MSN産経ニュースより


船橋市議会 勝手にe-報告 (長谷川大のe-通信簿)-sankei

【見つけた! みんなが輝く教育】不登校に必要なのは「早期対応」

2008.11.2508:09

文部科学省の調査によれば、平成19年度の全国の不登校児童生徒の数は12万9000人。18年度は12万7000人ですから、1年で2000人も増えたことになります。

不登校になるきっかけは千差万別。取材していると多くの場合、「友だちや教師との関係」や「学業」などでしんどい思いや失敗体験を積み重ねていることが分かります。

先週紹介した私立女子中学生のリエも、名門私立中学生のタイチも、いじめに遭い、小5で不登校になりました。

中3のタロウの場合は小4の時の担任の「すぐに激しく怒る危ないヤツだな」という言葉がきっかけで、友達に無視されるようになり、小5から卒業するまで不登校に。

再スタートを目指して私立中学校に入学し、運動部にも所属。1年の1学期は元気に登校できたのですが、夏休みに部活の顧問でもある担任から、「お前だけ運動も勉強も努力が足りない」と叱責(しっせき)されます。本人も部活で足を引っ張っていることに気づいていたのですが、これ以上の頑張り方が分かりません。2学期以降、またしても不登校に。学校側は公立中学への転校を勧めましたが、本人はそれだけは絶対に嫌だと拒否。籍を置いたまま、今も登校できないでいます。

実は、彼らにはあと2つ共通点があります。1つは不登校になった後、学校からの対応は特になかったこと。もう1つは本人たちの多くが、自分は勉強ができない、ダメなヤツと思っていることです。

電話連絡を入れ、家庭訪問をする教師が多数いる一方で、「不登校になったら、もはやどうしようもない」と言う教師は少なくありません。

教師との人間関係が途切れたとき、子供の不登校は決定的になるように感じます。実際、前述の3人は「学校に行けなくなった後、先生からの連絡は1、2回」と言います。

「不登校児童生徒への早期対応」と「勉強が分かる」。これらは、いずれも教育が見過ごしてはならない大事な要素です。以下、次回で。(教育ジャーナリスト 品川裕香)

 

なんだか、最後の下線を引かせていただいた部分が妙に気がかりというか、「教師との人間関係が途切れたとき」って、それこそ教師だって生身の人間だから、仕方がないのですが、そういう状況になりそうだったら、それをフォローするべく手だてが必要だと思うのですが、この記事から見えるのは、そういうプロ意識を持った教師ではないということなんですかねえ。


それにしてもショッキングですね。

先生にねえ、最後通牒をって感じじゃあいたたまれないでしょう。

これはある意味大人の世界にもあり得ると思うけど、ひどい話ですね。