MSN産経ニュースより


船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-sankei


【見つけた! みんなが輝く教育】自尊感情を向上させ、学校復帰を実現

2008.12.2308:24

不登校児童生徒の予防と復帰に対し、個々の子供の認知と学習スタイルの多様性を踏まえた実践を展開するのは、山形県鶴岡市朝日地域の教育委員会だけではありません。

たとえば、北海道石狩市立花川南小学校。同校は特別支援教育的な視点を生徒指導や児童理解の延長に取り入れ、不登校をはじめ、子供たちが抱えるあらゆる課題に積極的に取り組んでいます。

子供本人が困っていないか、その場合、背景に何があるのか、どうしたら子供を支援できるか。そういったことを担任と特別支援教育コーディネーターらが中心になって模索し、実践します。また、直接の担当者が孤立しないよう、校長や教頭、学年主任や同学年の教師らが支える校内体制も整備しました。

 

山形県鶴岡市朝日地域もそうだったようですが、「連携」「全体での取り組み」が大切なのかもしれません。

 

高学年のある児童は小学校低学年のころから不登校がちになりました。学校側は電話連絡をとったり家に迎えに行ったりしていたのですが、なかなか成果は出ませんでした。

そこで昨年度、特別支援教育コーディネーターが中心になり学校復帰を計画しました。まずは登校する意欲を少しでも高めるため、キャリア教育の視点を導入。その児童が将来なりたいと言っていた職業に関する資料を探して手渡すところから始めました。

次に、児童が将来を意識し始めたところをすかさずキャッチして別室で個別指導を行う通級指導教室につなげ、学習を再開。そのときに漢字練習や計算問題だけではなく、好きな教科を認知と学習スタイルの多様性を踏まえて教師が1対1で徹底指導しました。また、学習している教室まで給食をクラスメートに運んでもらうなど、子供同士のつながりも強化。そうやって学校に行けず苦しんでいた子供の自尊感情を向上させ、学校復帰を実現したのでした。

発達的な視点を踏まえつつ、教科の徹底指導で学力を向上させて自信をつけさせ、同時に子供同士の絆(きずな)も強めて学校復帰させる。不登校に取り組む学級、学校を取材するたび、原則は変わらないと痛感するのです。(教育ジャーナリスト 品川裕香)

 

やはり原則なんですね。