職員の方から呼び出しを受け、教育的ご指導を賜りました。


そうなんです。私たち議員は、ある職位の方々からみれば指導される立場なのです。どういうことかは、決算特別委員会の総務費のところで解説をしながら質問をしようと思っておりますが、100名を超す課長さん以上の方々は、心の底では「議員なんてよ~、俺たちより下なんだからよ~、適当にハイハイって言って吠えさせておけばいいんだよ」ってなことなんですね。きっちり、しっかり質問をして、その答弁をいただこうと思っております。

 

さて、そうは申しましても、下記のブログ記事、「決算特別委員会(13)」で記述をさせていただいた件です。

 

お金ばかり使うイベントが一つありました。

「千人の音楽祭」なるイベントです。毎年毎年800万円も使っています。特に19年度は900万円。許せませんね~。文化事業は、キックオフから3年が限度。それ以上は自力更生というか、自立していただかなくては。いつまでも市が800万円を出していたら他の文化事業が育ちません。

 

職員の方曰く、あれでは一生懸命やっている方々が怒りますよ。さまざまな波及効果があるんだから。一概に800万と言っても目に見えない効果や、その意味、意義は大きいんです。

 

長谷川の考え

おっしゃる通りでございます。まったく否定もいたしません。良い事業だからぜひとも継続していただきたい。関係者の皆様にはぜひ今後とも頑張っていただきたい。というのが私の心の底からの嘘偽りのない気持ちです。

 

しか~し、文化芸術活動は大変お金のかかるものなのです。この「千人の音楽祭」に参加する人、支援する人、ものすごい労力と時間、そして何よりも崇高なボランティア精神。

 

しかし、一歩横にはみ出て、あるいは後ろに下がってこの事業をみたとき、関係ない人は全く興味もなく、関係ないのです。さらには、他の文化芸術活動をしている方々で、我々の活動にあと5万円だけ援助してほしい。金銭的援助はいいけど、公共施設の使い勝手を良くして、その使用料を減免してほしい。2年に1回だけでいいから、市長に見に来てほしい。さまざまな要求があるのです。

 

どうして、あそこにはあれだけお金を出して、こちらには何もないの?

逆に、「千人の音楽祭」の関係者の方々は、来年も同じように継続してやりたいね、今回も素晴らしかったね、これを10年、20年って続けられるように頑張ろうね、って。

 

ぜひそうしていただきたいのです。でも、市民の皆さんからいただいた税金。なるべくその使い道は公平に、そして多種多様な使い方をしていかなければなりません。そんな中、「千人の音楽祭」に限らず、一度始めた事業に多額の予算を長期間に入れ込んでいくことは、行政のあるべき姿としてそれで良いのかというのが私の考えです。

 

文化芸術活動は、長い年月をかけて熟成させていかなければならないのです。だから、毎年毎年決まった額の税金が特定の一事業に注ぎ続けられて良いのかということです。

 

良い事業だ。だから、だからこそ、自立して行こう、自信を持って自立の道を歩もうというのなら、何も言うことはありません。また、1万円からでも良いのです。寄付を募る努力をして、年々その金額が増えてきました。企業の賛助も得られるようなりました。あるいはそういう努力を並行して続けていて、景気の変動によって思うように寄付が集らない年があって、しかたなく助成を願い出たというのならわかるのです。

 

しかし担当職員も、課長も、部長も教育長も、み~んな、いい事業だから前年同様予算でなんていうふうに思っていただいては困るのです。ということです。たまたま「千人の音楽祭」を挙げていますが、生涯学習部の事業にはたくさんあるのです。こういうことが…。

 

そう言うと生涯学習部の皆さんがお怒りになりますが、他の部局も同じです。船橋市役所の庁内全体に既得権益のようになっていて、それのために、本来行っても良い事業ができなかったり、行わなければならない事業にまで予算のしわ寄せがいっている事柄がたくさんあるのです。無駄をなくすなんてことは言いません。もう十分無駄は省いていると思いますので。

 

Scrap and Buildという言葉がありますが、ある本では、Destruction and Constructionという表現をしているものもありました。船橋市により合っている言葉はどちらか知りませんが、あまりにも多くの職員の方々が、惰性で仕事をしている事柄が多すぎるのです。

 

私は、そういう視点で今回の決算特別委員会に臨みたいと思います。