってくれる政党の深慮遠謀かもしれません。まあ、いずれにしても、保守弱体化の要因をつくっているのは、紛れも無く自分たち議員であり、戦略なき首長ですな。

残念ながら、自民党も民主党も厳格な候補者選定制度がルール化されておらず、必ずしも能力がある人物が候補者となっているとはいえない。今回も「投票したい候補者がいない」と嘆く有権者は多い。政党はこの不満にどう応えるのか。(敬称略)