良い事例だと思います。これは、2つの相反する考え方ができると思うのです。随行職員は、議員の地元出発から地元帰着までを「随行」し、議員のすべての面倒をみるという考え方。

そんなの関係ねえ。あくまでも、役所で働いている時間が勤務時間で、それを過ぎて議員に付き合ったら、時間外勤務だ、という考え方。

同様の考え方は、議員本人にも当てはまります。

前者の場合は、往々にして、議員の身の回りの世話までを含み、出発日の夕食、宿泊先での身の回りの世話、朝食などが時間外勤務になります。更にはわがままオヤジのプライベートな部分の面倒をみるという精神的苦痛に対するものも必要では…

これは、表に出にくいけれども、民間企業の役員秘書も同じだと思います。そういう場合は、個人に支給されるような形ではなく、上手な社内経理処理があると思います。少なくとも、私がホテル勤務の時にはよく見かけた話です。また、超一流企業の社長夫人なんかとお話をしたときも、海外出張などご主人に帯同するのが当たり前ですから、社員でもない夫人の分はどうするかと言えば、「ちゃんと処理されている」という話は聞きましたけどねえ~。当然、秘書さんも、社員ではないご夫人の面倒もみるということです。

社会一般ではどうなんでしょう。杓子定規に規定にして運用することに無理があると思いますし、規定の中でも、随行の場合は仕方がないので、「良し」としているケースが多いのではないでしょうか。

逆に、勤務時間以外は関係ねえとしていただけると、僕なんかはすごくハッピーですね。はい、視察は17時まで。あとは議員さんご自由に。となればもう、ねえ。どこへ行こうが勝手でしょ。ってな話です。自己責任でね。僕はそうしていただいた方がずっといいなって思います。そうすれば随行の職員に迷惑をかけないし。

でも、絶対に使おうとする議員っているんですよね。「いいじゃねえか、一緒にメシ食おうぜ。俺がおごるからよ」なんて言っちゃってね。それがイヤだってことを考えられないオヤジ議員。あ~ヤダヤダ。

YOMIURIONLINEより

船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-yomiuri

視察随行で1泊3万8千円、福岡県が議会事務局に高額手当
福岡県議の視察に随行する議会事務局職員の手当が、宿泊を伴う場合、1日あたり1万9200円支給され、東京や大阪などほかの自治体の手当に比べて突出して高いことがわかった。
県議に随行する時は県議と同額の旅費を支給できるとの条例を議会事務局職員にだけ適用しており、県庁の他の職員との間でも格差が生じている。識者は「常識の範囲を超えている」と批判している。
県職員の旅費に関する条例は、1泊1万3100円の宿泊料で、県外の場合1日1300円の雑費を支払うと定めている。県外に1泊した時の支給額は原則1万5700円。ただ同じ条例で「県議会の旅行に随行するときは、議員と同等の旅費を支給できる」とも規定しており、これを議会事務局だけに適用している。
手当は宿泊料や雑費込みで1日1万9200円で、1泊の場合3万8400円。国会議員の旅費規程に倣って1997年に改正された県議の旅費がそもそも全国的にみても高い。県議は日帰りでも満額が支給されるのに対し、議会事務局職員は3000円となっているが、視察の8割以上は泊まりがけだ。
県議の国内視察随行で議会事務局職員に支給された手当の合計額は、2007~08年度は少なくとも84件で約650万円だった。交通費は別途支給される。
これに対し、ほかの自治体では実費支給が原則だ。宿泊料について、東京都は1万1000円を上限に実費支給。大阪府は1万1600~1万3200円だ。宿泊料とは別に雑費を支給するところが多いものの数百円から数千円にとどまる。
同じ県庁内で格差をつける例も珍しい。県議会厚生労働環境委員会が昨年7月、北九州市立医療センターなど県内2か所を視察した1泊2日の手当は、随行した議会事務局職員2人がそれぞれ3万8400円だったのに対し、県保健医療介護部の部長や課長らはいずれも1万3000円台だった。沖縄県議会事務局も同じような仕組みだが、同議会事務局職員に1泊2日の随行で支給されるのは最大1万7100円と、福岡の半額以下だ。
福岡県議会事務局総務課は多額の手当について「議会事務局は議員を補佐するため、いつも一緒にいる必要があり(他部署とは)業務内容が違う」と説明する一方で、「それぞれの職員が何にいくら使っているかは事務局で把握できていない」としている。
総務省は「都道府県は住民の理解と納得を得られる内容の条例を定めていくべきだ」と指摘。地方自治に詳しい千葉大の新藤宗幸教授(行政学)は「これほど高額な旅費支給は聞いたことがない。何にいくら必要なのか県民に明らかにすべきで、それが出来ないなら、金額を見直すべきだ」と話している。
(2009年6月28日14時17分 読売新聞)